「永遠の0」完成披露試写会 (2013年12月03日)

 

 しばらくご無沙汰しておりました。その間、美齢塾塾生レポートで「スイーツフェア in 台北」を報告しましたが、わたくしも月刊ウイルに寄稿しています。来月発売号に掲載される予定ですので、興味あるかたはどうぞお読みください。ここでは昨日の「永遠の0」完成披露試写会についてお話しいたします。

 それは盛大な催し事でした。6,000人ぐらい入る東京国際フォーラム・ホールAに、司会者によれば、10万人の応募から選ばれた人たちが集まりました。その上、ホール外では、レッドカーペットを囲んで、選ばれなかった人たちが沢山詰めかけています。それぞれ日本国中から集まった、とのこと、しかも99%以上、100%近くが女性でした。まあ、驚きです。どうして、って訊くと、ジャニーズの人たちが出演しているから、とのこと。

 こんな場面は初めてです。追っかけなどやったことないし、そんなところに興味もなく、原作者の百田尚樹さんからご招待をいただいて出かけて行っただけなので、女性、それもほとんどが若い女性に占領された会場に、まずびっくりしました。

 試写会では、わたくしと友人、そして百田さんご家族4人の計6人が並んで座りました。舞台挨拶などが延々と1時間ぐらい繰り広げられましたが、まあファンはそれが見たくて来ているのでしょうから、そういう人たちへのサービスです。東宝の制作ですが、いろいろな制作会社が関わっているのでしょう、とにかく気合いが入っています。この試写会だけでも相当のお金がかかっていそうです。おそらく大変な宣伝効果でしょう。

 作品自体はとてもいいので、ヒットは間違いないでしょうが、この会場の空気からは、日本の前途に対する危惧を感じてしまいました。わたくしにとって初めてのこと、ということもあるのかもしれませんが。若い女性がジャニーズとかにこれだけ熱狂して、ホール内外にあれだけの人数が集まって、この人達は普段何やってるの、働いてるの、身近な男性には興味ないの、これじゃますます少子化が進むのでは、と、まあバアサンとしてはそっちの方が気になってしまいます。今まで一度だけ行った試写会、確か戦艦大和の映画で、同じ会場でしたが、空気が全く違いました。今回は、日本の行く末が心配になるような光景でした。

 映画は素晴らしい出来、監督が気合いを入れて制作しています。原作に忠実で、ジャニーズだという人もなかなかの役者で、とても良かった。観ていて、主人公の妻子に対する深い深い愛情は、百田さんのご家族への愛情そのものだ、という気がしてきました。この試写会のために関西からわざわざいらっしったご家族の席にわたくしをお誘いいただいた百田さん、そこには家族に対する愛情が強く感じられて、主人公の家族への愛情は、間違いなく百田さんの家族への愛情そのものだ、と思いました。

 ファンの熱狂ぶりには引いたところもあったものの、映画は素晴らしく、百田さんの熱さ。愛情深さも感じることができて嬉しかった。それにもう一つ嬉しかったのは、百田さんの息子さんがわたくしのファンだ、ということでした。

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