日本がお嫌いな方へ (2012年08月17日) |
10日金曜日は金沢青年会議所の創立60周年記念講演会、大変意欲的な活動を進めてきていて10日が最終日、講演の後にたくさんのシニアやOBが参加しての盛大な締めくくりがありました。ここで、初めて青年会議所に呼ばれた2000年の京都会議、そのときの会頭だったウエシマコーヒー社長の上島一泰さんや、数年前の会頭だった、和倉温泉・加賀屋副社長の小田與之彦さんなど、懐かしい方々と再会しています。加賀屋さんには、9日木曜日の前泊にぜひ、とお招きをいただいたのですが、金沢市内との往復に少々時間がかかるので、またゆっくりできるときに、と市内のホテルに宿泊しました。ところが翌10日の新聞で、9日に和倉温泉で海上花火があったと知り、いやー、行けばよかった、と後悔、この花火を見ていれば、10日の神宮外苑での花火が見られなかったことへのメイク・アップになったのに、と残念な思いです。
金沢は八田與一さんの故郷、ですから当然八田ご夫妻の物語をお伝えするようにしています。ご存じの方ももちろんいらっしゃいますが、金沢の全ての方が知っているわけではありません。しかも昨年の3.11大震災の後の台湾からの莫大な義援金がありました。その基礎になったのが戦前50年にわたる日台の歴史の共有です。初耳だという方もおられます。ですからこそ、繰り返しにはなりますが、金沢では必ずお話しています。
この日は日台交流サロンでの「(神宮外苑の)花火を楽しむ夕べ」、講演後に金沢商工会議所の会頭さんなどのご挨拶をいただいたりして盛り上がっているなか帰路に着き、やっとの思いで戻ったのが午後10時20分過ぎ、何人かの方が残って待っていてくださいました。パーティはどうやら無事に終了した様子でしたが、一番いいローゼンタールの赤ワインのグラスが3つも壊されていることが後で分かったのです。震災時、ほとんどの食器が飛び出してしまった食器棚とは違うところにあった食器棚にあって、かろうじて生き延び、大切に大切にしていたグラスでした。薄くて繊細なグラス、使い慣れない人にはもっと分厚いグラスがお似合い、と少々おかんむりです。
14日火曜日は、15日の靖国参拝のために地方からわざわざ出てくる塾生に手料理をふるまいました。4時間半にも及ぶ夕食会は、美味しい食事、楽しい会話、前向きで建設的な議論、で盛り上がっています。これが若者を成長させる一番のスタイル、美齢塾流なのです。
世の中お盆休み、みなさんあっちこっちに旅行のようですが、わたくしはひたすら歯医者さん通い、冴えないお盆休みですが、歯の治療も大切なので、ちょうどいい機会かもしれません。
次のようなメールをいただきました。
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時間:2012/08/10 00:24:03 (Fri)
件名:靖国のyoutubeの意見に対して お名前:イギリス帰化推進
日本人だけど日本に愛国心も無くイギリスに帰化する為にただ日本で働いている。
欧米人に対して発言失礼気あまりない。
仏教も信仰してないし英国国教会を信仰して全てイギリスの考えに賛同してる。
日本人だからと言って日本に愛国心と君が代を強制するな。
日本を嫌いな日本人だっている。
海外に旅行に行っても恥ずかしいから日本人と名乗らない。
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世の中にはいろいろな人がいるものです。ユーチューブに掲載されている、2006年8月15日の靖国でのスピーチには、感動した、とのメールをたくさんいただいていますが、こういうメールは初めてです。
日本に対する愛国心はなく、イギリスに帰化する為に日本で働いている、とのことですが、ちょっと理解できません。イギリスに帰化したいのであれば、イギリスに住んで、働いて、実績を積まないと難しいのではないでしょうか。例えば日本に帰化する場合、5年以上の日本滞在と真っ当なバックグランドがなければ認められません。イギリスでの帰化条件は知りませんが、日本でいくら働いても条件は整わないし、イギリスで十分生活できるというバッググランドがないと認められないと思います。仏教も信仰してないし英国国教会を信仰して全てイギリスの考えに賛同してる、とのこと、そんなに日本が嫌いなら、なおさら1日でも早くイギリスに行くべきです。
わたくしが日本国籍を取得したのは、来日してから50年後、その間に積み上げた確たるバックグランド、日本で十分に暮らしていけるという実績、もちろん犯罪歴もない、そういったことを証明するための書類を大変な思いで揃えての申請でした。とにかく1日でも早くイギリスにお出かけになることをお勧めします。
イギリスは好きな国で、1年半滞在しましたが、イギリス人になりたいとは決して思いませんでした。なぜ日本がお嫌いなのかには興味ありませんが、イギリスはかつて「太陽の沈まない国」と称して、世界一の植民地を支配していたことを、まさかご存じないわけではないでしょうね。