島村宜伸さんのパーティ (2012年08月11日)

 

 8月8日、「島村宜伸君の旭日大綬章受章を祝う会」へ、親しいお付き合いの島村先生、遅れないように、お洒落もして出かけました。会場はホテルニューオータニ、ホテル入口では車の行列、え、みなさん島村さんのパーティへ、と思ったらその通りで、会は大盛況、人の多いこと多いこと、やはり人柄ですね。やるべきことをやって、人の面倒もみて、その長い長い積み重ねがこの参加者の多さに現れている、そんな気がします。

 島村先生とはテレビ朝日のエレベーターの中ですれ違ったりした、最初はそれだけでしたが、ある日新幹線で東北に出かけたときにプラットフォームでお会いし、少しお話をしました。お互い一人、いやー、付き人なんていると相手に迷惑をかけるしな、とかおっしゃって、新幹線のブランケットを背中に当てると腰にいいですよ、とも教えいただき、それ以来しっかり実践しています。後日、講演会でご一緒しまして、帰りの新幹線で、同じ車両で別々の席だったのを隣にしてもらって、確か名古屋からだったと思いますが、東京まで二人でしゃべりっぱなしでした。

 島村先生とは同期、確か同じ昭和9年の早生まれです。前回衆院選での民主党大旋風で落選、民主党の誰が当選したのかは知りませんが、地元の人は本当に見る目がない、とつくづく思います。最後の最後になって、有権者の軽佻浮薄な投票行為によって落選、再起を、ということも考えられたようですが、流石に年齢が年齢ということで引退を表明なさって、後進に道を譲る、と。これだけの栄誉を最後に受けて、いままでの業績にみんなが敬意を払って、大勢の方が集まった盛大なパーティでした。大人数のなか、お祝いを渡して、ご本人に、おめでとうございます、と伝えてすぐ会場を辞しました。入口のところで麻生さんにばったりお会いしています。

 農林水産大臣のとき、台湾は陳水扁政権でしたが、その農林水産大臣に当たる人がわたくしの知り合いで、日本の大臣に会いたいと頼まれて島村先生に電話しました。秘書の方が出られて、それはちょっと無理です、との官僚的な返事だったのですが、ご本人にお伝えください、と頼むとまもなくご本人が出て、いやー、いつでもどうぞ、大臣室でお会いしますよ、友人の友人ですから、と実に気さくにおっしゃっていただきました。そのときは台湾側の都合で実現はしなかったのですが、日本の大臣が、台湾からいらっしゃるんでしたら喜んでお会いしますよ、とはっきりおっしゃっていただいたことは忘れられません。

 こんなにも立派な政治家を落とすなんて、当選したのは、ひょっとしたら民主党一期生の若造かもしれません。そういう議員を山と出した、その結果が今の日本の体たらくです。

 ホームページで、わたくしのファッションセンスについての投稿メールがありました。ファッションについて特に気を付けているポイントをご伝授ください、と。ご伝授、ですよ。しかも殿方です。女性からは、おしゃれですね、とよく言われますが、殿方からこのようなメールをいただくなんて、光栄の至りです。

 服装はTPO、時・場所・場合、を考えます。時は日中か夜か、場所はホテルかライブハウスか、場合はパーティかテレビの討論番組か、そういうことをトータルに考え合わせて、あまりとんちんかんではない服装を心がけています。以前、せっかく買ったんだから、と、少々胸の開いた服を「たかじんのそこまで言って委員会」で着て、無理して胸の谷間がちらっと見えるような恰好をしたら、カメラが面白がってそこばかりを映すんです。後期高齢者にもなって、そんな恰好、しかも日曜日の昼間の番組ですから、あまりセクシーなのもやはり良くありませんので、以降はしていません。先日取材を受けたときですが、シャツの上のボタンを3つか4つ外していました。下はタンクトップみたいな恰好で、カメラマンが気にしたのか、上のボタンを留めていただけますか、と言ったので、ノー、と返答しました。シャツのボタンをきっちり留める習慣はわたくしにはありません。だいたいそんなの野暮ったい。襟を立てて上のボタンを外す、それがわたくし流、78歳になったいまでも変わりません。だめだったら写真は使わないでください、とまできついことを言ってしまいました。

 あまり品のない服装はしません。流行は、全く意識しない、ということはありませんが、流行ばかり追う、ということもありません。オーソドックスに、それにちょっとしたアクセントを付けて、そのアクセントはできればそのときの流行、ということも考えます。TPOのTでは、春夏秋冬も考慮します。もちろん厳密にではありません。そんなにお金をかけられるわけではないので。春なのか、夏なのか、そして大好きな秋なのか、冬なのか、それに合った素材と色彩を選ぶようにしています。8日の島村先生のパーティ、食事もあるのかもしれないと、ホテルでの食事にふさわしい正装で出かけました。でも滞在時間15分、ショーオフする時間もなく、せっかくのおしゃれは空振りとなりました。

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