日本の素晴らしさを再認識 (2010年12月22日)

 

 15日水曜日の夜、11時30分発の全日空でシンガポールへ出発し、昨日、21日火曜日午後成田に到着、夕方5時過ぎに事務所に戻りました。思えば長い旅でした。いろいろと考えることがあり、美齢塾ででもゆっくり話をしていきたいと考えています。出発は羽田、そこで意外な出会いがありました。

 全日空カウンターでのチェックイン手続きが終わったとき、対応してくださったお嬢さんが、「個人的なことですが、わたくし文藝春秋の東山くみの姪です」とおっしゃいました。14年ほど前、「七つの中国」を翻訳したときの担当編集者、有能で美人、素敵な方でした。昨年、若くして癌で亡くなりました。たくさん並んでいるチェックインカウンターで、たまたま空いていた一番端、そこに東山さんの姪御さんがおられた、出会いっていうのは本当に不思議です。思わず彼女をハグして、とても素敵な叔母さんでした、一緒に台湾へも行ったのよ、と、ほんの僅かな時間でしたが亡き人の思い出話を交わして、シンガポールへと向かいました。

 そのシンガポール便、ファーストクラスがなく、ビジネスクラスは席がフラットにならない、飛行機によってはフラットになるのもあるのですが。飛行機で寝るのが下手なわたくし、おかげで寝不足のまま早朝のシンガポールに降り立つこととなりました。宿泊はリッツカールトン、大阪のリッツカールトンから予約してもらいました。早朝8時にもかかわらず、もうお部屋のご用意ができています、と案内されて、まさにアーリーチェックイン、飛行機では何も食べなかったので、その後ゆっくり朝食をいただきました。

 この朝食がいまひとつ、食材が輸入もんだからでしょうか。半熟玉子を頼んだのですが、美味しくない、日本であればホテルによっては地元のいい卵を手配していてそれは美味しい、全然違う、シンガポールで1,2位を争うゴージャスなホテルですらこの味です。日本の食材がいかに優れているかをあらためて思い知りました。いろいろと取り揃えてあるパンも、感心しません。それに国全体がショッピングモールのようなところ、しかもこのシーズンどこも混んでいて、タクシーもなかなかつかまらない。来てよかった、という気分にはなれません。ただ、セールがあって、素敵なパンツスーツを衣装用に買いました。コットンなので、暖かくなったら「たかじんのそこまで言って委員会」でみなさんにご披露いたします。

 翌日16日夜、シンガポール在住の早稲田の教え子とゆっくり夕食、食後はJET日本語学校の校長も加わって、3人で懐かしい話や、彼女の近況、シンガポールの話などで楽しく過ごしました。17日はシンガポールからクアラルンプールへ、今回の目的である「留学フェア」への参加です。とても大きなフェアで、参加は日本からだけではありません。多くの参加学校の中で、日本勢健闘していたと思います。

 宿泊はやはりリッツカールトン、ここでは結構美味しい食事をいただきました。地産地消ということでしょうか、新鮮です。驚いたのはパンの美味しさ、クロワッサンなどはかなりのハイ・グレード、褒めておきました。ホテル・フィーはリーズナブルながらも、観光客ということで、カモにされるというか、カモがネギ背負って歩いてる、みたいな扱いを感じて、どことなく不愉快な気分が抜けません。

 そんな状況で考えるのは日本、確かに物価は高い、生活レベルも高い、それだけお金もかかる、ですが、フェアです、だから気分はいいのです。海外に出てあらためて思う日本のよさの数々、やはり日本は素晴らしい、そんな話題、美齢塾で順次とりあげたいと考えています。

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