テレビ番組での反響 (2009年09月23日)

 

 この連休、みなさまいかがお過ごしでしたか。わたくしは講演とテレビ収録でしっかり働いています。テレビは25日金曜日放送の日本テレビ「太田光の私が総理大臣になったら...秘書田中」で、もう一つはインタビューでの出演予定で、同じ日本テレビの「スーパー・サプライズ」辛坊さん司会の木曜版24日です。ぜひご覧ください。講演は20日、岐阜県大垣青年会議所の「花蓮JC・大垣JC姉妹締結40周年記念事業」での「台湾と日本の歴史そして日本精神(台湾語でリップンチェンシン)」で、真正面からのお話をさせていただきました。ここで、少しびっくりしたことがありました。

 「おばあちゃん」と話しかけられたのです。台湾の東海岸にある花蓮から25名がはるばる参加して、賑やかにとり行われた記念事業、その懇親会で、台湾の青年会議所の若者たちに言われました。歳からすると確かに「おばあちゃん」なのですが、孫たちには「ボス」と言わせており、周りからも「おばあちゃん」などと呼ばれたことがないので、初対面の若者にいきなり言われて、びっくりするとともに、複雑な心境でした。先方は敬老精神のつもりなのでしょうが、受け取る側はそう単純にはいきません。

 同じひとつの言葉が、好意となったり、反感となったり、人の受け取り方というのは様々です。20日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」では多くのメールが届きました。よくぞ言ってくれた、というのがあれば、気に食わない、というのもあります。はっきりものを言うということは、味方半分、敵半分ということなのです。自由な世の中で、価値観は多様化しており、反応は様々、そんななかではっきり言うのは、ある意味では責任を負うということ、だからはっきり言わない人が増えているのでしょう。

 それにしても、批判メールでは、賛否両論は当然ながらも、話しの真意をしっかり理解してから言ってほしい、という思いが残るときがあります。もうちょっと読解力がほしい、と。また、自分の価値観から一歩も出ずに発信してくる批判も困ります。わたしははっきりとした価値観をもっていますが、違う価値観も認めています。まあ、そういう人と仲良くしたいかというと、それは別ですが。そして、それは違う、ということもはっきり言いますが、そういう人がいて当然とも考えています。自分の価値観以外は認めない、というところからの批判は一番苦手です。

 なかには、あんなつまらない番組に出るのはやめて、という方がいますが、それは違います。テレビ視聴率の1%は100万人、10%あれば1,000万人です。本はせいぜい数万冊、雑誌でも10万か20万というところで、わたしのメッセージの届く範囲がけた違いに広いのがテレビなのです。たとえ一過性であっても、そこでの一言が、「え!そうだったの!!」と、目から鱗だったり、深く考え始めるきっかけとなったりする、そんな内容のメールが届くたびに、テレビでの発信の大切さを思います。聴き手が賛成であれ、反対であれ、とにかくたくさんの方に聴いていただける、それがテレビです。

 今日は四国・松山での講演、一度講演した地域から再び依頼がくるというのはとても光栄なことです。数百人の方々に講演で直接話しかける、より大勢の方々にテレビでメッセージを発信する、活字でさらに深い思いを届ける、そんな一つひとつを大切にしながらそれを重ねていく、それが重要なのだと考えています。

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