美齢塾 in 奈良吉野 (2010年11月15日)

 

 いただいた松茸を鉄板焼レストランに持参したと前回申し上げましたが、さすがプロのシェフです、ホイルに包んで焼いてくれた松茸は本当に美味しかった。その翌日は奈良吉野の金峯山寺(きんぷせんじ)へ、平城遷都1300年を記念して日本最大の秘仏である金剛蔵王権現像三体を百日間にわたりご開帳しています。このお寺の執行長・田中利典さんと対談し、その後、近くの旅館「宝の家(ほうのや)」で第1回美齢塾を開催しました。

 すっかり暗くなって到着した吉野、対談のために本堂の蔵王堂に向かいます。石段を登り切ると、誰もいない境内、砂利を踏む足音が響く静寂と美しく輝く星空のもとでお堂が暗闇に浮かびあがっていました。とても幻想的、タイムスリップして古(いにしえ)の世界に舞い降りた感じ、こんな風景は初めてです。蔵王堂は国宝、翌朝訪ねたときは大勢の参拝者で賑わっていましたが、この夜は誰ひとりとしていません。お堂に入ると三体の秘仏、これがすごい迫力、間近に見るお姿はポスターなどとは比べようのない迫力です。実に得難い体験をいたしました。

 大勢の参拝者を避けての夜の対談は、何故いま秘仏がご開帳なのか、というテーマ、「ウエブサイト たかじんのそこまでやって委員会」スタッフがビデオ撮りします。ご住職が特別のお勤めをしてくださいまして、その横でわたくしが正座、苦手な正座で少々足を立てさせていただきましたが、千手観音菩薩、釈迦如来、弥勒菩薩の三権現像を間近に拝観いたしました。普通は優しい顔の仏様、ここでは悪魔を払う怒りの形相です。週刊ポスト10月8日号の「秘仏開帳」に写真があります。

 翌朝もここを訪ねました。ご開帳もあって、さすがに大勢の参拝者、学習院の女子高生もおりまして、修学旅行で毎年参拝しているとのこと、日本の歴史の故郷を訪ねる、さすが学習院です。護摩がたかれ、大勢の人が座ってお祈りされていました。生れて初めて見る光景です。寒い寒いと言われ、毛布のようなストールを東京から持参しての吉野、行ってよかった、こんな体験めったにできるものではありません。

 第1回目の美齢塾は夜8時半から、思ったよりもたくさんの方にお集まりいただきました。もともと吉野の方々の心意気で開催にこぎつけた今回の美齢塾、会員だけではなく地元の方も入って、総勢30名ほどになりました。大いに盛り上がって、10時終了予定が12時となり、それでもみなさん別れがたく、三々五々に帰りながらもいろいろな話をして、部屋に引き揚げたのは夜中の1時でした。宿泊せずに車で大阪まで帰られる方もいて、くれぐれもお気をつけてお帰り下さいと申し上げました。いきなりの吉野でいきなりの盛り上がり、美齢塾を始めて良かった、というのが実感です。熱心な若者たちと、まさに膝を交えて、ゆっくり話を聴くことができ、本当に嬉しいことです。

 今回、神戸近辺からの参加者が多く、次は神戸だね、ということになりました。忘年会となりそうですが、どういう形にするかを検討中です。

 翌日午後は、吉野から京都、名古屋経由で三河安城へ移動、刈谷ふれあいカレッジでの講演でした。この刈谷市、びっくりするようなお金持ち。駅前の立派なこと、これほどの地方都市を見たことがありません。講演会場は建てたばかりの新品、1,500席もある立派なホールです。驚きの連続となりました。人口14万人強の刈谷市が裕福なのは、トヨタ関連の会社がいっぱいあって法人税がたくさん入るということなのでしょう。1,2年少々景気が悪くてもいままでの蓄積があり、先人の賢明な対応があったので、と説明していただきましたが、要するに愛知県民はしっかりしている、刈谷市はしっかりしている、ということのようです。会長さんと社長さんをよく存じ上げているバローが、駅前に立派な店を出していました。日本もまだまだ豊かなんだ、とちょっと感動です。

 刈谷ふれあいカレッジ、生涯教育の一環で、いままでは1,000人収容のホールで開催していたのを今回は1,500人収容ホールで、申込みが1,400人あったそうです。

 翌日は明石納税協会の会合、納税協会なんて実に分かりやすい、単純明快なネーミングです。「国家が何をしてくれるかではなく、国家のために何ができるかを問おう」というケネディの有名な言葉がありますが、お国のために何ができるのか、徴兵制度のないいまは、しっかり働いて納税する、ということでしょう、額が少なくても多くても。そんなお話をさせていただきました。

 前回のコラムに対して次のようなご意見をいただきました。ここでご紹介させていただきます。
 「さて広島は府中市のヘリコプターメーカーといえばたぶんヒロボーという名前のRCヘリコプターやRC飛行機を製造販売しているメーカーではございませんでしょうか。?  つい数年前までは日本製のラジコン模型は世界のトップレベルであり世界の国々のラジコンを趣味となさる方達が競って日本製のこれら製品を購入されていたのですが廉価品の中共製におされ気味となり価格において苦戦を強いられておると思います。また先生の御出身である台湾においても精密かつ小さいサイズの電子機器が生産されており日本へも輸出されかなりのシュアを占めていると思われます。台湾の製品については日本の技術者と連携し製品開発を行なったと某社HPにて見た記憶がございますが、中共ははしたない言葉でございますがパクリ(盗作)が多いと聞いております。このこと一つとっても台湾と日本は中共の離反工作に載せられるのではなく固い絆をもってお互いを助け合い中国の覇権拡大主義に対抗し独立を保つ為の相互協定を結ぶべきと考えます。」

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