「朝生」出演 (2009年07月01日)

 

 24日水曜日は東京・一新塾での研修会、わたしは講師として今回で10年目になりますが、自分のキャリアを再確認、再構築したいという人たちの集まりで、このご時世のなか例年より多くの塾生が参加しています。このご時世だからこそ、自分のこれからの人生をしっかり考えたい、という人がたくさんいらっしゃる、そんな気がします。

 卒業後に起業されたり、政界に入られたりした方々が紹介されており、このたび千葉市長に当選した最年少市長・熊谷俊人さんも政治家になる前の1年間を一新塾で学んだそうです。このためみなさん喜びでいっぱいの様子、とても熱気を帯びた研修会でした。

 質疑応答で指名した若者、最前列に座っていた方、が研修後に「金先生の大好物であるクロワッサンを持ってまいりました」と、今はやりのディーン&デルーカの大きなクロワッサンを3つ、一つひとつ袋に入れて、さらに「クロワッサンだけじゃなんですので」と小さな花束を差し出してくれました。何と嬉しいサプライズなのでしょう。その日、たまたまマンゴーを持っていたのでお返しに差し上げました。台湾からJET日本語学校に届けられた立派なマンゴーから一つだけ、持ち帰って自分で食べようと考えていたものです。思わぬところで役に立ちました。

 若者との、こういったささやかながらもすばらしい交流や出会いが毎週のようにあります。後期高齢者としては嬉しい日々です。

 金曜日の深夜から土曜日の早朝にかけてのテレビ朝日「朝まで生テレビ」に出演しました。ご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、はっきり言って、この番組は疲れるからいやです。夜はちゃんと寝るのがわたしの当然の日課、それができないこの番組、この歳でもありお断りしたいのですが、貧困問題、それにつなげる選挙、といった話題、年越し派遣村から半年、村長さんだった湯浅さん、それに雨宮さんなどの、弱者の味方、正義の味方のような方々が出席されるとあっては、やはり断れない、という娘の意見もあって出演しました。

 「派遣切りされて気の毒な方々」の発言を受けて、田原総一朗はわたしに振ってくる。可哀そうに、と言う人に振ってもしかたがない、かといって心の中では少々違うのでは、と思っていてもはっきりと言う人もなく、わたしに振ってくる。それはおかしい、と思う人は多いのに、それを口に出すのははばかれる、嫌われたくない、そんなことをはっきり言って血も涙もないと言われたくない、ということなのでしょう。だからこそのわたしの出演なのですが、一生懸命に割り込んでまで発言しようとはしなかったので、貢献度もあまりなかったかもしれません。興味ある方は録画などでご覧ください。

 1時20分から4時20分までで、終わってから20分ほどみなさんとビールなどで話をしてから各自家路につくのですが、外は白々と明けて朝です。帰宅して1,2時間寝て、翌日曜日の講演のために博多へ移動しました。

 日曜日は鳥栖市での講演会、久光製薬の主催です。ここが発祥の地である久光製薬の地元貢献の一つで、年一回開催され、今年は初めて有料、そしてチケット1,000円はチャリティとして全額寄付されるそうです。有料にもかかわらず会場はほぼ満員で大盛況、わたしの講演も好評だったようで、260冊ほどの書籍が売れました。みなさん熱心にお聴きいただき、とても嬉しいおもいです。

 わたしが久光製薬に敬意を持つのは、発祥の地、鳥栖から本社を移さない、東京にも本社をおくものの、鳥栖から離れない、鳥栖市に税を払い、佐賀県に税を払う、それはある意味「恩返し」であって、そんな基本スタンスがいつまでも崩れない、これは素晴らしいことだと思うからなのです。今回の講演でも、多くの経費やエネルギーを使い、社長さん自らも参加してのチャリティ講演会、参加された方々もチケット代1,000円で全額チャリティ貢献する、そんな姿勢、考え方にも賛同できるのです。

 月曜日は日本テレビ「太田光の私が総理大臣になったら...秘書田中」の収録で、これは今週金曜日、7月3日放映ですのでみなさまぜひご覧ください。編集でどうなるか分かりませんが、おそらくわたしの出番もあると思います。昨晩遅く、新宿を歩いていたら2,3人の若者に声をかけられました。「頑張ってください」と。ときどき、若い男性に声をかけられるようになったのはこの番組のおかげだと考えています。ぜひご覧ください。

 それから6月発売の「『おひとりさま』で幸せですか」(PHP研究所)もぜひお読みください。

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