東国原氏のこと (2012年11月14日)

 

 いただいたご意見・ご感想のうちの2通に簡単な意見を述べさせていただきます。2通の全文は最後に掲載いたしました。

 1通目は、「東国原氏をずいぶんこき下ろしていらっしゃいますが」から始まり、それは「宮崎県民をもこき下ろしている」ことで、しかも「とても品が無い批判方法」で「ガッカリしました」と結んでいます。

 宮崎県知事に立候補したとき、彼の実態はほとんど伝わっていなくて、早稲田大学に行って真面目に勉強し、故郷のために頑張ろうとしている、それなりに知名度のある人、ということでした。ですから、宮崎県民の票が集まったのは自然の流れだったのでしょう。知事になった後、お笑いタレントが政治家に転身したということもあって、あれだけメディアが取り上げ、連日のようにテレビに出て、宮崎県の知名度を上げた功績は確かにありました。でも結局は、国政に出るために宮崎県を踏み台にしたんじゃないんですか。勉強をして故郷のために真面目にやり始めたと一瞬思わせたけど、そんなことはなかった。やることなすことが下品、としかわたくしには言いようがないのです。あの時の宮崎県民の投票行為を理解できないわけではありません、でも結局裏切られたのではないのでしょうか。そんな人に東京都知事に絶対になって欲しくない。万が一にでも都知事に当選したら、わたくしは住民票を移します。だれがなんと言おうが、彼の本質をわたくしはそのように見ています。

 2通目は、前回の衆議院選挙では、「『高速道路無料化』と『自動車税、ガソリン税の廃止』に注目し」民主党に投票した、米国勤務で「アメリカの自動車にかかるコストが大変低いこと」を知って以来、日本では「自動車を購入しませんでしたが」「これでやっと長年の自動車の夢」が実現すると考えた、とあります。

 アメリカでの体験をもとに判断された一票ということで、風に流されて軽薄に投票したわけではないことはよく分かりました。真摯に考えての一票だったことをお知らせいただいたことに感謝します。そういう方もおられる、ということは理解しているつもりです。ただ、この高速道路料金に関して言えば、アメリカと日本とを同列に考えることには無理があるように感じます。国土の広さの違いから、高速道路建設にかかる費用、特に土地代が違い過ぎると推測できるからです。国土の狭いシンガポールのように、日本では考えられないような大変なお金が車の取得に必要だったり、車で中心街に入るときには課金される、とお国事情は様々、車事情を一概に論じることはできないのでは、ということも敢えて申し上げておきます。

 このコラムを閉じる、と申し上げてから、それを惜しむ声が多く寄せられています。いろいろと考えてはおります。例えば、安倍晋三さんを自主的に応援している若者たちが、ネットを活用しての活動を進めようとしていますが、そんなところにときどき掲載させてもらう、とか。それであれば、みなさんのご期待にも応えられそうだし、安倍さんを支えることにもなりそうです。

 11日は新潟、つくし保育園というところの創立50周年記念での講演でした。新潟駅から車で30分ほどのところですが、そこに500人ほどが入れるホールがありました。そういった市民ホールが日本には各地にあるのですね。その会場の向かいにつくし保育園が、あの有名な安藤忠雄さんが設計されたそうで、とても立派な建物です。講演終了後に今回の関係者のかたがたに夕食をご馳走になりました。ラストオーダー時刻をすでに過ぎていましたが、アテンドいただいた方の行きつけのお店でしたので、いろいろとお願いできて。タラを焼いていただいたり、わたくしの好みでアジのお寿司を、それにカニ、ウニまで、とても美味しく、11時近くまでゆっくりといただくことができました。

 この保育園では幼児たちにお茶の体験をさせているそうです。それで、講演前に抹茶と和菓子が出されました。とても綺麗な和菓子が3つ、お一つどうぞ、と言われたのですが、みんな素敵で選べない、目で楽しむので3つとも置いといてください、とお願いして講演に向かいました。講演前は飲んだり、食べたりしません。講演後戻ってみると3つとも片付けられてもうありません。残念だなぁ、と思わず口にすると、翌朝、届けてくださいました。老舗の和菓子屋さんのもので、朝10時の開店と同時にわざわざ買ってきてくださったのです。東京に持ち帰って、その日事務所にやってきた若者たちと一緒にいただきました。とても綺麗な和菓子で、練り切りっていうんでしょうか、栗だったり、柿だったり、とても季節感のある素敵な形をしています。いいですね、こういう日本の季節感、美味しくいただきました。

