忙中閑あり (2012年10月12日)

 

 10日水曜日は初台にあるオペラシティのコンサートホールへ、皆さんご存知のとんかつ「新宿さぼてん」、これを展開している株式会社グリーンハウスが主催するコンサートでした。「新宿」とありますが、全国に展開していて、その数は100店舗以上、さらに海外にも店を出しています。その他にレストランなどもやっていて、とても大きな企業グループ、その社長さんとちょっとしたご縁があり、日台交流サロンでのパーティにもお出かけいただきました。

 このグリーンハウスが開催するオペラシティでの音楽会、今回は2年ぶり、7回目とのことですが、わたくしは2回目、お誘いいただいてもなかなか日にちが合わないときが多いのです。開演は午後7時ですが、6時15分から開場して、食べ物、飲み物、ワインから何から何まで取り揃えてのご接待があります。ニューヨークなどでは、コンサートはだいたい午後8時からで、早めのディナーをとってから出かけます。このため、少々短めの、少々少なめの、少々お安い、プレ・シアターというメニューがあるぐらいです。東京は広くて帰りが大変ということもあってか、早めに始めて早めに終わります。ですから空きっ腹のままで観賞となることが多いのです。

 とは言え、わたくしが会場に入ったのは6時45分、全く食べることなく開演となっています。まあ、もともとコンサート前に飲んだり、食べたりはしませんが。でも粋なはからいで、箱に入ったカツサンドが持ち帰り用に用意されていたので、家に戻ってからつまもうと、いただいて帰りました。

 グリーンハウスは、今や年間売上1,000億円を超える大きな企業グループ、今年で創立65周年だそうです。創業者は現社長のお父上、戦後復員して、社会に役立つ仕事がしたい、と始めた食に関する事業、これを2代目の息子さんが引継いで、みるみるうちに巨大グループに育てました。この音楽会は社会貢献の一環、お客様や友人のみなさんに楽しんでいただこうと、ポピュラーな曲を選んでいて、それは楽しいコンサートでした。

 初台のオペラシティは国立劇場などもある複合施設、以前、国立劇場に行くところをコンサートホールに行ってしまったことがあります。何年も前ですが、仕事が暇になってやることが無くなったら、まあ全く無くなるということはなくても、この近くの貸アパートに住んで、歩いて毎日のように通う、などと考えたこともありました。でも今やとんでない、今回も、ぎりぎりまで出席の返事ができずじまい。それでもとても良いお席をご用意いただいて、前から8列目、目の前にピアノ、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番では、ピアノの演奏が心臓に響くほどの迫力でした。一緒に観賞したJET日本語学校の教務主任が「CDを聴いてわかったような気になるのは間違い。はやり生は迫力が全然違う」との感想を述べています。忙中閑あり、とても素敵なコンサートで一晩を楽しみました。

 わたくしが主宰する美齢塾の塾生から安倍晋三新総裁選出後に次のようなメールが届きました。どうかお読みください。

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 安倍晋三新総裁誕生おめでとうございます。民主党、自民党の両総裁選をテレビ中継で見ました。前者で野田総裁続行と決まっても、やはり、と言ったところで特段何の感情も生まれては来ませんでした。しかし、後者は違いました。安倍晋三新総裁が誕生した時には、テレビを通して精一杯の拍手を送りました。人間歓喜が高まると自ずと拍手をしてしまうものなのですね。なぜここまで自民党総裁選に熱を入れ応援をしたのかと言いますと、安倍晋三総裁選決起集会に参加したのも1つの理由ですが、もう1つの大きな理由として今回の両総裁選の前に、金先生の著書『政治家の品格、有権者の品格』を拝読したからであります。

 2008年8月の初版のものですが、その中で金先生は"私は、安倍晋三氏が近い将来もう一度日本を背負って立つ政治家だと信じている"とおっしゃっています。メディアによる辞め方問題の取り上げ方によりほとんどの国民は安倍氏の再起を望まなかったでしょう。しかし、金先生はこの当時から一貫して安倍晋三氏に期待をし、支えてこられた。やはり金先生の人を見る眼は一級品であると感激いたしました。

 また安倍氏の性格について「どうでもいい質問をはぐらかしたり、ジョークで返せないこの真面目さは彼の長所であると同時に、『人生いろいろ、会社もいろいろ』『感動した』など、ウィットに富んだ数々の言葉を残した小泉氏との違いであろう」と評しています。最近の安倍氏の会見の立ち振る舞いを見ると、顔つきが一層頼もしくなり、総裁らしく堂々としておられます。そこに長所を消さぬほどのユーモアというちょっとのスパイスを加えた安倍晋三新首相の誕生を心より願っております。

 一昨日の産經新聞の正論に長谷川三千子女史による『時代が安倍氏に追いついてきた』と題した記事が掲載されています。未だ安倍晋三新総裁に納得されていない方に是非読んでいただきたい記事です。

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