大盛況の麻生政経文化セミナー (2010年02月27日)

 

 先週の土曜日20日は大阪の開平小学校創立20周年記念祝賀会での講演でした。北船場にある唯一の学校で、愛日小学校と集英小学校という120年もの伝統のある2校が合併して創立された小学校です。会場は大阪市中央公会堂、ときどき近くを通り、車中から眺めた赤レンガの素晴らしい建物、一度は訪れたいと考えていました。そのメインホールでの講演、とても光栄です。高い天井、美しいシャンデリア、ステンドグラス、そんな昔ながらの贅をつくした格式高いホールの壇上に立てたのは何よりも嬉しいことでした。

 この公会堂、株で大儲けした方が寄付されたのですが、その後破産して自殺したそうです。でもこれだけ素晴らしい建物を後世に残したわけで、儲けたときのお金の使い方として立派だったと言えるでしょう。破産で全てを失っても、お金のあるときに寄付をして公会堂が残った、それは素晴らしいことです。

 講演後は大阪駅へ、特急サンダーバードで金沢へと向かいます。いつもの速いのぞみとは異なりちょっとのどかな2時間半の車中でした。そこで偶然にも南砺市の市長さんと乗り合わせました。先日日曜日の講演でお世話になった、講演後控室に出前の寿司をご用意いただいた南砺市です。大阪では開平小学校の方にホームまで荷物を運んでいただき、金沢では南砺市の方々にお手伝いいただきました。出迎えてくれた北國新聞の若者が、一人だと聞いてたのに何でこんなにたくさんの人が、とびっくりしたそうです。偶然の出会いにしては出来すぎです。

 その夜は、金沢在住の知り合いのご家族とともにとても美味しい海の幸をご馳走になり大満足でした。翌日は北國新聞主催のNPO法人ジャパンテント・ネットワーク「ホストファミリー大会」、ジャパンテントとは日本各地で学ぶ留学生を招き数日のホームステーで石川県をゆっくり体験してもらうという素晴らしいプログラムで、今回はそのホストファミリーやボランティアの方々が参加されています。わたくしが理事長を務めるJET日本語学校の学生たちも、各地のホストファミリーには大変お世話になっており、みなさまへの感謝の気持ちを込めてお話をさせていただきました。台湾の烏山頭ダム建設を指揮した八田與一さんの生まれ故郷が金沢、このことにも触れています。

 講演後、加賀百万石前田家のお雛様を見学しました。兼六園にある重要文化財「成巽閣(せいそんかく)」で旧暦・桃の節句にあわせて開催されている「前田家伝来雛人形雛道具特別展」です。江戸時代のお雛様のまぁるい顔が印象的で、江戸時代のお屋敷の寒さが身にしみた見学となりました。

 その後に福岡へ、翌日は麻生太郎さんの政経文化セミナーで、元外務事務次官の谷内正太郎さんとわたしの二人が講師、麻生さんが最後に少し話をされました。大変な盛会、ホテルニューオータニ博多の一番広いホールに人がびっしり埋まっています。大敗した自民党の講演会にこれだけの人が集まるのは、麻生さん人気の健在ぶりと、現与党の民主党の政治状況をみなさんがとても気にしている表れといえるでしょう。

 講演後は東京に戻り、翌日は小松への日帰り、ここは森元首相の地元です。昨年8月の選挙で、あまりにも訳のわからない対立候補を民主党にたてられて森さんが苦労されたこと、わたくしにはとても納得いかないことで、その思いもお話ししました。会場のみなさまには強く共感いただいたようです。翌々日は諏訪への日帰り、前日の小松とともに法人会主催で、両日とも予定より多くの方々にご来場いただいたとのこと、嬉しく思います。諏訪は初めての訪問です。素晴らしい会場で、ガラス越しに一望できる諏訪湖をちらちら眺めながらの講演でした。新宿から特急あずさで直行できるという、わたしにとってはアクセスのよい地、そのうちゆっくり訪れたいと考えています。

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