映画「存在の耐えられない軽さ」 (2013年02月05日)

 

 1月25日は税理士の団体であるTKCの賀詞交歓会、会場は名古屋、大好きな名古屋マリオット・アソシア・ホテルでゆっくりして、午後から講演です。翌日は大阪・枚方でロータリークラブでの講演、講演後に大阪で美齢塾を開催しました。その後は30日、新潟・長岡です。長岡は2回目、1回目は数年前、田中真紀子さんがまだ国会議員でした。そのときに主催者に思わず訊いたのは「ここは初めてなんですけど、田中真紀子さんの地元ですよね。彼女をいつも批判している私をなぜ講師に呼ぶの?」と。そうしたら「みんながみんな田中真紀子さんを応援しているわけじゃございません」との答えでした。今回は、晴れて、とでも言いましょうか、田中真紀子落選の長岡に行ってまいりました。

 前回の長岡では、お煎餅のお土産をいただきました。有名なお煎餅屋さん、実はこのメーカーが台湾の菓子メーカーに美味しい煎餅の作り方を伝授したんです。「旺々」っていう台湾の会社で、その後急激に業績を伸ばして、中国へも進出して大儲けした。ところがこの会社、昨年、尖閣にやって来た台湾漁船に油代を出して、「旺々」の旗を掲げさせているんです。長岡の立派な煎餅屋さん、まさかこんなことになろうとは思わなかったでしょう。大切なノウハウを教えて、その先に尖閣への台湾漁船出没があるという、世の中の巡り合わせの不思議さを思います。

 長岡に出かける朝、紅茶がインフルエンザ予防に効く、という話がNHK番組でありました。紅茶党のわたくしとしては、これはいい、と思っていると、烏龍茶も紅茶と同種なのでこれも予防に効くと、しめしめ、これでわたくしの烏龍茶「金美齢のお茶物語」も大威張りで営業ができる、と。でも、レモンティなら効くけど、ミルクティはダメなんだそうです。なぜか何かが消されてしまって。毎朝飲んでいるのはロイヤルミルクティ、わたくしの場合は、牛乳の中に紅茶の葉を入れて煮るので、更に効かなそうです。でも午後からは何も入れない紅茶を飲んでいるし、烏龍茶も飲んでいますから、それはインフルエンザ予防に役立っているのでしょう。烏龍茶といっても台湾の本物でないとダメですよ、台湾の。

 2日の土曜日は白寿ホール、300席の小さなホールですが、そこでの上杉春雄さんのピアノコンサートに出かけました。去年もコンサートに出かけてここに書きましたが、ピアノだけでこれだけ聴かせる、という、感動的な演奏です。最後のトークも、バッハとの格闘など哲学的な話題でした。

 3日日曜日、休日なのですが大忙し、CDを聴いたり、DVDで朝からオペラリゴレットを観たり、映画を、それも3時間にも及ぶ長編を観たりで。映画は、「存在の耐えられない軽さ」という、1988年公開のずいぶん古い作品で、全く知らなかったのですが、見てみると、いろいろと考えさせられる、刺激的な作品でした。

 1968年の激動のプラハが舞台で、有能な脳外科医の若者が体験する波乱万丈の人生です。プラハの春における輝かしい日々、そこに突然乗り込んで来たソ連軍の戦車、あっという間に踏みにじられる人々、そんななかでどんどんひよっていく人、転向していく人、いろいろな具体的ケースがリアルに展開します。その頃のわたくしにもいろいろなことがあり、切実に思うことが多くありました。

 ホームページの「ご感想・ご意見」ページは閉じて「お問合せ」ページとしたのですが、「ご感想・ご意見」メールが今だに入ります。それだけ多くの方が熱心にアクセスしている、ということなのでしょうが。そんなメールに、安倍さんにこのことをぜひ言って欲しい、というような内容のものがあります。そういことは一切いたしません。総理大臣というものは、自分でしっかり考え、発言し、行動する、わたくしごときがとやかく言うことなどあり得ません。ましてや、メールでそんなことを頼んでくるなんて、そういう軽々しさ、映画じゃないですが、まさに耐えられない軽さです。これが今の日本、長い民主主義の下で物事をずいぶん安易に考えるようになっています。

 わたくしは自分に何ができるか、それを考えて応援します。票を入れたからには監督する、という権利があり、支える、という義務がある。しっかり貢献することなしに、要求だけ軽々しく出来る話ではありません。

 今週は台湾から4人の立法委員が訪ねてきました。立法委員は日本の国会議員にあたります。女性ばかり、平沼さんのパーティに出席した後、何が何でも金美齢に会ってから台湾に帰りたい、ということで立ち寄りました。その中の一人は、とても若い、といっても40代ですが、わたくしの知人で台湾の国連加盟の運動をしていたお医者さんの秘書でした。そのころ日本に来てはロビー活動していた、とても利口な女の子で、その人が李登輝さんが支援している台湾団結連盟の比例代表で立法委員となったのです。

 何年か前、わたくしのパーティで安倍晋三さんとのツーショット写真を撮ったのですが、それをちゃんと整理して保管していて、今回安倍さんが総理大臣になったとたん、自分のフェスブックにその写真を掲載しました。見せてもらったのですが、当然ですが、いまよりもずっと若い安倍さんが写っています。古い写真を整理しておいて、こういうときにパッ出す、こういうスピード感も政治家としては大切なセンスかもしれません。台湾の美味しいパイナップルケーキのお土産をいただきました。

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