青春のひとコマ (2012年10月23日) |
19日の東京・有楽町での講演の翌20日はまた大阪に移動です。翌々日の21日、関西大学校友会総会で記念講演、「帰属意識を考える ー愛校と愛国についてー」というタイトルで1時間ほどお話をしました。これは1年以上前からのお約束でした。
昨年夏、関西大学校友会の方々が台湾を訪問し、台湾からの留学生OBとの交流会を開催しました。訪問団100名全員でわたくしがデザインした「ありがとう台湾オリジナルTシャツ」を着用しての交流会、ありがたいことです。同行のお誘いをいただいたのですが、すでに決まっていた仕事があって行くことができず、美齢塾から塾生が1人特別参加させていただきました。
関西大学には、教授で石田浩さんという台湾問題の権威がおられ、何回も何回も台湾を訪問されていて、一度はシャーウッドにお泊り下さい、と宿をとってさしあげたことがあります。それからまもなくして台湾で倒れてお亡くなりになりましたが。そんな関わり合いもあり、交流会に参加したかったのですが、残念ながらできませんでした。そこで、交流会にはビデオメッセージをお送りしています。そんな折に校友会の会長さんからお話いただいたのが今回の講演、会長さんは愛校心の塊のような方で、とても熱心なご依頼をいただきました。以来1年以上、何事もないことを念じてきましたが、一昨日無事終了です。この日、わが早稲田大学でのホームカミングデーでした。母校を蹴っての関西大学行きともなりました。
講演前、控室にジェントルマンが突然現れ、52年前に北海道でお会いしました、と。わたくしが大学2年のときにクラスメイトと2人で旅行して、襟裳岬でばったりお会いした大学3年生3人、そのお一人だったのです。52年ぶりの再会、立派なジェントルマンになって、なにか感激しました。いつか、テレビかなにかでわたくしの名前が出たときに、あの時の大学生だ、とすぐ分かったそうです。一緒に写真を撮りました、とその時の写真をわざわざ持参してくださいました。その写真が面白い、旅先ですれ違った大学2年生と3年生、お互いの間が微妙に空いていて、くっついてもいなければ、離れてもいない、いまの若者たちとはまるっきり違う雰囲気が感じられます。52年ぶりの再会、人生って楽しいですね。
講演後には、台北・寿小学校の出身という年配の方から、小学校創立百年祭でお会いしましょう、などと言われたり、1年来の講演のお約束を果たせただけでなく、いろいろな方との出会い、再会があり、本当に楽しい午後でした。