***** ご意見・ご感想 1 *****

投稿時間:2012/11/09 18:38:03 (Fri) 件名:東国原氏の件

初めてメールいたします。

東国原氏をずいぶんこき下ろしていらっしゃいますが、彼は宮崎県知事を務めた人間です。彼をこき下ろすことは彼を知事に選出した宮崎県民をもこき下ろしているのだという自覚があってなさってるんでしょうか?

批判はかまいませんが、とても品が無い批判方法ですね。たかじんの番組で声を張り上げてまで、出演者同士の会話をぶった切ってまで主張されることでしょうか?

ガッカリしました。

***** ご意見・ご感想 2 *****

投稿時間:2012/11/11 17:47:57 (Sun) 件名:民主党への前回一票

 金先生、いつもズバッと本質をつくご意見を聞かせていただき、同時に勇気ある発言姿勢には感心しています。今後も先生のご主張をフォローしていく気持は変わりません。またこのホームページがなくなる由、残念ですがありがとうございました。

 只、先生が「そこまで委員会」などで繰り返される前回の総選挙における「民主党へ投票した有権者の馬鹿さ加減」という発言には異論があります。私も一票投じましたが、結果として裏切られました。そして重要な問題において殆ど改革ができなかったこと、一票入れるくらいでしか意志表示できない一般人として残念としか言いようがありません。

 前回投票にあたっては、民主党のマニフェストのうち特に「高速道路無料化」と「自動車税、ガソリン税の廃止」に注目し投票しました。若い時に米国勤務しアメリカの自動車にかかるコストが大変低いことを知っており、日本に帰ってきたときに日本の高速道路や自動車ガソリンにかかるコスト(税金の重さ)を知るにあたって、帰国以来、今まで30年以上自動車を購入しませんでしたが、ここへきて無料化や道路税・車両税の軽減を打ち出しましたので、これでやっと長年の自動車の夢もここへきて実現するかと考えて投票したわけです。

 アメリカではロスからイエローストーンなど幾つものナショナルパークを車で旅しましたが、フリーウェイはすべて無料だから出来たことでした。車の税金もナンバープレート受領の際の28ドル程度でほかには一切かかりませんでしたので、日本の税システムをすべて否定する気持ちはありませんが、少なくとも日本の車と道路関連の税金は重すぎる、一種の贅沢税と同じだと考え今まで車を買わなかったわけです。それは正しかったと思います。

 ですから金先生から「民主党に一票を投じた浮動層有権者の大バカ者」と言われると、今までの私の頑固さが否定されているように聞こえ、気分が良くないのですがそれは「民主党の大バカ者」と聞き流すようにしており、一票の責任についてはもちろん反省をしますが、投票する際にはどの政党が何を目指しているのか、不明ですので結局各政党のマニフェストを比較することでしか決められなかったのが現実です。

 こういう投票行動がいけないのかなと先生の「大バカ者」論を聞いていますと反省しますが、自分の今住んでいるところの小選挙区の候補者など個人的には全くなじみがありませんので、結局政党のマニフェストを比較してしか投票することができないわけです。そうするとマニフェストなどいい事ばかりの嘘っぱちで埋める可能性が大きくなりますので、いい加減なもので信じるわけにはいかないことになります。

 そうしますと結局首相候補と言われる人間に投票することが一番わかりやすく、首相公選制あるいは総選挙の時には各政党は首相候補を明示して戦う方式が一番無難ではないかと考える次第です。そういう意味では政党支持は別にして、安倍さんは信頼に足る総理候補の一人として考えております。

 長くなりましたすみません。要するに「前回選挙の民主党支持者」の一人として、いろいろあるというところです。自戒を込めてホームページがクローズされということを読み、直接お話出来る最後の機会として書かせていただきました。先生のますますのご活躍とご健康ご自愛をお祈りしています。

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