1番は嬉しいもの (2012年05月15日)

 

 ニューヨークから戻ってすぐ、北九州、熊本での講演があり、それぞれ飛行機で往復しましたが、近い近い、あっという間に到着、といった感じです。ニューヨークから関空まで、遅れたこともあって15時間も乗っていたので、九州などはもうすぐ、っていう感じになっています。人間、やはり苦労しなければいけない、成長しない、ということです。これで思ったのが、アスリートの高地トレーニング、マラソンの選手などがよく高地トレーニングをしますが、厳しい環境でトレーニングすることで本番が楽になる、十分に力が発揮できる、っていうことでしょうか。講演先で、遠くまでわざわざありがとうございました、などと言われるたびに、いやいや近いですよ、と余裕の対応でした。

 北九州は北九州青年会議所主催の講演会でした。数年前にも講演し、それ以来連絡を取り合っていた方が理事長となられていて、全国大会を北九州で、と頑張った末に今年2012年に実現することとなりました。わたくしも、北九州いいよ、全国大会地に決めて、って発言してきて、ささやかながら関与してきました。多くの人たちの協力の下で実現した北九州での全国大会、無事成功裏のうちに終わることを願います。

 熊本は国際ソロプチミスト熊本主催のチャリティ講演会、前日にゆっくり出かけて8時過ぎに空港到着、会長さん始め何人かの方々にお出迎えいただき、少し遅めでしたが夕食をご馳走になりました。料亭の会席料理などは好みではない、地元の人が行く、自分で好きな料理を選べるようなところがいい、とお伝えしていたので、「二郎」というお店に連れて行っていただきました。とてもよかったです。

 みなさんと食べる話に花が咲いていたら、その二郎さんがメモを取り出して、教えてください、と。台湾料理のことだったのですが、しっかりメモして、ちょっとやってみます、って、研究熱心な若いシェフで、とても好感が持てました。料理はとても美味しく、自分なりの工夫もいろいろやっています。例えば、わたくしの大好きなきんき、北海道と比べると小ぶりですが、それを一夜干しするとか、からすみも自分で作るそうです。

 みなさんとの話題がきんきになったとき、網走の一本釣りのことなどを話していたら、その二郎さんが、いやー、ずいぶん詳しいんですね、と言ってメモを取り出したのがそもそもの始まりだったのですが。若い人が、教えてください、と客の話も聞いて、新しいことをどんどん取り入れていく、そんな姿勢、大好きです。機会があったらまた行きたいお店です。

 翌日の講演にはたくさんの方においでいただきました。よくよく聞いてみると、今回がこのソロプチミスト最初の講演会だそうです。びっくりです。ソロプチミストというと毎年何かをやっているので、まさか初めてとは思いませんでした。去年はコンサートだったそうです。光栄です、初めての講演会に金美齢をご指名いただけるとは。

 蓮舫さんは、2番じゃダメなの、って言いましたが、1番は嬉しいものです。もちろん選ばれること自体がとても光栄なのですが、1番に選ばれるっていうことは栄誉であり喜びです。上に立つ人、ましてや政治家が、上を目指して頑張ろう、ときちっと言わないと、そういう心がけが忘れ去られてしまいます。講演ではそんなお話もさせていただきました。

 熊本には、ずいぶん前から便りをくれたり、お花を送ってくれる人がいます。その方が高校生の頃からで、もう10数年になりますが、今回も講演会場にアジサイが届けられました。そんなこともあって、何かと嬉しいことの多い熊本での会合でした。

 先日の日曜日は母の日、だそうです。先週末に娘が、ご飯食べない、って、母の日よ、って。すっかり忘れてました。当日、息子は半日付き合ってくれて、雑用やら買物を手伝ってくれ、娘の家ではすき焼きをみんなで食べました。これが母の日のプレゼントだそうです。このすき焼き、実は娘の婿殿が食べたい、と。珍しいことです。「ドラクロア」という番組のプロデューサーなのですが、つい最近の番組ですき焼きの話があって、それでとのこと。息子の嫁さんからは手作りマドレーヌを、恥ずかしいんですけど、などと言いながら渡してくれました。娘の家族、息子の家族、みんなですき焼きを食べて、幸せな母の日でした。

ページトップへ