足摺岬とアジのフライ (2010年10月23日)

 

 17日日曜日は学習院女子大学の畠山ゼミナール主催で、「学生時代に何を学ぶか―日本の将来を担うものとして―」というタイトルでお話をしてまいりました。ゼミの実行委員長から依頼のお手紙をいただき、そのしっかりとした考え方に動かされての講演です。学園祭での講演は久しぶり、学習院女子大学は初めて、若い人たちのために何ができるを考えるとき、こういう機会をできるだけ作りたいと思いつつもなかなか思い通りにはなりません。

 200人以上入る教室は満員、立ち見の人もいて、雰囲気も良く、わたくしの思いを伝えることができたのではないでしょうか。畠山ゼミ、国際政治研究室、の学生たちは礼儀正しくてしっかりしている、教授の指導がよいのでしょう。国際社会に出る場合、日本人としての自覚が基本、といったことをしっかり叩きこんでいる先生のようで、立派な学生が育っています。講演でも、国際社会で通用するためには自分が何人なのかの自覚と、自分の国への知識がなければいけない、でなければ相手は興味を持ってくれない、といったことをお話しいたしました。実行委員長からご丁寧な礼状が届きましたが、素晴らしい見事な文面、なんやかんやいっても立派な若者が育っている、そんなことを目の当たりにしてとても嬉しい思いです。

 大学構内までタクシーを呼んでいただき、そのまま羽田へ、福岡への移動です。翌日は北九州で、西日本リビング新聞社主催の「はなみずき会秋の講演会」、500人以上の方々にお聴きいただきました。みなさんとても熱心で、わざわざ福岡から新幹線で来られた方もいて、申込みもあっという間に定員になったとのことです。嬉しいですね。

 講演後、2年前にお世話になった北九州青年会議所メンバーのご夫妻に福岡までお送りいただき、前日から宿泊しているホテル日航福岡で夕食をご一緒しています。河庄、美味しいお寿司のお店、ここでご夫妻とゆっくり、話を楽しみながらの食事、美味しいい煮魚などもいただきました。昼食もとらないまま東京からホテルに着いた前日は中華料理、これはやはりホテルグランビア広島の中華に軍配が上がりますが、河庄はさすがです。

 翌19日は飛行機で福岡から高知、そこから車で3時間、四万十市へ、夕方から中村青年会議所主催の講演会、タイトルは「金美齢の言いたい放題」です。切符は1枚1,000円ですがとても売りやすかったと聞きました。実行委員長の熱い思いがあって、日本人の忘れた心を語ってほしい、それは自分の息子へのメッセージでもある、と。そこで、父親が息子にぜひ伝えたい日本人が忘れた美しい心、ということでお話をいたしました。とても好評だったようで、講演後の街の喫茶店はすべて満員、ご婦人がたが流れでお茶でも、とういうことのようで、殿方はちょっと一杯だったかもしれません。翌日、青年会議所の方からお聞きしました。ちょっとした経済効果がありました、とも言っていただきました。

101023a.jpg 憧れの足摺岬
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 講演後は宴会、夜9時半からですよ。高知の有名な皿鉢(さわち)料理、大皿にいろいろなものがたくさん盛ってあって、ご自慢のお魚もいっぱい、そんな料理を横目に次から次へとご挨拶にこられる方の対応に忙しいわたくし、気がつくと11時過ぎ、そのままホテルに戻りました。翌日、いよいよ念願の足摺岬、2年前に四万十まで行っていながら足摺岬には行けなかった、今回こそ、と青年会議所の方にお付き合いいただきました。車で約1時間、途中は雨が降っていましたが、岬では止んでいて、展望台へ上がるととても強い風、でもこの風がなくちゃ足摺岬らしくないよね、と言いながら太平洋を一望しました。水平線は直線ではなく半円形です。四国の最南端、ドラマだと追い詰められた犯人がここで全てを白状する、でも行ってみるとしっかりとした柵に囲まれていてそんな危険な気配は全くありません。強い風に吹かれながら、太平洋の荒波を眺めました。やはり一度は立ってみたい場所です。

 足摺岬は土佐清水市、その土佐清水青年会議所の方にもお付き合いいただき、市内での昼食となりました。ここでないと食べられない美味しいお魚、といういことで、とても新鮮な魚が出てきました。なかでもアジのフライ、大きなアジで、美味しい、あっという間に食べてしまい、予約が1人分多く、余っているアジがあったので、私食べていい?、とか言ってしっかり2つ目を食べました。美味しかった。お刺身もあって、それに味噌汁、面白いことに貝柱入りです。ワカメの味噌汁ですが、貝柱が入っているのは初めてです。これも美味しかった。さすがにその晩はお腹が空かなくて、夕食はとらずじまい、大きなアジフライ2つは少々多かったようです。

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