熱き直方高校同窓会 (2010年05月12日)

 

 ゴールデンウイークの終了とともにわたくしも仕事再開です。9日放映の読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」ではたくさんの方から共感のメールをいただきました。16日も出演予定ですので、それも楽しみにしてください。

 8日土曜日は栃木県宇都宮、「自民党とちぎ未来塾」という若い人たちを養成する勉強会での講演です。連休後最初の講演、たくさんの方にお越しいただきました。朝事務所を出て宇都宮へ、講演後は東京、羽田経由で福岡へ、と忙しく、せっかくの宇都宮で餃子も食べずじまい、後ろ髪引かれる思いもありました。

 その日は福岡・脇田温泉に宿泊です。日本にはたくさんの温泉があって、まだ知らないところも多いのですが、ここもその一つでした。そしてそれぞれに素敵な旅館がある、今回手配いただいた楠水閣もそんな旅館です。木の湯船で広々とした風呂場のある素晴らしいお部屋にご案内いただいたのですが、旅館の一番奥にあって帳場からかなり離れており、小川のせせらぎだけが聞こえるわたくしには静かすぎるほどのところ、安眠できない不安があったのでわがままを言って部屋を変えていただきました。せっかくの素敵なお部屋を使いこなす余裕がなく残念です。こういうところには二人で、ということなのでしょう。夕食のときは、翌日講演予定の直方高校同窓会の実行委員会の方々にお付き合いいただき、美味しく楽しく過ごすことができました。

 翌9日日曜日、直方高校同窓会総会での講演、前身が女学校ということで、母の日が年1回の総会日で、会長も女性の方です。とても盛会で、実行委員会の方々はじめみなさんが熱く張り切っており、講演後の懇親会ではマグロをどーんと一本解体して、その場で召し上がっていただくという力の入れようでした。懇親会というと料理済みの冷たい食べ物が多いのですが、ここでは、その場で料理したマグロや、その場で揚げたリ焼いたりの鳥の唐揚げや焼き鳥など、冷たい料理は冷たく、温かい料理は温かく、とても美味しそうにそろっています。

 帰りの飛行機の時間のためほとんど食べることが出来なかったのですが、唐揚げを揚げている方から、いやー、ちょっと味見してください、と2切れいただきました。その美味しかったこと、もっといただいて空港までの車中か飛行機の中でいただけばよかったと後悔しきりです。でも、空港のラウンジで美味しいパンをいただきました。実行委員会のメンバーでパン屋さんをやっておられる方がいて、手作りのパンを2つもいただいたのです。クルミ入りのとても美味しいパンでした。

 賑やかで、情熱あふれる直方高校同窓会総会、この魂の熱さは炭鉱で栄えた直方だからこそなのでしょうか。筑豊を舞台にした「青春の門」を思い起こします。実行委員会のみなさまは特に熱く、それに煽られて講演にも熱が入りました。「あのころの熱き心をいま再び」といテーマの総会、「魂」と大きく書かれた案内があり、わたくしも熱き心で語らせていただきました。

 10日月曜日は日本テレビ「太田光の私が総理大臣になったら...秘書田中」の収録、14日金曜日放映予定です。11日火曜日は事務所で3件の面談がありました。1つ目はロサンゼルス在住の日本人の方が、機会があったらロスでの講演をお願いしたい、とわざわざお越しくださいました。2つ目は6月講演予定の宮城県塩釜青年会議所の方々との打合せ、最後は雑誌の取材です。この週末は宮崎そして鹿児島と、またまた九州に出かけます。忙しい日々が始まりましたが、若い人たちに囲まれ、賑やかで素敵な日々でもあり、楽しく働いています。

 口蹄(こうてい)疫についてのメールがたくさん寄せられています。皆さん大変心配されていて、深刻な被害が出ているのに政府が腰を上げない、なんとか取り上げてほしい、と。それらのメールが届いた後の10日、赤松農水相が「全額補償」を表明して経済的損失への心配はとりあえず落ち着いたかたちとなりました。

 口蹄疫で重要なのは危機管理、最初が肝心で、このときのリーダーシップがどう発揮されるかでその後の展開が大きく変わってきます。十年ほど前だったと思いますが、台湾で口蹄疫が発生し、李登輝さんがすぐに畜産業者を集めて、これは間違いなく中国からの密輸入豚からきている、もう密輸はしないと神に誓え、中国からの安い肉を密輸入して、本人は儲かるかもしれないが、結果的に台湾に大変な損害を与えるのだから、と。ルールを言うだけでなく、宗教心が比較的厚い台湾の人達に分かりやすく訴えたのです。

 しかしそれ以来、台湾から日本への豚肉の輸入は禁止されていて、台湾の美味しい豚肉で作ったものを日本へのお土産にしていたわたくしとしてはえらい迷惑をこうむっています。そんな日本の水際作戦にもかかわらず発生してしまった口蹄疫、危機管理によってどのように拡大を防ぎ、損失をいかに補てんするか、ということが大切でしょう。

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