東京でのホテル生活 (2013年02月21日)

 

 また松江に行ってまいりました。16日が松江での講演、前日の15日夜に松江で会食があり、美味しいお魚をいただきましたが、これが思いがけない再会でした。

 アジア・オープン・フォーラムという、李登輝さんと中嶋嶺雄先生が、日台交流のために民間での往き来をしなくてはいけない、ということで始まった会議、台湾、日本、台湾、日本というふうに開催されて12年間ほど続いたでしょうか。最後は中嶋先生の故郷、松本でしたが、その前が松江、そのときがわたくしの松江初訪問となりました。10数年前のことです。

 1泊2日の会議でしたが、ホテルの決まり切った食事ではしょうがない、ということで各自外へ出て食事をしよう、ということになりました。わたくしは岡崎久彦さんと、ふらふらっと、何か美味しそうなお店、ということで入ったのが銀座長助というところでした。それがとても美味しいお魚を提供していたのです。

 1997年か8年のことなので、それから10数年、15日の会食に予約頂いたのが何とこのお店でした。お店のご主人がわたくしのことを覚えていて、金さんなら10数年前に1度来てます、とおっしゃったとのことで、それを聞いて、あっ、行ったことがある、岡崎久彦さんと一緒に行ったお店だ、とわたくしも覚えていました。とても懐かしい再会でした。

 1度銀座に出店して、また戻ってきたので、前の店からは新しくなっていましたが、氷の上にお魚をたくさん並べたスタイルは同じです。このスタイル、台湾の海鮮料理店で見てヒントを得た、と最初に来たときに聞いていて、そうじゃないですか、と確かめると、その通りです、とのこと。わたくしが行くということで、とても気合いの入ったお魚をたくさんご用意頂きました。

 そんなお店との出会い、出雲縁結び空港から行く松江でこんな縁結びがあるって、面白いですね。16日の講演では、告知ビラを配ったところ、予定していた500人を大幅に超える1000名もの申込みがあり、全員収容できる大きな会場に急きょ変更したそうです。当日、900人もの方においでいただきました。いろいろな意味で嬉しい講演でした。

 我が日台交流サロンのあるビルではエレベーターの工事中、総入れ替えの大工事で、2機あるうちの1機が止まったり、時間によっては2機とも止まったりの日々が続いています。それがついに、16日土曜日朝から18日月曜日朝まで、まる2日間も終日2機とも停止となり、仕方なくホテルに宿泊しました。

 東京でホテルに泊まるのは実に49年ぶり、前回は東京ヒルトン、日本で初めて外資系ホテルと提携し運営されていたホテルで、後にキャピトル東急ホテルとなりました。結婚式を終えて、新婚旅行に行かずに東京のホテルに泊まって、夜な夜ないろいろなところに出かけ、ご馳走を食べる、といったホテル暮らしでした。地方をいろいろ回って、旅館に泊まって、というような新婚旅行は好みではなく、東京のど真ん中でのホテル泊としたのです。何しろシティガールですから。

 それから49年、今回はニューオータニ東京に3泊です。2日目の夜、1階の「SATSUKI」で話題のカツカレーをいただきました。安倍晋三さんが食べて、朝日新聞がバッシング材料に取り上げたとたん、ネットで反撃されてバッシングは撃沈、というカツカレー、一時話題が沸騰し、来店客のほとんどが注文、何と1000客分も出たそうです。食べてみると、これがどうということのないカレー、我がJET日本語学校近くにある天ぷら屋さんの天カツの方がよっぽど美味しい、まあホテルのレストランって、よっぽどの専門店でない限りほどほどということでしょうか。朝のビュフェにしてもそうです。しかも、わたくしの朝食に欠かせないオレンジがないという。ただ、11階ラウンジのクロワッサンとカフェオレは美味しかった。

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