一番好きな果物 (2013年08月06日)

 

 先日、岡山の農協の方が訪ねてきて、マスカット・オブ・アレキサンドリアをお土産にいただきました。素晴らしいマスカット、それもそのはず、千疋屋のマスカットフェア出品のために持参されたものです。フェアの前に立ち寄ってくださいました。翌日、雑誌の取材があったので、その方々にお分けして、今日はスタッフが集まったので、スタッフにも分けて。こんな立派なマスカット、とみんな大喜びでした。わたくしの一番好きな果物です。ありがとうございました。

 「麻生さんの発言について」というタイトルでメールをいただきました。「麻生さん発言の全文を機会を取らえて読み上げてくれるように運動して頂けませんでしょうか?」と、そうすれば「大抵の日本人なら、かえって安倍内閣の支持者になると思います」と訴えておられます。

 全文を読むような人がほとんどいないから問題になる、というのはその通りでしょう。だからこそ、発言の一部であっても、それが相手の武器となってしまうような言葉を政治家は発すべきではないのです。全文を読むような人が多数であれば日本はもっとまともになっています。ご提案内容ではあまり解決にはならないのではないでしょうか。それよりも、要職にある政治家は表現にもっと磨きをかける努力をすべきです。麻生さんはチャーミングな方ですから、足をすくわれないように気をつけて欲しいのです。

 もうひとつ、「たかじんのそこまで言って委員会」でのわたくしの発言に対して、「日本人よりも優しさとと大和撫子らしさを持っておられる先生が今日の放送は何故か・・それを感じませんでした。(中略)論理構成が感情的(中略)物理の事についても『亡くなられた旦那様の理論』を出されましたが、本来(今までは)は先生独自の論理・意見に徹せらて感動していました」といった感想をいただきました。

 わたくしは信頼できる人であれば、その人の言葉を引用します。分からない分野は誰にでもあり、無責任に発言することのないようにするためです。できない分野も当然あり、それも信頼できる人に任せます。全知全能でない限り、それが良い方法だと考えているからです。わたくしは化石なので、我がオフィスのネット担当は貴重な存在となっています。

 「慰安婦像の件」では、米国ロサンゼルス在住の方からメールをいただき、「我々米国に住む日系人は日本の人よりも正しい歴史認識を持っている人が多いと思います」とありました。

 一生懸命に行動されている方は確かにおられます。ニューヨークに住むわたくしの知人もその一人です。でも像が次々に出来ている現状を見ると、負けている、それが現実です。、ほとんどの人が無関心と考えざるを得ないのです。

 わたくしが主宰する美齢塾塾生から次のメールが届きました。このなかで「Don't argue with me!」が出てきますが、これだけでは「黙っていろ」といった高飛車な態度とらえられてしまいそうです。これは、クレームではなく建設的なアドバイス、サジェスチョンだから、まずお聞きなさい、ということなのです。補足しておきます。

**** 塾生からのメール ***********
Will9月号 金先生 ≪「日本」の存在感と一体感を取り戻せ!≫ を読んで

 5月末から6月にかけて、ロンドンからドイツ各地をお一人(!!)でご趣味のオペラ鑑賞のため旅された金先生のご感想ですが、日本人「日本」の存在感のなさを痛感されたとのことで、私たち自身が「日本」そのものであるという気概を持て!と檄を飛ばされています。

 海外旅行先で何があっても抗議することもなく、我慢をしてしまう日本人の問題点について、先生からお話を伺ったことを思い出します。 我慢する、ことを荒立てない.....それは日本では美徳だったかもしれません。しかし、いったん海外に出るとそれは生存競争に負けることを意味するということ....だから金先生はホテルの対応に問題があったら、必ず一言おっしゃるそうです。 私は先生のその場面に居合わせました。「Don't argue with me!」 そして、そう言われた美しい慇懃な佇まいのホテル支配人は...にこりと引き下がり、その後のホテルの対応は変わりました。私は感動して、「先生、国の外交も同じですね、まず言うべきことを言わなきゃいけないんですね~」と思わず言ってしまいました。

 かつてイタリアへの周先生とのご旅行で有名なホテルに泊まられた時、部屋の眺めがよくなかったので、金先生が変えて欲しいと要望し、それはそれは素晴らしい眺めの部屋に変更させた、というお話もお聞きしましたが、その時私はあのE.Mフォースター原作の映画「眺めのいい部屋」を思い出し、先生はすべてにチャレンジングでエキサイティングな国際感覚あふれる日々を過ごされているのだ....と今さらながら実感しました。

 昨今、危惧していた「慰安婦問題」がアメリカという第三国で、かの国のロビー活動で大きく問題化しています。現地日本領事館の人間や日本国が今まで見て見ぬふりをして「事を荒立てない」姿勢をしてきた結果ともいえます。

 英語の得意な連れ合いは慰安婦像を設置するというカルフォルニア(グレンデール市)へ抗議のメールを出し、日本語の得意な私はそのことがグレンデール市とかの国の姉妹都市の記念事業であることを知り、日本で唯一の姉妹都市である東大阪市の市長へ何らかのアクションをしていただけるように要望の電話をしたのですが......。

 金先生は、この現在の困難な状況を安倍総理だけに任せるのではなく、私たち自身が声をあげなければ、日本の存在感が失われ、私たち自身の存在感も消える....とおっしゃっています。

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