お盆休みも仕事です (2013年08月22日)

 

 前回申し上げた通り、台湾に行ってまいりました。お盆休み、一昨年のように、思い切って10日ほど軽井沢に行くということもありますが、だいたいは東京で静かに過ごします。ところが今年は、この民族大移動の期間中、東京から福岡、そこから台湾、そして大阪、東京、福岡、東京と移動することとなったのです。

 混雑する中で、子供連れがたくさんいましたが、面白いですね、家庭内教育が分かります。静かないい子、ホテルでも両親と行儀よく食事をする子がいるかと思うと、ぎゃぁぎゃぁ泣きわめく子もいる。若い夫婦と子どもがファーストクラスに乗り、伊丹から羽田への国内線ですが、子どもは窓側の席へ、実はわたくしが譲った席です。親子がどうしても一緒にいたいとかなんとかで、席を替わってほしいと受付の女性が一生懸命頼むので、いいですよ、と。挙句の果てに、その子がいきなり大きな声で泣きわめくんです。我儘そうな女の子、まあ、わたくしにも3人の孫が、男の子で3匹の猿って言ってますが、いますので人様のことはあまり言えませんが、そんな子連れにも出会いました。夏休みで、おそらくおじいちゃんおばあちゃんに会いに行くのでしょう、子どもだけで飛行機に乗るのも見かけました。特別に先に機内に案内されて。我が息子が一人旅で飛行機に乗った時もこういう待遇だったのでは、と懐かしく思ったりしています。

 例年であれば、東京で静かに過ごし、下り線の渋滞から始まり、やがて上り線の渋滞へ、しかも何十キロも、といったニュースを見ながら、なんでこんな時期に車で出かけるの、という気分だったのですが、車ではないものの、今年はその民族大移動に合流してしまいました。でも、下りが混む10日土曜日でしたが、博多から佐賀へのグリーン車は2人ぐらいしか乗車していない、ということもありました。最初は席が取れなかったのですが、11日を10日にして時間帯を変えたらすんなり取れて、しかもたった2人という。羽田到着便がみんな満席だった17日土曜日に、羽田から福岡へ飛びましたが、これはガラガラ、地方に転勤していて東京から帰る人もいるでしょうに、見事に空席でした。お盆ならではの体験、悪くはありませんでしたが、この歳になって、というのが可笑しくもあります。

 台湾行の便は結構混んでました。台湾に避暑に行く、と言うと、逆だろう、となるのですが、そんなことはありません。わたくしのオフィスは風通しが良く、今年は一度もクーラーを使っていませんが、風が無くなったときはさすがに暑い、でも台湾であれば、ホテル全体にギンギン冷房が入り、自分の部屋の冷房は全てオフにして丁度いいぐらい、となるのです。外に出るのも、ホテルからタクシーまでのほんの一瞬なので、暑い思いはほとんどしません。しかも丁度東京が今年の最高気温を更新した時期、一昨年の軽井沢のときもまさに一番暑いときでした。

 台湾では、スイーツフェアの候補会場をいろいろと下見するなど、しっかり働いてきました。我が日本語学校を卒業して、早稲田のMBAに行った台湾在住の有能な若者が手伝ってくれたので、担当者と話をしただけでなく、彼が見事に見つけてきたキーパーソンとも会い、4泊で効率よく活動することができました。クールジャパンの推進委員でこれほど熱心に関わっている人はいないのではないでしょうか。言いだしっぺだし、台湾でやるからには最後までしっかり確かめたい、言うなればお節介、いい解釈をすると言いだしっぺとしての責任感、ということなのです。今回で、大体の目途がついた気がします。11月初旬開催となりそうですが、もし応援団で行きたいという方がおられましたら、大歓迎いたします。

 台湾ですから、仕事の合間に、美味しいものももちろん食べています。ゴールデントップという、めちゃくちゃ高いレストランで、美味しくて高いので有名なフカヒレをいただきました。手伝ってくれた有能な若者と二人きりで、一緒に打合せなどをした他のメンバーは同行せずに。といっても息子みたいなもので、ロマンチックな要素などはありません。ひたすら仕事の真面目な話をしています。

 台湾、往きは福岡発でしたが、帰りは関空着でした。翌日が「たかじんのそこまで言って委員会」の収録でしたので。夜の関空到着だったのですが、いくつかあるタクシースタンドにタクシーが全くいません。悪循環ですね、どんどん寂しくなる感じです。他の空港であれば、列をなして待っているはずのタクシーが、1台もない。仕方がないのでリムジンに、2、30分ほど待って乗車し、終点のハービス大阪で下車してリッツカールトン大阪まで歩きました。幸いにも近くなのですが、疲れているうえに、重たい荷物を引っ張って、というのも重いお土産があったのです。

 わたくしの2代目秘書で、台湾在住のH君が、重いからいやだと言われるのは分かっていますが、これは是非お持ちください、と台北にできたホテルオークラのパイナップルケーキを持ってきました。いま大人気だそうです。見事なデザインの箱で、ケーキの一つひとつがまたしっかりした箱に入っており、レベルも値段も高そうです。いらない、とは思ったものの、持って帰って配ったらみんな喜ぶだろう、ともらいました。更に、シャーウッドホテルからは、これまた重い月餅をいただいて、しかも木箱でした。とても美味しい月餅で、持って帰った甲斐がありましたが、それぞれとにかく重いのです。

 東京に戻ると、また美味しいものが待っていて、美齢塾塾生からシャインマスカットが、他の塾生からは天然のアユが山と届きました。伯父さんが金さんのためにと釣って来てくれたそうです。とても幸せ。このお盆休み、楽しく、美味しく、幸せいっぱい、とう結末でございます。

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