忙しい10月 (2012年10月17日)

 

 この10月は忙しい、と前々回に申し上げましたが、忙しさも中盤に入ろうとしています。12日金曜日は新大阪での講演、終了後に伊丹空港から出雲空港へ、お迎えなし、タクシーで一人松江に、予約いただいた松江東急インへ。松江では、宍道湖の畔にあるホテルによく泊まります。バスやタクシーなどの会社を持つこの地区の財閥的なグループが経営する伝統あるホテルです。今回は東急イン、どちらかいうと中クラスですが、感じの良いホテルでした。

 お魚の美味しいお店をフロントに尋ねると、ここが評判いいですよ、と「明嶋」という料理屋さんを紹介してくれました。歩いて行ってみるとカウンターの一番端が丁度空いています。女将さんがとても気さくな方で、アナゴの天ぷらを頼むと、3本もあるから1本でいかがですか、と3分の1の値段に。魚を頼むと、その魚は大きいので一人では大変、地元の魚でダルマっていうのがあるからそれはいかがですか、って。ダルマですよダルマ、じゃぁその焼き魚で、と出てきたのが煮魚、でも、大丈夫、大丈夫、間違ったらそれでもいい、そんな気になってしまう、気持ちの良いお店でした。

 カウンターの前が調理場、親子二人でやっています。アルバイトの子たちは全部島根大学の学生で、とにかく賑やか、悪く言うとやかましいのですが、一人のわたくしにとっては問題ありません。それにきびきび働いているし。最近6人入って、そのうち居ついたのは一人だけ、だそうです。仕事のミスマッチとか仕事がないとか言うのは嘘、我慢が足りないんです。こんなに賑やかに楽しく働いていれば、大変な仕事だってやっていけるのに。だいたい、お客さんに会って、楽しくやってりゃいいわけだから、それが居つかないなんて、甘ったれてます。働くってことがどういうことなのか分かってない。

 調理場の親子が、やかましくて申し訳ありません、ときゅうりのビール漬っていうのを差し入れてくれました。美味しかったですよ。お魚も美味しかったし、お客側に立っての女将さんのアドバイスもあるし、なかなかいいお店でした。隣にいた若い女性二人、観光客かな、と思って訊いてみたら、やはり旅行中、しかも女子大生、若いけど結構ちゃんとしたものを頼んでいて、しっかりしています。同じホテルだったので、ここはフロントで教えてもらったの、と訊くと、ちゃんとガイドブックにもでてました、とのこと、やはりいいお店なんです。

 翌13日の講演は大成功、立ち見が出るほどでした。毎年開催しているがこれほど人が集まったのは初めて、だそうです。講演後出雲空港へ、羽田空港で乗り換えて千歳空港に飛びました。予約いただいたホテルは空港の近くなので、タクシーで行ってくれ、とのこと。空港に着いてみると、タクシーはまばら、近いので行ってくれなかったらどうしよう、と心配しましたが、無事乗せてもらいホテルに到着、これが三流としか思えないホテルでした。かつて日航ホテルだったのですが、日航の経営が傾いて最初に売ったのがこのホテルだそうです。低価格にして、人件費も減らしているようで、日航ホテルの面影は全くありません。翌日お迎えいただいた方も、いやー、昔とだいぶ雰囲気違うな、っておっしゃってました。唯一朝食のミニトマトは美味しかったですが。

 翌日14日の講演は新ひだか町、千歳空港から車で片道1時間半、わたくしは1往復でしたが、お出迎えくださった方は2往復、本当にご苦労様でした。ロータリークラブの会合でしたが、台湾からもお客さんが来ていて、その方がわたくしのためにわざわざお土産を用意してくれていました。それがなんとエルメスのスカーフ、でもいろんなエルメスがあるから、万が一気に入らないものだったらどうしよう、などと一瞬思いましたが、これが素敵なスカーフでした。嬉しかったです。帰りのJALファーストクラスは往きと同じ機内食、ちょっとうんざりでしたが、まあ、飛行機の上で美味しいものを食べようっていうのが、そもそも間違いなんですね。

 翌15日は、これまた楽しい会合でした。今回の自民党総裁選で安倍さんを一生懸命支援した、あまり好きな言葉ではありませんが「勝手連」、まあ、熱心なサポーターたち、がたくさんいます。その中でも、汗水を流して頑張った若者たちがいて、そんな若者をねぎらいたいと日台交流サロンでのパーティを開催しました。これからいろいろあります、総選挙も、来年の参議院選挙も、いくつものハードルを越えなくてはならないのですが、せめて一晩、勝利のうま酒に酔いしれたい、と。素晴らしいパーティになりました。盛り上がって、嬉しくって、楽しくって、みんななかなか帰らない、深夜まで、わたくしも大変でした。

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