総裁選を機にいただいたメール (2012年10月03日)

 

 自民党総裁選ですっかり政治の季節となっていましたので、たまには知的活動も必要だろうと、福田恆存(ふくだ つねあり)生誕100年を記念してのシンポジウムに行ってきました。玉川大学が『福田恆存対談・座談集』刊行記念に企画した「福田恆存とその時代」というタイトルで、9月30日日曜日の午後、紀伊國屋書店新宿南店7階にある紀伊國屋サザンシアターで開催されました。第一部が山田太一さんの講演、第二部が4人の方によるシンポジウム、月刊「正論」の編集長が来ていて、どうやら「正論」にシンポジウムの内容が掲載されるとのことなので、お読みいただける機会があるかと思います。

 この中で最も印象に残ったのは新保祐司さんの発言にあった、福田恆存は日本における偽善と感傷に嫌悪感を持ち、これと闘った、ということ。この通りの表現だったかどうかは確かではありませんが、その主旨に大いに共感しました。わたくしもやはり「偽善と感傷」と闘っているからです。三島由紀夫さんが、福田(恆存)さん、あんたは暗渠で西洋につながっていますね、とおっしゃったそうですが、わたくしは暗渠で福田恆存さんとつながっている、そんな思いをしています。久しぶりに知的な刺激を受けた午後でした。

 総裁選を機にいただいたメールのいくつかをここでご紹介させていただきます。わたくしが主宰する美齢塾の塾生やホームページからいただいたものです。長文になりますが、これでもたくさんの中の一部で、かつ抜粋となっています。

***** Yさん *******
安倍先生の再登板に歓喜しています。奇しくも昨日(9月26日)はちょうど六年前、安倍内閣が発足した日と言うではありませんか。神風は吹くものですね。

民主党の体たらくもすべて、安倍晋三先生の再登板の為に用意された伏線に思えてなりません。私は25歳という若輩者ではありますが、この国を憂う一人であります。

「教育勅語」、以前の私は、この言葉を聞くだけで何故か軍国主義と結びつけてしまう自分がいました。無知というものは恐ろしいものだなと思います。読んでみて驚きました。宗教色は一切なく、儒教などの中国伝来の精神も入っておらず、日本人の精神的支柱は徳なのだと、そう書いてあるではありませんか。

五箇条の御誓文にしても、「身分の上下を問わず、心を一つにして積極的に国を治め整えましょう」など、現代の日本にも通じるとても素晴らしいものだということがわかりました。日本を誇りに思えるような、このような教育を子供の頃に受けることが出来れば、子供たちにとってそれはそれは素敵な財産になると思います。「自分は世界に誇ることができる日本人なのだ」と自信を持つことができると思うのです。

それを実現するためにも安倍先生のような本当の愛国者に総理大臣になって頂かなくてはなりません。


***** 熊本県 Kさん *******
今回の総裁選では、安倍さんが見事当選してくれたのは良かったのですが、敵は多そうです。金さんや、他の(美齢塾)塾生の方が仰っていたように、安倍さんにだけは、厳しい姿勢で向かってくるようです。
 
私が不思議でならないのが、石破さんがそんなに支持率があるのかという事です。確かに悪い人ではないと思います。考え方や、政策もいいと思います。しかし、今の安倍さんと比べると、思想、経験すべてにおいて安倍さんに勝るものはないと思います。党員票の差に驚きました。
 
本当に自民党員=民意なのでしょうか?
 
TVでも意地悪な意見が飛び交います。「石破さんは圧倒的な党員票を獲得したのに...」と言っていたのが、のちに「世論は石破さんを選んだ...」というような事を、散々言っていたのが違和感を感じました。
 
地方議員の方が、昔の自民党と変わっていないという抗議のつもりで、役職を辞任された方がいました。そうやって、足を引っ張る事こそが、自民党の悪しき慣習ではないのでしょうか。
 
金さんが推す安倍さんなら間違いないと思います。これから解散総選挙まで、まだ時間があると思います。安倍総裁の自民党が益々支持率が回復していく事を祈っています。
 
我々は、胡散臭いメディアには騙されない目を養わなくてはいけないと思いました。塾生の皆さんは大丈夫だと思います。
 
金さんのご活躍はテレビやHPの動画で拝見しております。これから急に寒くなるので、風邪などひかれませんよう、ご自愛くださいませ。


***** 石川県 Oさん *******
安倍新自民党総裁誕生おめでとうございます。あの五人の中で首相になる愛国心、大局眼、差配能力をお持ちだったのは、ずば抜けて安倍晋三先生でしたので、本当にうれしい限りです。

自分は、安倍先生の様々な気配りなどの優しさや止めたときのマスコミの異様なたたきに見るからに衰弱してしまった生真面目さが時に少々不安に感じることがある、と思っていましたが、あの五人のなかで誰に投票するかとなれば、安倍先生以外の選択肢選ぶ気にはなりませんでした。

しかし、いきなりですが安倍新総裁にも敵が多く存在するようです。総裁になられる前から「下痢下痢」だのなんだのマスコミは本当にさせたくないような異様な報道を繰り返していましたが、あれはなんなのでしょうか?


