金美齢と巡る歴史とグルメの旅 台湾4日間 (2010年04月02日)

 

皆さんご無沙汰しました。
前回近況をアップした後、国内で講演をして、そのまま台湾に出掛けていましたので少々間が空いてしまいました。

100402_2.jpg3月26日は愛知県豊川市の「JAひまわり女性会主催」で講演をして参りました。
ここでは毎年一回講演会をしていますが、「今回ほど多くの聴衆が集まったことはない」とたいへん喜ばれました。「たかじんのそこまで言って委員会」の威力のすごさを実感しました。

26日の夜、豊川から大阪に入り、一泊して27日関空から台湾に飛びました。
これは「たかじんのそこまで言って委員会」のウエッブサイトが主催した『金美齢と巡る歴史とグルメの旅 台湾4日間』というツアーに集まった40人近い方々との3泊4日の旅でした。台湾の1600年代から現代までの移民史・日本統治時代を中心とした歴史を探り、台南料理に代表される台湾の美食も愉しむというものでした。

100402_3.jpgなにしろ趣旨が「歴史」と「美食」ですので、両方の条件をかなえなければなりません。27日台湾の桃園空港に到着、すぐ日本統治時代に建てられた状態がよく保存されている
「桃園神社」に向かいました。これは昔ながらの神社のかたちが残っている数少ないところなのです。
どういうことかと言いますと、もっと都会の神社は立地がいいものですから、たとえば台北市街に接してあった「台湾神社」などは、蒋介石夫人の宋美齢がさっさとホテルにつくり替え、大勢の人の泊まれる圓山大飯店にして、自分のものにしてしまいました。

あそこはもともと台湾人も日本人もこぞってお参りする「台湾神社」のあった神聖な場所だったのです。「桃園神社」は市街からかなり離れた立地点にあったので、そんな目に遭わずに昔ながらの形で残り鎮まっています。国家三級古蹟にも指定されている貴重な台湾の遺産のひとつです。

次に、台北市の中心部にある二二八平和公園に行き、二二八祈念館を訪れました。ボランティアの方が、当時のことを熱心に解説してくれました。
それから「シャーウッド・ホテル(西華飯店)」にチェックインしました。ここは私の常宿で今回は一行と三泊ここに滞在し、その夜はすぐ近くの「秀蘭」というお店で上海料理を愉しみました。ここは私のたいへん好きなお店で、いつも食べる豪華メニューで皆さんからも絶賛を受けました。

100402_1.jpg翌28日は早朝から台湾新幹線に乗って嘉義で降り、そこからバスに乗り換えて一路、日本人技師の八田與一がつくった「烏山頭ダム」に向かいました。
ここを訪れた日本人は、「日本人同胞が、戦前こんな素晴らしいインフラを台湾に残していたのか!」と感激し、そのお墓に深々と額づいて、いつの間にか失ってしまった「日本人の誇り」を取り戻すという稀有の場所です。

その後更に脚を延ばして台南に行き、そこの名所古蹟を回りましたが、台南市長が私たち一行に挨拶するために、わざわざ赤?楼というところまで駆けつけてくれました。 
その夜は「阿霞飯店」という伝統的な台南料理を出す店で、そこの自慢のメニューをふんだんにいただきました。そこには台南市長が前もって用意した記念品やらお土産が人数分届いていましたので、その温かい対応に皆さん感謝感激です。
その後台南から新幹線で台北へ戻ったという長旅の二日目でした。

三日目の29日は台湾総統府に出掛けました。ここはもともと日本統治時代の台湾総督府だった建物で、台湾人は今でも大切に使っています。
その斜め向かいにあるのが私の母校の「旧台北第一高女」、今は台北第一女子高校です。
そこにも立ち寄って、「正しく、強く、しとやかに」と刻まれた石碑を見ました。
「正しく」、「強く」、しかし女性らしく「しとやかに」という日本人が遺していった校訓の石碑が今もあるのを見て、みなさんは感慨深げでした。

夜は私が日台交流パーティーを「アンバサダー・ホテル(国賓飯店)」で主催しました。
日本から出掛けた40人近い一行に、台湾側のゲスト30人ほど、在台の日本人メディアの方々、日本語教育をしている方々、さらに民進党の蔡英文主席にも来賓として挨拶して頂き、おかげさまでたいへん盛り上がりました。

司会は私の初代秘書の藤見尚子さんと三代目の早川友久君の二人で、両名とも今は台湾にいます。
藤見さんは台湾の男性と結婚して一女をもうけ、旭川市の観光大使を務めています。早川君は台湾大学に留学中で、台湾人女性のフィアンセを同道していました。フィアンセを私に引き合わせたいから誘ってもいいか? というので、もちろん大歓迎よと。

台湾人と一緒に暮らし、あるいはこれから一緒になろうという、私の初代と三代目の日本人元秘書が共同で司会をやるという、目に見える日台交流のパーティー。
料理は会場となった「アンバサダー・ホテル」特製の老台北で知られる蔡焜燦氏のオリジナル・メニューでこれも又皆さんに堪能していただきました。

翌30日の午前は自由行動で、ホテル内でゆっくり寛いだり、改装した故宮博物館に行った方もいましたが、私はお金を振込に銀行へ出掛けて後始末をしてきました。
週末台湾入りして台湾の現金がなく、友人から諸費用の資金をホテルに届けてもらっていましたので、その借金を返すためでした。
午後一でホテルから空港に向かい宵刻関空に戻り、そこで一行は解散。そこから羽田に飛び、帰宅は深夜になりました。

少々贅沢な旅でしたが、次は年齢制限を設けて現地集合でエコノミカルにやりたいと思います。若者たちが各々ネットで安くチケットを確保し、宿泊先も自分で安いペンションを見つけ、一日だけ午後半日の座談会をし、夜は今回同様私が招待して交流パーティーをやる、というかたちを考えています。実施時期は未定ですが、若いひとたちは期待していてくださいね。

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