国内旅行感覚での台北 (2012年06月09日)

 

 5日夕方の便で台北へ、7日夕方、日本に戻りました。2泊3日で、フルに使えたのは中1日の6日だけというとんぼ返りの台湾でしたが、いいことがいろいろとありました。羽田空港と台北の松山空港との直行便ができてから、台湾が本当に近くなったのですが、今回はそれが更に近くに、まるで国内旅行とも言えるほどでした。

 往きの羽田は夕方、出国審査はがらがら、ずいぶん暇ですね、と審査官に話しかけると、この時間は空いてるんです、とのこと、いつ混むんですか、と尋ねると、朝と夜なんだそうです。そういえば、シンガポール行きに乗ったときは夜でしたが、確かに混んでいました。ちなみに、羽田は24時間空港、まだ暗い早朝から、深夜0時を過ぎても発着する便があります。今回の夕方の便はとっても楽、台北の松山空港でもあまり人がいなくてすっと入国、荷物もすぐに出てきて、国内旅行並み、嬉しいスタートとなりました。

 翌6日は、わたくしが半世紀以上所属している台湾独立建国連盟に顔を出して、近況を聞いたりして、夜はJET日本語学校の卒業生の一人と食事、7日は午前中ホテルでゆっくりして、午後の便で松山空港から羽田へ、往きと同じように快適な出国、入国でした。珍しく買物もせず、ゆったりとした気分での台北、よかったです。台北での定宿であるシャーウッドが、コンピュータの展示会かなにかで満室、しかもいつもより料金が高い、のが唯一気になったぐらい。でもチェックアウトでの支払いのとき請求額をのぞくと、それほど高くはない、円高だからなんですね。日本の輸出に大きなダメージを与えている円高ですが、このとき、おお、円高すごい、と実感しました。

 普段とは違うこんな台北でしたが、美味しいものはいつもの通りしっかり食べてきました。人一倍食いしん坊のJET卒業生が、昔「新同楽」という名前だったレストランに案内してくれました。バブル絶頂期にはかなり高い料理を出していて、そのころに行ったことがあります。バブル崩壊とともに一度つぶれましたが、スタッフ全員同じ、料理も同じ、値段は低め、というふれ込みで再開しており、いつもとは違うレストランでレパートリーを広げては、と卒業生がご馳走してくれました。料理は決して悪くはないのですが、やはり通いなれたレストランの方が嬉しいですね。そこで、出発する日のお昼にいつものレストランに出かけて、紅燒獅子頭(ホンシャオスーツトウ)という白菜と肉団子の鍋をいただきました。一人なので小さな土鍋ですが、大きな肉団子、出汁をたっぷり吸い込んだ白菜はいつもの美味しさでした。

120609a.jpg 「金美齢のお茶物語」生産者がコンクールで受賞

 台北ホテルに滞在中、わたくしが扱っている「金美齢のお茶物語」の生産者から烏龍茶が宅配便で届きました。コンクールで賞を取ったお茶で、パッケージには「極品賞」とあります。「準優勝」もとっていて、とにかく頑張っている。わたくし一人でもホテルで飲めるようにと、小さなパックもあって、至れり尽くせり、JETの卒業生でまだ若いのですが、お茶の栽培から製造、販売までを手掛け、販路を拡大しようと意欲的に取り組んでいる姿はなかなかいいものです。こんなに美味しいお茶を日本で紹介できて、彼へのささやかなお手伝いができて、わたくしとしても嬉しく思っています。

120609b.jpg 事務所に初夏の季節感が

 台北に到着した日、李登輝さんが大学で講演し、中国からの留学生たちとかなりのやり取りがありました。翌日のテレビでその様子を観ましたが、李登輝さん、実に立派、若い学生相手に、手抜きのない真剣勝負、きっちり対応しています。観ていて感じることが多く、整理して、いづれどこかで書こうと考えています。今回の大きな収穫でした。

 美齢塾の塾生から花菖蒲が届き、事務所に、初夏の季節感をもたらしてくれました。

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