四国・四万十町 (2010年08月18日)

 

 11日水曜日、四国は四万十町での講演です。台風4号の進路しだいでは飛行機が飛ばない、2日ほど前から気をもみましたが、奇跡的にも四国すれすれの北側コースとなり、中国地方到着便では欠航があったようですが、高知空港便は無事着陸となりました。四万十町教育委員会主催の夏季市民大学で、町民の方々への講演です。

 四国には四万十市もありますが、この四万十町とはかなり離れています。高知空港から南西に1時間半ほど車で走ると四万十町、そこから更に1時間ほど行くと四万十市となるのです。町村合併で旧窪川町を中心とした四万十町ができ、その後旧中村市を中心に四万十市ができました。ちなみに四万十市内にも四万十町があるそうです。四万十町がすでにあったのに、同じ名前の市、なんでこんなややっこしいことするの、と訊くと、やはり四万十はブランドです、というふうにおっしゃいました。

 知らない人はおそらくいない四万十川、全長200キロメートル近くで、その清流ぶりが有名です。昨年、宇和島から安芸市への移動ではトロッコ列車に乗り、この川に沿っていくつもの鉄橋を渡りながら左岸、右岸を進みました。この母なる流れともいえる川の名前にあやかりたい、観光の目玉にしたい、といった思いでしょう。でも、初めての人は混乱します。

 その四万十市、この10月に講演があります。以前にも講演で伺いました。まぁ、四国とはすっかりご縁ができまして、嬉しいやら、大変やら、こんどこそあの足摺岬にまで足を延ばしたいと考えています。

100818.jpg 四万十町観光パンフレット

 四万十町は東京23区よりも広いそうですが、人口は19,700人ほどだそうです。7、80%は山林地帯、37%が高齢者という、典型的な地方の町といえるのではないでしょうか。地域振興にみなさん一生懸命で、町長さん自ら宣伝広告に努め、観光冊子をそろえ、いろいろと説明してくださいました。町長さんの胸にある名札は木製、名前は焼き印、手作りで山林の町をアピールしています。そういった一つひとつのことに知恵と努力が払われいるのです。沈下橋をぜひ見てください、ということで講演の翌朝ご案内いただきました。大水になると川の中に沈んでしまう橋に欄干はありません。流木などで橋が壊されるのを防ぐのです。それにしても何とみどり豊かな風景でしょう。これは日本の各地で思うことです。畜産にも力が入っていて、窪川ポークっていうのがご自慢です。

 講演は、働いているみなさんが参加できる夜7時から8時半まで、終了後、会場から車で30分ほどのホテルへ、かつては町営ホテルだったそうです。近県などいろいろなところから車が来ており、お客様がそれなりにたくさんおられました。9時過ぎ、キッチンはとっくに終わっていたはずですが、前もってお願いしてあった夕食を出していただきました。とてもありがたかったのですが、食べたかった名産の窪川ポークにはありつけませんでした。他のものはどうでもいいから窪川ポーク、との思いが残りました。

 ご自慢は温泉で、大浴場、露天風呂からは四万十川の支流が見えて、じっくりと温泉を楽しむという、余裕があって、車のある方、家族連れということであれば、おそらくリーズナブルなお休みとなるでしょう。ただ、壁をゴキブリが這っていました。わたくしは怖くなどないのですが、若い方で「キャー!!」という人が出てくるかもしれないので、一応受付には注意しておきました。

 帰りの飛行機、20分遅れの離陸ではありましたが無事羽田に到着、台風が北を通過中での四万十町、自称「嵐を呼ぶ女」としていろいろなことに巻き込まれることが多いのですが、何とか切り抜けて仕事を果たして参りました。やれやれです。これで8月前半の講演が終わりました。

 講演で、地元の焼酎を作っておられる方から栗焼酎をいただきました。重いので、主催者の方にお送りいただき、四万十町のパンフレットなどとともに届いています。ご担当の方、ありがとうございました。今週木曜日に神宮外苑での花火があり、日台交流サロンでパーティを開催しますので、そのときにみなさまにご披露いたします。

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