沖縄から北海道、そして九州へ (2010年11月30日)

 

 一週間、疾風怒濤の日々でした。日曜日、福岡県の県立高校の先生がたが会員になっている福岡教育連盟で講演会がありました、土曜、20日夜、現地に入りまして、このたびは、ちょっと違ったホテルに泊まろうと思いまして、ホテル イル・パラッツォ、ですか? そういう面白いホテル、中州のど真ん中にありまして、ちょっと宮殿風、イタリア人の設計という、今はやりのデザイナーズホテルということで、ちょっと面白いから一度泊まってみようか、ということで入ったんですけれど、おもしろすぎました。

 黒がベースで、部屋の中に真っ赤なソファがありまして、バスルームが全部ガラス張り。もちろんブラインドがあるんですけれども、せまいスペースを最大限に利用した、それなりのデザインなんですけれども、これはやっぱりカップル向きですよね。翌朝、朝食のとき、場違いな高齢者の夫婦とか子供連れとかもいましたし、私のような仕事で行った独り者もちらほら見かけましたけれど、これはあくまでも恋人同士、男女でも男同士でも、とにかく恋人同士にはいいデザイナーズホテルかもしれません。何にしろ、中は全部、黒で、椅子やクッションでいろんな色をつけてますけれども、夜入ったときは、ちょっと暗いですよね。ですから、ビジネス客のためではない、ということで。でも面白かったです。こういう新しい発見とういうか、体験をするのが私の真骨頂でございますので。

 翌日、教育連盟の直方高校が担当高校でした。今年のはじめにも、一度直方いきましたけれども、一年に2回も直方へ行くということになりました。教師と保護者、両方に対するお話で、すべての子供をわが子のように、という教育理念の先生方で、こういう人に頑張ってもらわなくちゃいけない。福岡県は幸い日教組よりもこの教育連盟の方が会員数が多いという素晴らしい教育県です。講演が終わったあと、福岡から那覇に飛びました。那覇は22日の夜に、沖縄ブロックの青年会議所の人たちのお招きで、大変まじめなタイトルの講演会をやりました。「いまこそ、国をまもることの大切さを考える」。ちょうど、沖縄県知事の選挙もあり、あちこち見て歩きました。みなさん、ご承知のように、非常に幸いなことに、この沖縄県知事は仲井真さんが再選されました。

 22日の夜、もう一泊、那覇でしまして、なじみのナハテラス、私の好きなホテルですけれども。翌早朝、羽田経由で北海道・旭川に入りました。旭川空港から50分のくらいのところに上川町というところがありまして、そこの教育委員会が主催の講演会だったんですけれども、ここは人口が4297人、なんと整理券をもらいに来た人が420人くらいで、つまり町民の1割が講演をききにくる、と。結局ドタキャンなどありまして、400人足らずでございましたけれども、こんな小さな町でこれだけ人が集まる、ということは実にすばらしいことであります。

 旭川グランドホテルで一泊しました。十年ほど前、旭川にこんな素敵なホテルがあるのかと驚きました。素敵なホテルであることは間違いないのだけれども、やはり、不景気のおりかなんだか知りませんけれども、すこし、手抜きが、あちこち見られました。朝、カフェオレがないっていうんですよ。北海道というところは牛乳がおいしいところですから、カフェオレぐらいは必要でしょ、と支配人にちょっと文句をいったら、用意してくださいましたが、クロワッサンもないっていうから、えー、クロワッサンもないの?と、言ったら、取り寄せてくれたんですけれども、正直な話、美味しくありませんでした。

 24日の朝、旭川から羽田経由でまた福岡に入りました。昼間は産経新聞の正論懇話会を福岡でやりました。それが終わったあと、佐世保に行きました。佐世保から九十九島観光ホテルで夜、会合がありましたけれども、まあ、盛会でしたね。ホール一杯に人があふれて、廊下まで椅子が並びましてね。大変な盛会で主催者も喜こんでくださったんですけれども。

 もう一度、福岡に戻るんで、JR九州のグリーン号というのがあるんですよね、それに乗って帰るので、食事は電車の中でとるということで、ホテルの弁当を用意してくれている、というのですが、せっかく佐世保にきたのだから、有名な佐世保バーガーが食べたい、と言いまして、ぎりぎりの時間に注文してもらいまして、担当者がおいしいという佐世保バーガーを、ひとつ見事ゲットして、帰りの特急の中でゆっくり賞味しました。あつあつの佐世保バーガー、本当にボリュームがありまして、一個でおなかいっぱいになりまして、お弁当が手つかずという。ホテルのありきたりのお弁当なんかよりも、やっぱり佐世保にきたら、佐世保バーガーでしょって、言ったのが正解でした。

 翌日、博多から新幹線で新大阪に入って、大阪のロータリークラブ主催の国際的な集まりに行きました。これは去年、同じ時期に東大阪の主催でロータリークラブの会合があったときに、講演のあと主催者がすぐ、その日に、世話してくれたプロダクションに、来年の国際会議は金先生以外に考えられないと言って、一年前に、講演が終わったすぐ後にお話をいただいたんですね。こんなにうれしいお話はありません。講演を聞いて違うところから、違う地域からお話をいただくことはあるんですけれど、同じ場所の同じ主催者から講演が終わった当日に、来年の国際会議も金先生以外にありません、と即決。大阪の人はやっぱり、そういう気質何でしょうけれども、講演する者としては非常にうれしいオファーでした。アメリカからも、台湾からも、韓国からもゲストがきている国際大会でした。

 やっと、その当日、東京に戻ってきて、翌土曜日夕方、松江に向かいました。国際ソロプチミスト松江での日曜日28日の会合ですけれども、ここも最初見込んだよりも人数が増えて、より大きな会場に変えて、当日、会場満席なるほどのお客様に来ていただきまして、主催者にも喜んでいただきました。ソロプチミストはいつも、とても行き届いた心配りの対応をしてくださるんですけれども、今回も松江の方々には本当にお世話になりました。松江はお茶どころです。小堀遠州の流れがありまして、素敵なお茶の先生もいらしてましたけれど、お土産に和菓子と、なによりも手すきの便せんと封筒をいただいたのがうれしかったです。

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