明日は早稲田大学大隈大講堂で講演 (2013年06月26日) |
2週間の旅から帰ってきて、とれない時差と多くの雑用とでなかなか落ち着きません。前回も申し上げましたが、旅で見たこと、感じたことは次号の月刊ウイルに掲載予定ですので、興味ある方はぜひお読みください。仕事に、ボランティアに、友人との会食に、忙しくしていますが、この歳になってこれだけ動けるのはとても幸せなことです。
明日27日木曜日は早稲田大学大隈大講堂での講演、鵬志会という学生サークルに頼まれました。大隈大講堂では何年か前にもやはり学生サークルの依頼で講演しましたが、そのときは中川昭一さんが相方、壇上に立ってみると聴衆はまばらでした。告知などに問題があったのかもしれませんが、早稲田の学生にとって、中川昭一、金美齢はさほど魅力的な講演者ではなかったのでしょう。広い講堂にちらほらと散在する聴衆を見て、悲しさと、中川さんに申し訳ないという気持ちでいっぱいになりました。後輩のために何がしかのことをしたいと考えているわたくしはともかくとして、中川さんは東大卒で、後輩でもなんでもない学生のために忙しい中をわざわざお出かけいただいたのです。そんなことがずっと心に残っているので、大阪への移動日にもかかわらず引き受けました。講演後すぐに東京駅に行き、新幹線で大阪に移動しますが、ホテル到着は夜8時過ぎとなりそうです。
我が母校早稲田は実にいい加減な大学です。国と個人は対立する、国は敵だ、という発想というか信条を持っている人が、教授陣や職員組合にたくさんいます。わたくしが早稲田に留学した1959年の翌年に起きた60年安保、それ以来今日に至るまで、そんな考えがずっと尾を引いていて、それが早稲田大学の地盤沈下の一因となっている、と考えています。早慶両方に合格した学生のほとんどは慶応に入る、というデータもあるそうです。だからこそ引き受けた講演、国と個人は対立する場合もあるが、実は運命共同体なのだ、ということを若い後輩たちに直接語りかけたいのです。まあ、どれだけの学生が集まるか分かりませんが、一人でも多くの若者に分かってもらえたら、との思いで出かけてまいります。