笑みがこぼれる家族の絆 (2010年10月号) |
交流がないまま亡くなる高齢者
今夏の三題噺は、幼児虐待、行方不明の高齢者、そして熱中症。人間が異常なのか、気候が異常なのか。ただでさえ寝苦しい夜に、これでもかとおぞましいニュースが続く。
熱中症で亡くなったさいたま市の76歳の男性は電気代が払えなくて冷房機が使えなかった。
今年NHKで放映された「無縁社会」に出てきた男性も当時75歳。団地で一人暮らし。離婚した後、子供とも全く音信不通だと言う。確か、生活保護を受けていた。76歳の男性は、無職の息子と年金で暮らしていたとのこと。それにしても48歳の息子、なぜ働かないのだろう。
微笑ましい親子の関係
世の中には想像もつかない生き方を選ぶ人がいるが、幸い、家族の絆を大切にする人が多い。時おりホームページに寄せられるお便りからも微笑ましい親子の関係が垣間見える。
「私の実家は鹿児島県の奄美大島というところですが、2月に帰省した時に金先生の『私は、なぜ日本国民となったのか』を母にプレゼントしました。『この方知ってる?』と聞くと、『知ってるよ〜、テレビでよく見るもん。お母さんと同じぐらいの年齢だと思うけど、どういう育ちをして、教育を受けて、こういう女性になれたのかなぁと思いながらいつもみているよ♪ 』との事でした。母と金先生は同じ年齢みたいです。最近、母が携帯メールを使いこなせるようになったので、とても助かってます。」私は携帯電話さえ持ってないのでシャッポを脱ぐ。
東近江市民大学の講演におでかけ下さった殿方は、「通算10年程度、多いときは台湾に年間200日以上出張」、そして最後に、「神戸在住の母も先生と近い世代で、共通のたくましさを感じるものがありました。(今でも頭が上がりませんが...)」とあった。他人様の孝行息子や娘は健在だが、念のため、愚息には「母ちゃんの年金は雀の涙だから、さっさと死亡届を出して保険金を貰った方が得だよ」と言っている。