李登輝民主協会の募金パーティ (2010年07月30日) |
話したいことはたくさんあるのですが、今日も時間がないので、ひとつだけ、李登輝民主協会の募金パーティに参加したときのことを。25日日曜日夜、会場は台北の国賓飯店でした。日本の募金パーティというと、食べたいと思うものがほとんどない立食で2万円、いまは少し景気が悪くなって1万円というときもありますが。台湾では着席してのテーブル料理で1万元、つまり3万円です。飲み物は水とお茶だけでアルコールは一切出ず、料理は普通よりはやや安め程度、となります。
主賓の李登輝さんご夫妻のテーブルと次のテーブルにそれぞれ20人、他のテーブルに10人づつ、600人から700人の参加者でした。わたくしは旅人なので、知り合いが買ったパーティ券をいただいての参加、いくばくかの寄付をと考え、有り金は2万元、と友人に言うと、あなたで2万元は少なすぎる、貸すよ、ということになり結局5万元、渡された紙の包みに入れました。それと、持参した「私は、なぜ日本国民となったのか」、日本では1,000円弱ですが、1,000元で押し売りして10冊分全額寄付してきました。
最初に李登輝さんの講演、非常に良く通る声で、でもああいう場ではもう少し短くした方がいいかな、と感じたのも相変わらずで、長い、きちっとしたお話しでした。中国との自由貿易には最初から反対で、関税が廃止になることで台湾がどれだけ不利になるか、台湾派は一致団結して11月の5都市での選挙全てに勝ち、次の総統選挙に弾みをつけよう、といったお話しをなさいました。
パーティではオークションがあります。これは日本と一番違うところです。寄付されたものをオークションにかけ、売上は全額寄付金となります。今回は2人の画家が寄付した絵が12枚、順に競り落とされて11枚目に台湾人の精神の象徴野百合の絵が、まず8万元から始まりました。最終的には15万元、品の良い中年のご婦人が競り落とし、壇上に上がって画家と写真撮影、その前にひと言ご挨拶されました。そこでいきなり、この絵は金美齢さんにプレゼントします、金美齢さんはわたくしのアイドル、偶像です、と。まぁ、意外な展開、サプライズでした。また、翌日の新聞には、久しぶりに前国策顧問金美齢さんが顔をだしました、という記事もありました。