船内で一人働く女性に感嘆 (2010年07月号)

 

松山での講演を無事終えて

 5月21日(土)、松山港から広島へのスーパージェットに乗りました。

 21日、松山で講演があったため大阪から飛行機で松山入りする予定でしたが、天候不良で着陸できない。急きょ新幹線で岡山に向かい、そこから3時間かけて特急「しおかぜ」で松山に。3時20分着、3時半からの講演を5分遅れで始めることができました。主催者の松山法人会会長は「心臓がとまるかと思った」、と私の顔を見るなりおっしゃたのです。会場は大入り満員、その前にも鳴り響く電話の入場申込みをかなり断ったとのこと。これだけの盛況に、万が一講師が現れなかったら、どうなるかと。「天候の故で・・」と言い訳があっても、わざわざ足を運んで頂いたのに、講演会がキャンセルになる結果に変わりはありません。主催者も講師も、無事幕が開き、拍手のうちに閉会できることをひたすら願っているのですから、危機管理が大切です。

 幸い、翌22日、天候は相変わらず、どんより曇り空だが、船は無事出港しました。

船と飛行機、働く人数の違い

 びっくりしたのは、乗船案内の切符切りから、出入口の開閉、船内放送、売店での対応等を、たった一人の若い女性が仕切っていたことです。しかも、店での応対がひと段落すると、自動販売機に飲物を補充し、次は手すりを拭き始めました。ハイヒールで、たったか、たったか動くその姿を、私は感嘆の眼差しでずっと眺めていました。

 船は呉経由で広島に到着。一時間強休まずに働く彼女に思わず、「よく働きますね。偉いね」と声をかけ、下船時も、「本当にご苦労さま」と一言。今、フェリー会社がどれ位大変なのか、実感させられました。

 帰りは広島空港から最終便で羽田へ。チェック・イン時、改めて受付にいる女性職員の多さに気が付きました。普段は何も感じないで済ませていましたが、5,6人も。それに全体を見廻る男性職員が1人。広島から出発するJALは1日に7便、最終便は満席でしたが、これでは赤字が増える一方でしょう。

ページトップへ