台風襲来のなかでの出張でした (2013年10月29日)

 

 嵐が来るかもしれないという15日のニューオータニ高岡での百田さんとのディナーショー、無事到着し盛大なうちに終了できました。生れて初めてのディナーショー、詳細は11月末発売の月刊ウイル新年号に掲載される予定です。花田編集長直々の取材で、臨場感ある面白い記事になると思いますで、ぜひお読みください。百田さんの情熱とユーモア溢れた数々の発言、とてもよかった、お客さんも楽しんだし、わたくしも楽しみました。

 17日木曜日は千葉の柏での講演でしたが、ハイヤーが渋滞に巻き込まれて大変でした。近いということで油断してしまいました。仕方なく、途中で車を降りて電車で会場へ、帰りも電車にして、せっかくのハイヤーが役に立たないどころか、かえって足を引っ張る結果となりました。台風明けで物流が一斉に動き出し、たくさんのトラックで道は大混雑、やはり時間のコントロールができない車での移動は問題です。

 それにしても、大丈夫と請け負ったハイヤー会社が一番の問題、事前のリサーチが足りないというか、仕事を断られたくはない、という思いがあるのか、結果的には多くの方にご迷惑をおかけしてしまいました。結局30分近くも遅れて講演をスタート、予定通りの90分でお願いします、と言われてしっかり講演してまいりました。さすがに終了予定時刻に会場を出なくてはいけない方がちらほらおられ、礼儀正しく出口でお辞儀をされていました。皆さんをお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした、と最初に深々と頭を下げました。

 柏からは電車で羽田に行き、福岡に飛びました。翌18日がメットライフアリコの研修での講演、前日が経済評論家の岸博幸さん、岸さんの話なんか面白くないでしょう、っていきなり言いましたら、皆さんダーと笑って、なにあの貧乏神みたいな、と追い打ちを。「たかじんのそこまで言って委員会」で数年前に一緒になったことがありますが、このパンツが千いくらで、ジャケットがいくらで、と安いのを自慢してました。冗談でしょう、収入がちゃんとある人がお金を使わないでどうするの、と指摘すると、いや家内が使ってますから、って。

 こういうのがデフレをひどくしている、収入のある人だったらそんな安物は買うな、と講演で言うと、またダーと笑いが。話のネタはどこにでもあります。経済評論家といえども、いろんな知識や学があるかもしれませんが、やってることは、景気を悪くしてるっていうか、デフレを助長している。同じ経済評論家の森永卓郎さん、この人に対しても、あんた貧乏神だよ、って番組で思わず言ってしまいました。みんなが少しでも景気に貢献するようなことをやらないと、何が経済評論家ですか。

 福岡からは岡山へ、そしてマリンライナーで高松へ、翌19日が理容師美容師施設協議会の研修会での講演でした。宿泊はロイヤルパークホテル高松、高松駅前の案内所に、このホテル歩いて行けますか、って尋ねると、知らないんです。観光案内所は主なホテルぐらいは把握して下さい、って少々キツイことを言ったのですが、実はあまりたいしたホテルではなかったのです。B級ですかね、知らなくても仕方がない。でも大通りには面していて、そこで紹介してもらった向かいの日本料理屋さんで夕食をいただきましたが、これが美味しかった。お昼を食べていないので、お腹が空いて、5時半から始めてもらいました。申し訳ない気持ちで、余計に注文して、紹介してくれたホテルのフロントの女の子たちにも差入れして、これもアベノミクスだと。あんな貧乏神のような経済評論家とは全く違います。経済の専門家ではないけど、やるべきことは心得ています。

 高松から戻って、また福岡へ。翌21日が、有名なフランス菓子屋さん16区に関連した人たちが年に1度集う16区会での講演です。みなさんオーナーシェフ三嶋さんのフアンでもあって、余りにも盛大な会合で、もうびっくりです。福岡空港に到着して、オーナーシェフ直々に運転されてのお出迎えをいただき、夕食をご一緒しました。

 講演後の懇親会にも出席しました。何時間も待つことになるので当初欠席の予定でしたが、三嶋さんが台湾のスイーツフェアに参加いただけることとなり、お互いに仁義というか、義理人情として、もう1泊しての懇親会出席としたのです。出席してよかったです。三嶋さんが皆さんからいかに愛されているか、彼がいかに愛情深い人かがよく分かりました。日本全国各地で店を開いている弟子の方々、OBだという方々としっかりした絆で結ばれています。いつも言っている、無縁社会とか言っているのは所詮本人の責任、縁というものは自ら結ぶものです。この会合をみていて、三嶋さんが厳しいなかにも愛情深く若い人たちを育てているかがよく分かりました。

 26日の週末はまた台風、ところが兵庫県加西市にある北条高校90周年記念での講演でした。1年半も前からお話しをいただいていて、いざとなって台風で大騒動でしたが、当日は無事晴れました。熱心に準備を進めてきたので、お天道様も笑顔を見せてくれたのでしょう。在校生だけでも500人ぐらい、それに保護者、教師、一般の人が加わって盛大な記念式典でした。参加した美齢塾塾生からのメールが届いていますのでお読みください。

 また福岡へ行くことになっています。今度は伝習館という県立高校、北条高校も県立高校で創立90年でしたが、ここは旧藩校で何と創立190年、盛大なお祝いになりそうです。

****** 塾生からのメール *************

26日、北条高校でのご講演、拝聴させていただきました。この度は兵庫県・加西市までアクセスの悪いところまで、大変お疲れ様です。

加西市民会館・大ホール1000席中おそらく500名ほどは高校生が占め、いつもの講演とはちがう雰囲気の中、先生の第一声『Good morning ladys and gentlemen、especially to the young ladys and gentlemen ・・・・.』1分弱の英語でのご挨拶、突然の英語に、一瞬笑いが起こり、しかし、すぐに静かになり、聞き取ろうと耳を傾ける高校生。まるで、金先生の授業を受けているような始まり方でした。

そして、20分を過ぎたころ、集中力を欠いた高校生に『そこっ!!私語してるよ、私語するなら出ていきなさい!!』と、一喝。私も学生時代を思い出しました。

PTA・保護者に対しては、『しつけ、授業の秩序を守れる教育を行うのはまず家庭の責任、親に対する敬意を持つ子供になるよう教育することが大切』だとお話しされ、教員に対しては、『教師として教壇に立ったら(大学では)80分全部仕切らなければならない、仕切るためにはそれだけの能力がなくてはならない。学生のために自分が何ができるか、この40分50分学生が無駄に過ごすかどうか、全部自分にかかっているのだという覚悟でやってほしい。これが教師としての役割なんです。』と、

私自身、親としての責任、会社での職務に覚悟をもって臨んでいるだろうかと、身が引き締まる思いでした。

保護者、教師それぞれの立場の責任についてお話しされたあとは、教育を受ける側の学生にたいして、世の中は不条理なもの、それに負けないための努力、準備、日々の姿勢が試されているということをわかりやすく様々な具体例をあげながら説明され、これからの人生について、現実を直視したエールを送られました。

今回、先生のお話を聞くことが人生の転機になる生徒の方も多いのではないかと思われます。(長女は以前先生にお会いしたことが、目標において転機になったようです。)これまで幾度となくご講演を拝聴させていただきましたが、講義のような雰囲気は初めてでした。

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