歌舞伎座こけら落とし (2013年04月18日)

 

 今日18日の産経抄、産経新聞一面に掲載されているコラムですが、そこに面白いことが書かれていました。静岡地裁の裁判官の口から「色仕掛け」の言葉が飛び出した、というのです。静岡県の78歳の男性が、交際していた77歳の女性に損害賠償を求めて訴訟を起こした、139回にわたって、約4億円を騙し取られたと。78歳の男性が色仕掛けで4億円を巻き上げられる、しかも77歳の女性に、わたくしは79歳、「色仕掛け」なんてもうすっかり縁遠いと思っていただけに、これを読んで楽しくなり、元気と希望が出てきました、なんとなくですが。高齢者社会になっても、ハニートラップだとか色仕掛けだとか、それ自体はあまりよろしくはないのですが、そういう高齢者もいるっていうことで、思わず笑ってしまうと同時に、夢も希望もある将来があるようにも思えて、ちょっと元気になりました。まあ、半分は冗談ですが、半分は本気です。

 今日は歌舞伎座4月のこけら落とし第3部、いよいよ勧進帳、楽しみです。先日の1部、2部通しでの観劇では、やる方も大変でしたが、観るほうも大変、長時間、ほとんど5時間、それに50分ほどの休憩と、さすがに疲れました。でも玉三郎の夜叉姫、これが絶品、最初に花道から出てきた時の姿が何とも言えず美しく、怪しげで妖艶、玉三郎ならではです。歌舞伎というのは待ちの芝居、延々と長い所作があり、その演技を静かに待つ他の演技者がいます。懸命に演技している一人の演技者と、ただただ座って待っているその他の演技者たち、それが歌舞伎、西洋の芝居とは全く違います。

 今回のこけら落とし、全てが真っさら、小道具にいたるまで、捕物の梯子の竹も、縄も真っさらです。衣装も新調なのでしょう。これだけのお金がかかっている新しい歌舞伎座、松竹はそのお金を取り戻そうと、通常は2部制なのに、3部制、しかも3ヶ月も、1等席が2万円、お土産はちょっといいなぁと思った手ぬぐいが1,500円もします。プログラムは1,500円、これが重い、でも買わずにはいられませんでした。

 観客は、平日とあってか、95%ぐらいが女性、それもかなりご年配、殿方はだいたいが定年退職されたと思われる方、そこに若い方がちらりほらり。着物姿の女性が多く、とても華やかな雰囲気です。日本各地から来られています。それが分かったのは、わたくしの講演をお聴きになった方々からご挨拶をいただいたからです。岡山から、岐阜から、長崎から、みなさん正装されて、広島県の福山からの方は、こういうイベントは見逃せない、とおっしゃっていました。いいですね、これもアベノミクスでの景気向上の一端を担うことになるのでしょうから、わたくしもせっせと通います。今日の勧進帳、またお話します。楽しみにしていてください。

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