***** 大阪府 Nさん *******
安倍晋三さんが自民党総裁に選ばれて以降、マスコミの安倍さんへのある程度は予想はしていたのですが、それ以上の誹謗中傷が続き、怒りが爆発しております。そもそも自民党のルールにのっとって選出されたのに、後から「民意に反して」とか異議を唱えるのは通用しません。日本では代議制民主主義ですから、国会議員の投票によって民意が表明されるというこです。何か問題ありますか?それに、近いうちに総選挙も待ち受けています。

またあるワイドショーでは、「お腹痛で放り投げた」「子供みたいにね」「もう病気にならないように」なんてもうこの難病の方に対する誹謗中傷としか思えないやりとりを司会者とコメンテーターがやっていました。実際、私の友人の娘婿さんが同じ病気で、「安倍さんに励まされてる」とおっしゃってたので、このようなテレビでの発言を聞くと、傷つかれてることでしょう。すぐにこのテレビ局に電話で抗議しました。「安倍さんに対しても失礼だけど、このご病気の方々へのこのような侮蔑的発言はもう世間でいうところのいじめの類ではありませんか、日本人なら、病気を克服されて再出発される方には拍手するのが常でしょう...」....と。きっと批判がテレビ局に殺到したのでしょう。この番組の司会者が今朝、「病気の方には申し訳ない発言で、謝罪します」と、おざなりに反省の弁を述べました。

もう一つのワイドショーでは、事実誤認も甚だしく、「安倍さんは病気で辞めたのではない」「総理在任中なにも成果がなかったので辞めた」「性格的に弱い人間が」「一分ですむところを五分かけてぐずぐずしゃべる」「戦後一番不安な内閣になる」......。ここにも電話で抗議しました。「まず、事実誤認、安倍さんはご病気で退任されました。一年という短期間でも、防衛省創設、教育基本法、国民投票法、公務員改革、......まだまだありますが幾多の成果をあげられています。よって虚偽の情報の上に一政治家個人に対する誹謗中傷の発言の数々、私は人権侵害救済法案には人権侵害の定義が曖昧なので反対ですが、まさに今回の事案こそこの法案が適応されるべきなのではないかと、思いました。(今この法案はマスコミを対象除外にしてマスコミに媚びて成立を図ろうとしています)。」電話に出た女性は「おっしゃるとおりです」と言われてたけど、こちらはまだ番組での謝罪はありません。

そして、総裁選挙当日の大阪の民放で発信した安倍さんのお昼「カツカレー3500円」「庶民とかけ離れてる」にいたってはもう.....くだらなさすぎる!そのくらいの消費をする人間がいなくなった日本ならもう滅びること間違いない。余談ですが、菅政権時、菅さん夫婦が高級料亭、ホテルで贅沢三昧の日々を送っていたことはほとんど報道されていません。それに、官邸機密費が月に平均1億円使われてたということも。(国会で 共産党議員の追及に 菅内閣、官邸機密費15億3000万円支出 使途開示拒む、ということがあった)

なぜこのようなことが起きているのでしょう、私にはこうとしか考えられない、.....本当に彼らは政治家安倍晋三さんが怖いのです....、日本が戦後の平和ボケから本当に脱却するかもしれない、それによって、今までの自分たちの既得権益が失われるかもしれない......と。幸い以前に比べ、このマスコミの異常さに気がついている人が増えています。私たちは、抑制的にしかし着実に、安倍さんが政策を実現できる日が来るように、僭越ながらともに歩む決意を。


***** 愛媛県 Tさん *******
フジテレビ「とくダネ!」にて、元ユニクロ社員の田中雅子氏が潰瘍性大腸炎で辞任せざるを得なかった安倍晋三氏のことを「お腹痛くなっちゃって辞めちゃった」と言い、それに対して司会の小倉智昭氏が「子供みたいだった」と応答しました。

