講師リクエストNo.1 (2013年07月17日)

 

 11日は愛媛県の新居浜、伊予銀行決算報告会での特別講演です。松山に前泊して、当日特急「しおかぜ」で新居浜へ、松山から今治近くまでは海岸線を走るので車中から海を眺めることができます。前日、松山空港に向かうときも、まだ明るかったので空から瀬戸内海を眺めることができました。橋が架かっていない島がときどきあり、そこに住宅があると、ここに住む人たちはどうやって移動するのだろう、みんな船を持っているのかなぁ、それとも定期便があるのかなぁ、などと想像をめぐらせています。伊予銀行の会長さんとの会食のとき、松山から大分は船のほうが早いので、かなり多くの人が海を渡って愛媛県から大分県に移動している、だから大分県にも支店がある、と聞き、なるほど、ときには遠回りしなくてはいけない陸路より、海路のほうが便利な時もあるんだ、と再認識しました。

 講演後は新居浜から「しおかぜ」でまた松山へ、そこから飛行機で東京に戻りました。翌12日は事務所でスタッフとともにもろもろの仕事をこなしてから札幌へ、夕方6時ごろから若い人たちとの集まりがあったので、午後2時ごろに事務所を出ています。その札幌での集まりの後に若者たちと夕食を共にしました。翌日は北海道放送主催の文化塾での講演、年10回の講座のひとつですが、講師のリクエストで一番多かったのが金美齢だそうです。しかも、今年の会員募集では定員1500名がわずか1ヵ月であっと言う間に集まった、と担当者が話してくれました。嬉しいやら、光栄であるやら、こういったことは「たかじんのそこまで言って委員会」が放映されている地域でしか起こらない現象ですが、大勢の方がわたくしの話を聴きたいと言ってくださるのは、本当にありがたいことです。

 翌14日は十勝毎日新聞主催のSALA講演会、これも成人大学といったようなもので、女性オンリー、年3回の講演だそうです。会場は帯広の幕別町百年記念ホールというところ、この機会に帯広にも、と札幌での文化塾担当者が十勝毎日新聞社に打診してくれて実現しました。札幌から帯広はJR北海道、すぐ後の15日に車両火災事故が発生していますが、幸いなことにわたくしの移動には何の問題もありませんでした。2時間半ほどの列車の旅、両側に広がる北海道の景色を眺めながら、札幌でいただいたお弁当を食べ始めましたが、これが美味しくない。帯広のホテルに入ってから夕食に出かけるのは面倒だし、車中での長い時間ももてあますし、ということでお弁当をいただきました。せっかく北海道まで来たのに、なんでこんなお弁当を食べなきゃいけないんだ、と思いつつ。

 帯広での宿泊はホテル日航ノースランド、朝食のレストラン名が何と「Jチャイナ」、ピーと頭に何かが走りました。帯広まで来て、なんで「Jチャイナ」なんていうところで朝食をとらなきゃいけないんだ、と。朝ごはんはとても大切にしています。前日の札幌でも、朝10時か10時半に札幌大通り公園で安倍総理大臣が街頭演説するとの情報に、総理大臣か朝食か、といろいろ考えてやはり朝食が大切だろうということで演説を聴きに行かなかった、それほど大切にしている朝食を「Jチャイナ」でなんて。黒服のレストランスタッフに思わず文句を言ってしまいました、「なんですかこの『Jチャイナ』っていうのは、いったい誰が名前を付けるんですか」と。前日の札幌のホテルでは、おそらくゲストリレーションの女性だと思いますが、この方が実にきめの細かい心くばりをしてくれました。このコラムを読んでいるらしく、わたくしの朝食に欠かせない、カフェオレ、クロワッサン、オレンジを手配してくださいました。そんなこともあって、「Jチャイナ」などというレストランのあるこのホテル日航ノースランドがよけい気に入りません。とは言うものの、背に腹は代えられないので、ちゃんと朝食をとりましたけど。

 帯広からの帰りは帯広空港発羽田行JAL最終便、JAL以外であればもっと早い便に乗れるのですが、やはりJALがいいので。このため講演後3時間ほど空き時間ができ、これを有効活用すべく、安倍晋三事務所を通して中川ゆう子事務所に、何かお役にたてることはないかを事前に打診しました。そしたら急きょ集会が設定されて、2、3日の準備期間しかないのに250人もの方にお集まりいただいたのです。そこで中川昭一さんとの思い出などをお話ししましたが、聴衆には涙を流している方がかなりいました。わたくしにとって、昭一さんとの思い出はとても大切な思い出です。幸い、ゆう子さんがその意志を引き継いで、しっかり頑張っています。時間を効率よく使うことができた、とてもいい北海道でした。「Jチャイナ」だけはどうしても気に入りませんが。

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