麻生太郎さんのユーモアとウイット (2012年10月21日) |
パーティが深夜となった15日、その翌日16日は福岡県選出の参議院議員で当選1回目の大家敏志さんのパーティでした。まずわたくしが35分間お話をして、続いて麻生太郎さんが20分間、これがやはりうまい、話しの面白いこと、中身のあること、ユーモアに溢れ、ウイットに富み、この人がなんでこんなにバッシングを受けなきゃならなかったのか、全然理解できません。
麻生さんによると、おれおれ詐欺は2回引っかかる。1回目に引っかかったことで、お金がある、騙しやすい、ということが分かるので、方法を変えてアプローチすることで2回目もだいたい引っかかる、そうです。前回民主党の政権交代に見事引っかかった人は、今回は維新の会に引っかかる、っていうのがオチだったのですが、うまいこと言います。本当に面白かった。これはやはり天性のものなのでしょうが、わたくしも見習わなくっちゃ、と翌17日の講演でこの話を紹介しました。その会場は東大阪、まさに維新の会のど真ん中っていうか、本拠地である大阪、そこでの発言となったのです。
この東大阪の講演では、主催者から、8年前にも講演にいらしていただきました、と言われたのですが、全く覚えていませんでした。美味しいものを食べさせてくれなかったのよね、と笑ったのですが、講演後の記念品贈呈で、木彫りのラグビーボールが持ち出されたとき、ハッと気がついたんです。つい最近まで、我が家に飾ってあったゴム製のラグビーボール、何年も何年も置いてあって、ついにはだいぶしぼんでしまいましたが、これをいただいたのが花園ラグビー場のあるこの東大阪でした。それでもう一つ思い出したのが、あのとき司馬遼太郎記念館に行きたかったのですが、講演が終わるころはもう閉館となっていたので行かれなかったことです。
帰りの新幹線で食べるために、講演を主催した東大阪青年会議所の副理事長でもあるお寿司屋さんの女将さんからお寿司をいただきました。事前に好みを訊かれて、車中で簡単にいただけるようにとお願いしたネギトロです。15日のパーティで最後に食べたかったネギトロ、頼んだ直後にお客さんが来て、立ち上がって、それ以降何も食べずじまいのままパーティが終わってしまい、悔しい思いをしたままでした。この日女将さんからいただいたネギトロ、とても美味しくて、やっと報われました。
翌18日は西尾幡豆という難しい地名のところ、青年会議所メンバーの研修会でした。その日は名古屋マリオットアソシエホテルに宿泊して、翌朝新幹線で東京へ、有楽町の朝日ホールでの講演です。講演時間ぎりぎりに到着する予定でしたが、数本前ののぞみに乗車できたので、少し早めに到着しました。主催は日本原子力文化振興財団、専門家の方々のシンポジウムの前にわたくしの基調講演があり、消費者の立場からお話をさせていただきました。最後に言うべきことがあったのですが、そのときは出てこなくて、後悔しています。坂本龍一さんが「たかが電気」と言いましたが、ガリレオ・ガリレイならば、「それでも電気は必要」と言ったことでしょう、と締めるべきでした。地動説という、当時のだれもが言えなかったことを一人公言したガリレオ・ガリレイですから。講演後、ああ言えばよかった、こう言えばよかった、ということが時々あります。後の祭りですが。