私は昨年、潰瘍性大腸炎を発症してしまいましたが、これは日常生活に支障をきたすほどの病気です。

許せません。


***** Sさん *******
とくダネ!で、小倉アナが、安倍総裁の難病を揶揄する発言をされました。安倍総裁はじめ、日本国内には、潰瘍性大腸炎の患者さんがたくさん見えます。非常に馬鹿にした発言をしてましたが、病人を差別する発言でもあります。

許せません。

***** 東京都 Hさん *******
潰瘍性大腸炎をよく知る一医師としては、「下痢でやめた安倍さん」だの「おなかが痛くて辞めるなんてこどもみたい」だのというコメントには、無知も甚だしい、とひとり憤慨しておりました。しかし、先生がおっしゃるように、メディアの影響はコインの両面、良いように使われればそれはまた非常にパワフルなわけですね。そのよい例が「たかじんのそこまで言って委員会」だと思います。


***** Kさん *******
安倍さんが何やら総裁選前に3500円のカツカレーを食べた事で、庶民感覚と離れているとのマスコミの批判があるようですが、3500円のカツカレーを食べたから何だと言うのでしょう?そんな事で日本国民が反安倍になるとでも思っているとしたら、マスコミは愚か過ぎます。国民を馬鹿にするのもいい加減にして欲しいです。

安倍さんにはぜひとも美しい国、希望あふれる国、日本にして頂きたいと存じます。金さんや三宅先生や安倍さんは、地上の星です。どうかこの国を輝く未来へ導いて下さい。というか本当は僕達がもっとしっかりしなければならないんですけどね(苦笑)金さんがいつも笑顔でウーロン茶が飲める時代を作らなければ!


***** 北海道 Sさん *******
先日の釧路JC主催の講演会、参加させていただきました!まずは宗男さんのあの発言・態度、大人として、政治家として、常識ある人の発言とは思えぬとても恥ずかしい言動でした。仕事をして綺麗な自分になる。働く女性として「当たり前の事」!エルメス身に着けて何が悪い!あの時先生と一緒に私も闘いました(笑)

だめな国会議員を選んだのは私達。あの時の宗男さんの事だけではありませんが、鳩山なんて人選んだのも私達道民。本当にこれからは自分達一人ひとりが「確かな目」を持つ為に様々な事を学ばなくてはと心引き締まる一日でした。


***** 東京都 Wさん *******
國民會館主催のご講演の中で"自分でものを考えることのできる若者が増えて欲しい。美齢塾もそのとっかかりとしての試みである。"というお話がありました。今後の日本を善くするのも悪くするのも私(35歳)を含めた青年世代が、事なかれ主義を排し正しく思考する(あるいは思想する)ことこそが肝要なのだと思います。

一方ますますの少子高齢化に向け、金さんが今後中高齢者層にもハッパをかけてくださればなと思いました。きょうの会場にも年長者の諸先輩が、多くお見えになっておられました。諸先輩に対し大変生意気で僭越な物言いであることは承知しつつ、人生の後半戦には余生をつつがなく過ごすことだけを考え天下国家を考えも語りもしない、ではなく、貴重な経験則や人生訓を下の世代に伝え継ぐ気概を持って欲しいものだと思います。そうした年長者に対する啓蒙を(女性に年齢のことを言っては失礼かもしれませんが)"中高年の星"金さんが率先して行ってくださることで、日本は若年層も年長者もより活気づいていくことができるのではないかと考えました。
 
国家を語るのに、年齢は関係ありません。誰しも自分の"家"(国家)を善くするために、自分で考え仲間と語り合うべきです。今後も世代を越えてものを考える契機となってくださるよう、金さんのますますのご活躍を祈念申し上げております。


***** 埼玉県 Hさん *******
國民會館主催の講演会に参加させていただきまして、ありがとうございました。

天地人の話はとても興味深く、先生ならではのお話だったと思います。先生がこれまでロイヤリティーを持って強く生きて抜いてきたこと。簡単ではない生き方をされてきた先生の発言は、やはり重みがあり迫力があります。鈴木宗男さんが、金先生を攻撃する際にエルメスのバックを持ち出さなければならないほど、先生には付け入る隙がなかったのでしょう。そんな生き方は本当にかっこいいと思います。

ところで、実は昨日の講演の後、K君の家で餃子パーティをしました。Sさんと私、K君と大学院のお友達と4人で、台湾式餃子vs日式餃子対決をしたりして、いろんな話をしました。金先生を通じて楽しい、美味しい仲間ができる、このような素敵な出会いを下さった先生に、本当に感謝しています。改めてありがとうございます。

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