沖縄・部瀬名の休日 (2009年09月16日)

 

 先週、9日水曜日は名古屋で、翌木曜日は京都でそれぞれ講演、金曜日に大阪でTV収録、と外泊の3日間、水曜日の京都ブライトンホテルでゆっくりできて気力充実、日程を無事こなして元気に戻りました。その後すぐ、土曜日から沖縄へ、昨日火曜日に、これも元気に戻りました。沖縄は、部瀬名での休日と那覇市内での講演でした。

 その沖縄での話しの前に、日曜日に放映された「たかじんのそこまで言って委員会」での話です。たくさんの方にご覧いただいたようで、わたしに対する賛同と批判のメールがいくつか届いています。わたしが言ったことは「前回衆院選の郵政選挙の教訓が生かされていない、あの馬鹿さ加減を、間違えをまた繰り返している」ということでした。前回大量に生まれた小泉チルドレンに代って今回は、林真理子さん命名の「小泉チルドレンの廉価版」です。見当違いのメールもあって、人の真意はなかなか伝わらないものだ、もっとしっかり番組を見てほしい、世の中っていうのはこんなものか、といったことが頭をかすめていました。

 その廉価版のチルドレンですが、なかにはいろいろと問題があるようです。いくつか報道されていますが、選挙前に報道してほしかったです。後悔しています、といったメールもいただいていますが、後悔先にたたず、というのが世の常というものです。

090916c.jpg プールサイドでも偉そうなオーラを出す金先生
(本ページ写真のすべての説明文は、親をいつも笑いのネタにしている撮影者が作成しました。)

 沖縄は、夏の終わりの素敵な休日となりました。かねてから泊まりたかったブセナテラス、部瀬名岬にあるホテルでの2日間です。2000年だったと思いますが、那覇市内のナハテラスに宿泊して、とてもセンスのよいホテルだと感心し、同じグループのブセナテラス、三方を海で囲まれたそのホテルをパンフレットで見て、いつかはここに行きたい、と考えていました。沖縄サミットの主会場に隣接したホテルです。

 ブセナテラスでは、ホテルの素晴らしさとともに、格差のない社会、日本、をあらためて感じることとなりました。欧米であれば、1泊500ドルから600ドルにもなるこのようなホテルに宿泊するのは、セレブやそれに近い人たちで、若い人などはあまり見かけません。ましてや小さい子ども連れの若い夫婦などはまず見かけないのです。日本は違います。どんなに高いホテルでも赤ちゃんを連れた若い夫婦が泊まったりしています。欧米と比べると、格差のない、均等な社会、欧米と日本のホテルにたくさん宿泊して、それを実感しています。

090916a.jpg ラウンジで優雅にアフタヌーンティー

 朝食のとき、週末だったので数分待ちの短い行列ができています。並ぶと前の若いお嬢さんが「あ!!金さん」と驚き、握手を求めてきました。その前日の「たかじんのそこまで言って委員会」の収録に行ったとのこと、「どこから来たの?」と訊くと、奈良から、「空港から遠いのに、どうやって来たの?」には、レンタカーでと、3人のグループでした。「こんな高いホテルで、みなさん余裕があるのね?」と言うと、お金を貯めてと、それはごくごく普通のOLです。販売員で、3人とも正規雇用者、奈良は保守的でちゃんとした勤めをしてないと、といった話を聞きながら、そういうお嬢さんたちが集まってこういうホテルで夏の終わりを楽しむ、そんな姿をみていると、かつて言われた「1億総中流」という言葉を思い、格差がでてきたと言われながらも、まだまだ中間層が厚いと感じずにはいられません。他国と比べて格差の小さい日本、わたしはかねがねそう発言していますが、ここでもそれを再認識しています。

090916b.jpg メインダイニング「ファヌアン」で、これからディナー 090916d.jpg ザ・沖縄料理!らふてー、ふちゃんぷるー、みみがー、ゴーヤのあえもの なかみ汁 などです!

 今回の宿泊は、幸いにも那覇での講演があったので実現しました。講演の2日前に沖縄に入り、ブセナテラスで2泊、講演会場のナハテラスで1泊です。もう少しで台湾、という沖縄までの遠さをあらためて感じながら那覇空港に到着すると、そこにはまだ夏が残っていました。すっかり秋模様となった東京とはちがい、泳ぐこともできます。ブセナテラスでとても気にいったこと、それは広く開放された空間です。そこでは締めきって冷房に頼ることなどありません。それに美味しいパン、とてもレベルの高いパンで、一流ホテルの証しともいえるでしょう。サミットが開催された岬にあるホテルですから当然かもしれません。昨年開催の北海道洞爺湖サミットでのホテル、ここにもぜひ行ってみたいものです。

ページトップへ