ストールではパイオニアだと自負 (2013年08月09日)

 

 残暑お見舞い申し上げます。

 会う人みなさんのご挨拶が「暑いですね」という日々、これから1週間はますます暑くなるようです。今年、我がオフィスは冷房を一度も入れていません。風通しがいいので、涼しすぎるときもあるぐらいなのですが、ここ数日はさすがに暑いです。このようなとき、暑いところに避暑に出かけます。明日、福岡空港に飛んで、佐賀まで行き、古い友人と打ち合わせをし、明後日、佐賀の小城市というところで講演、それから福岡空港に戻って台湾へ飛ぶのです。

 暑い台湾へ避暑に、というのも、例えば台北の定宿シャーウッド台北は冷房がギンギン効いていて、寒いくらいで、自分の部屋の冷房は全て止めてしまうほどなのです。どこもかしこも冷房が入っていて、我がオフィスよりもずっと涼しい。もちろん外は太陽ギラギラですが、これとていまの東京よりも暑いとは必ずしも言えません。実を言うと今回は、クールジャパンで提案したスイーツフェアの下調べなのです。どんなことができるのか、といったことをお盆休みを利用して見てこようと。

 今日はファッションのお話を少し。

 8月4日に放映された「たかじんのそこまで言って委員会」で身につけていたストールについて、(同じものを)探しましたが見つかりません、というメールをいただきました。どこの、どういうものなのでしょうか、と訊かれても困ってしまいます。何百というストールを持っているので、一つひとつについて、どこで買った、どんな物なのかを覚えてはいないのです。

 着用したものを番組でご紹介するときがありますが、これはそれを作った地域社会への応援メッセージです。6月の放映で、このストールは金沢の方からいただいた手染めの加賀友禅です、と申し上げましたが、それはその地域の活性化を願ってのことでした。別に金沢の親善大使でもなんでもないのですが、関わり合いのある地域のために何がしかのことができるのであればやりたい、と常々考えていた結果なのです。加賀友禅の匠があなたのために手染めしたものです、と金沢商工会議所の会頭さんからいただきました。これを紹介して、金沢と行き来する国内外の人が増えて欲しい、そんな心がけで発信しています。7月は徳島での特別注文の藍染のストールを身につけました。

 その他のストールは、残念ながら日本製は少ないのです。デザイン、色彩がちょっと好みと違う。8月4日のストールもイタリア製でした。特に名の通ったブランドではありません。どこで買ったのか覚えていませんが、、おそらくハワイか、三重県長島のアウトレット、それとも軽井沢で見つけたものでしょう。アウトレットなどに行って、気に入ったものがあればパッと買います。ブランドものの時もはありますが、とにかく色が気に入って、素材がよければいいのです。大体がコットンとかシルク、カシミヤといった天然物で、その混合であったり、たとえば冬であれば100%カシミヤであったりします。そしてたくさんのストールから、その日の洋服に合わせて用意します。

 三河安城の方にいただいた絞りのスカーフがあるのですが、それに合う洋服がまだありません。もう少しはっきりした色彩でないと、合う洋服が難しいのです。どういうストールを着用するかを楽しみにしてくださるご婦人方もたくさんおられますし、中には殿方までが、えーー、おしゃれだね、って言ってくださるので、こればかりは手抜きをするわけにはいきません。それに、だれもストールなどしていない時代から使っていて、歴史が長く、これに関してはパイオニアだ、との自負もあります。それだけ費用も、時間も、手間もかかっているのです。

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