沖縄とハワイ (2010年08月30日)

 

 19日、20日の2日連続のパーティも無事終わりました。翌21日からはハワイの予定でしたが、奄美大島の講演を断り切れずに23日に延期、ところが口蹄疫で講演はキャンセル、その時はすでに22日に別の講演を入れており、やはり23日からのハワイとなっています。その22日は、大阪国際大学の同窓会での講演、旧帝国女子大学で、幼稚園から大学まで、短大もあって広大なキャンパスです。とてもしっかりした同窓会でした。いまは男子学生もいますが、やはり女性中心の様子、会長さんも女性、お重に入った立派なお弁当をわたくしのためにご用意いただきました。新幹線でゆっくり賞味させていただいております。

 ということで23日から29日までがハワイとなりました。今回の目的はパールハーバー、沖縄の基地問題を考える上で一度見ておこうと思っていました。いまでも現役の軍港ですから。戦争のメモリアル、たとえばナチス・ドイツのユダヤ人強制収容所とか、アンネの隠れ場所とかいったところには悲惨な物語があって、残された者がそういう場に立つというのは精神的に耐えらない、という思いがあります。それに、現場に立つといっても、そこはすでに現場ではない、という思いもあり、記録にあるものをしっかり読んで考える、というのがわたくしの流儀でした。ですから、ハワイには何回も行っていますが、パールハーバーに行こうという気はおきなかったのです。

 今回、沖縄とハワイを重ね合わせて考えるために、初めてパールハーバーを訪れました。賑やかなリゾート地ワイキキのすぐ近く、車で2,30分のところ、湾深く入る天然の要塞です。この立地条件、そこには人間が逆らうことのできない、神がつくったもの、という気がします。沖縄の立地条件についてもそう考えています。安全保障上最適な条件、ということなのです。それに、ハワイにも沖縄にも、美しい空、美しい海、ホスピタリティに富んだ人々の笑顔があり、共に良く似ています。ですから、沖縄は安全保障上の基地であると同時に、素晴らしいリゾート地になりうるのだ、と考えているのです。ハワイでは、これがどのように両立しているのか、それを見たくてパールハーバーに行ってまいりました。感想はまた別の機会に。

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