前向きな行動を積み重ねてきた結果です (2013年07月31日)

 

 ここにきて忙しさも一段落、7月下旬は読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」の収録があっただけで、あとはほとんどが事務所での片付け仕事です。その収録のために東京から大阪に向かう新幹線で、名古屋で降りる若者から、これをどうぞ、と生のわらび餅をいただきました。化粧室に行ったとき、座っていた彼とたまたま目が合ったので、にっこり笑っただけの、見も知らない若者でした。お土産に持って帰ろうと買ったものなのでしょうが、わたくしにくださるというのです。おそらく「たかじんのそこまで言って委員会」のフアンなのでしょう。いきなりの頂きものに、読みかけだった、発売されたばかりの月刊WiLL9月号を、若者が降りる直前に差し上げました。これ、私が書いたものが出てますから、どうぞ、お礼です、と。

 新幹線の中で若い男性からお土産をいただくなんて、初めてです。しかも、WiLLに書いたのが、人と人のコミュニケーションがどんどん無くなっていく、っていう内容のドイツでの体験談でした。日本には、好感を持った人に対して、その好意を表す行動がパッとできる、そんな人もいるということで、何かとても嬉しくなりました。大阪での定宿リッツカールトンに着くと、今度は見事な花束がデスクの上にありました。どうしたんですか、と尋ねると、わたくしがここを定宿にしているのを知っている方のたってのリクエストだそうです。次に金さんが来たら花束を届けたい、と。ここのフィットネスクラブのメンバーとのこと、いつ宿泊するかをホテルは告げることができないので、ゲストリレーションがそれを承って、わたくしの大好きなバラに他の花を少し入れた見事な花束を手配してくれたのです。これでまたすっかり嬉しくなりました。

 この花束、翌日丁寧に梱包してもらい、収録の場そして帰りの飛行機に持ち込んで、大切に大切に事務所に持って帰りました。よい花だったので、数日間楽しむことができました。これも見も知らない方からのプレゼント、この歳になって、そんな人とのつながりのようなものができる、というのは本当に幸せなことです。この方に、どうお礼をしようか、感謝の気持ちをどう伝えようか、いま考えています。

 この日はホテルで夕食をとろうと、東京を少し早めに出かけました。先日、名古屋マリオットで美味しい鉄板焼きを食べたばかりなので、この日は天ぷら。一人のときはいつもカウンターで、いつものようにお好みで注文します。暑い中での天ぷらもおつなものです。ここは素材を厳選していて、しかもシェフの包丁さばきがよく、とても食べやすいようにしてくれます。素材よし、包丁の技よし、揚げ具合よしで、好きなものを好きなだけリクエストして、美味しい天ぷらをゆっくり味わう、実に幸福な気分、旬のオコゼもおすましでいただきました。夕食後、マッサージをしっかり受けて、夜はぐっすり寝ています。

 この歳で、一日一日が、一年一年が、こういういいサイクルになっている、人との付き合いも、交わりも、とてもスムース、しかも行く先々でみなさんがとてもよくしてくださる、とても幸せです。前向きな行動を積み重ねてきた結果、と自負しています。これがダメ、あれがダメ、と愚痴をこぼしていたら、こんないいサイクルには決してならなかったでしょう。

 娘の家族が1週間のニューヨーク旅行から帰ってきました。忙しい娘夫婦二人が休暇をなんとかとっての家族旅行、それは楽しかったようです。最も幸運だったのは、めったにホームランを打たないイチローのホームランに出くわした、その場にいた、ということ、それはそれは嬉しそうに話してくれました。何もしない婿殿が唯一事前手配したのがこのプロ野球観戦でした。一人1万2千円、これは普通の席で、席によっては3万円、驚きです。日本だったらどんな席でも1万円以下だそうです。球場は満員、観客のアメリカ人はとにかく陽気、老若男女で層も厚く、みんなが野球を楽しんでいる、そんな雰囲気とイチローのホームラン、これだけでニューヨークに行った甲斐があった、とのことでした。すっごく暑かった、とも言っていました。

 ニューヨークのミュージカルは「オペラ座の怪人」がとても良かったそうです。もうひとつ観た「ジャージーボーイ」は楽しめなかったと、あのギャグを理解できるのは現地の人ぐらいかもしれません。わたくしも、上演したばかりのときに観たのですが、なかなか理解しがたく、楽しめませんでした。それを孫娘たちが理解するのは難しいでしょう。「オペラ座の怪人」は素晴らしく、もう一度観たかった、と。かなりハードなスケジュールを精一杯駆け巡った1週間のニューヨーク旅行のようでした。両親と子供2人のごく平均的なこの家族、とても仲が良くって、傍で見ていていいなぁ、と、ちょっと我田引水なのかもしれませんが、そんな気持ちです。

 28日放映の「たかじんのそこまで言って委員会」で、維新の会の橋下さんを何人かのコメンテーターが批判したということで、長文の抗議メールが届きました。橋下さんは人材です、と以前から評価しています。ただし彼にもやはり成熟が必要です。闇雲に絶対視するのは、贔屓の引き倒し、になります。そうならないように、支援者として心すべきではないでしょうか。

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