富士五湖から新居浜、四国中央へ (2009年07月11日)

 

 3日金曜日は大阪・読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」の収録で、櫻井よしこさんがゲスト出演されました。日曜日に放映され、たくさんの方がご覧になったことと思います。このホームページにも感想が寄せられています。4日土曜日は富士吉田での講演、富士五湖青年会議所50周年記念ということで、この半世紀をふり返り、今後さらに100年まで、という壮大な構想での記念イベント、とても盛大でした。青年会議所には地名を冠するのが普通なのですが、習慣的に言われ、みんなが知っている「富士五湖」を冠した先輩の方々の先見の明というか知恵というか、そんなものを感じます。なにしろ「富士五湖」は全国区ですから。

 盛大な記念イベントが無事終わってから、講演会場だった鐘山苑というとても立派なホテルに宿泊しました。3万坪という広大な敷地をもつホテルには、2万坪におよぶ和風庭園があります。これほど大きくて立派なホテルが富士吉田にあるとは知りませんでした。またまた新しい発見です。むかしむかしにわたしが富士吉田に泊まったときは昭和大学の教員寮でしたが、当然のことながらそことはまるで違います。この日ホテルはほぼ満室とのこと、不景気だ不景気だといいますが、それなりに努力をしているところは繁盛するということなのでしょう。だいたいが家族連れで、3世代家族連れもあり、日本にも健全な家族がたくさんいることを実感してとても嬉しくなりました。講演当日は曇りで、大好きな富士山は残念ながら見れませんでしたが、翌日曜日の朝は頂上付近から晴れてきて、ホテルの部屋にある露天風呂から眺めることができ、ここでもまた嬉しい気分でした。

 日曜日のバスで東京に戻り、月曜日午後から松山に出かけました。火曜日の新居浜、水曜日の四国中央での講演のための前日入りです。松山では、初対面なのですが、貴重な意見をメールで送ってくれる青年1人と彼の同僚女性2人と一緒に夕食をとりました。彼が選んだお店は、ちょっとした食事処といった、とてもいい、おいしいお店です。専務さんに相談して決めたようで、夜遅くまで現場で働いている彼は入ったことがなかったとのこと、地元の方が出かけるいいお店、七楽といいますが、本当においしい料理でした。

 火曜日と水曜日は伊予銀行決算説明会で、決算説明終了後に講演です。松山までは出かけても、その先に出かける機会はほとんどありませんでした。火曜日は新居浜、銅山のあった住友発祥の地で住友関連の工場や会社があるもの作りの町、水曜日は四国中央、紙の生産・加工のやはりもの作りの町です。昨年、同じく伊予銀行の講演で初めて訪問した今治は造船とタオルの町でした。もの作りの拠点がたくさんあって、それぞれが懸命に頑張っている豊かな愛媛、そんなことを実感します。現場に立って実感する、それはとても大切なことです。インターネットを利用してバーチャルで済ましてしまう傾向が強まるなか、わたしは現場主義、その土地へ行って、実際に見る、聞く、それが大切だと考えています。

 新居浜には、広瀬宰平(ひろせ・さいへい)という方の記念館があります。とても立派な施設です。住友財閥中興の祖といわれる方で、彼がいかに優れた経営者だったかということがよく分かりました。全く知らなかったことです。いろいろなところに出かけ、たくさんのことが学べる、ありがたいことだと思っています。

 松山空港から羽田への便では、松山市と四国中央市のそれぞれの市長さんお二人からご挨拶をいただきました。「えー、いま四国中央からの帰りなんです」と言うと、「いや、講演聴きたかったんですけども、どうしても参加しなければならない会合が松山であったものですから」とのことでした。どこでどなたにお会いするかわからないものです。都内までご一緒となりました。こういった出会いや縁の面白さ、それは出かけてこそ得られるものです。忙しいながらも、実り多き1週間でした。

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