クールジャパン推進会議 (2013年04月09日)

 

 日本のクール、つまり恰好よさ、素敵さ、は何なのか、そしてそれを世界にどう発信するか、その方向付けをして日本再生に寄与する、そんなクールジャパン推進会議が設置され、わたくしも委員に任命されました。この件でのメールがいくつか届いていますが、いろいろな意見があり、人それぞれの価値観や考え方の違いを、いつものことながら思い知らされます。韓国を見習って、予算も使ってどんどんやれ、というのがあれば、韓国は見習うな、日本の和の精神を尊ぶことこそ大切、という意見もあります。民主主義というものもやりづらいものです。

 和を尊ぶことは大切ですが、そのためにあまり前進しないのも問題だし、韓国に見習ってかなり強引に推し進めるのもあまり好きではありません。そこはバランスです。スピードも必要だし、費用もある程度必要、何が日本の為になるのかをしっかり考えながらやっていきます。

 クールジャパン推進会議でわたくしが提案したスイーツフェアが4月2日の産経新聞一面に掲載されました。
日本製スイーツ、世界へ クールジャパンの柱 政府検討(産経新聞 4月2日(火)7時55分配信)
会議の議事録もネットで公開されていますが、価値観が多様化し、各方面の意見が錯綜するなかで、何をどう決定し、どのようにスピード感を持たせるかが大切です。安倍首相以下みなさん、スピードと具体性を重視、としており、わたくしもそれに沿って出来うる限りの協力をさせていただきたいと考えております。

 「この世の偽善 人生の基本を忘れた日本人」を読んだ方からの意見が届きましたので掲載いたします。前々回も申し上げましたが、このコラムをお読みの方は是非お買い求めください。このコラムよりもずっと具体的で密度の濃い、曽野綾子さんやわたくしの考えていることがぎっしり詰まった対談本です。わたくしがそれなりにエネルギーを費やしているこのコラムをお読みになるのであれば、具体的な参与をぜひお願いします。わたくし自身、口ばかりでなく、参与する、ということを常に考えている人間です。もう受け付けていない「ご意見メール」がときどき届きますが、このようなメールをお送りいただく方、これからは「この世の偽善を購入した」と明記してください。わたくしもそれなりの時間を割いてメールに目を通していますので。

****** 「この世の偽善」を読んで (届いたメール) *********
「この世の偽善」先程読み終えました。
はっきりおっしゃるお二人に対し、私は同じ事を思っても「自営業の私がこんな事を言ったら仕事に響く、とか、オスプレイ賛成デモに後輩から誘われた時、もしテレビに映ったら・・・お得意先のどなたかに見られたら・・・」とか、普段は威勢の良いことを言ってもいざとなると、結局逃げてしまう自分がいます。全ては自分との戦いなのだと改めて思います。

それぞれの章でいろいろ思うことはありましたが、戦時下のお話しで母の言っていたことを思い出しました。
母は教師を目指していましたが、家にお金がなく、師範学校試験の当日家から出してもらえず断念しました。しばらくして戦時下となり、男性教師が出征し教師不足になって、師範学校を出ていない母ですが、教師として赴任することになりました。
初めて教鞭を執ったのは18歳くらいだったと思います。母が最初に受け持ったのは高学年の男子クラス。まず「恐かった」だそうです。
ところが、今と違い授業中歩き回ったり、新人の先生を虐めるような子どもは一人もなく、ガキ大将のような男の子がクラスを束ねて母をサポートしてくれて、今モンスターペアレントに悩む教師の方々など考えられないくらいの教師生活を過ごしています。「教師と言っても、芋掘りに連れて行くとかだから今とは違うけど、不平や不満を言う子など一人もなく、良い子供たちのおかげでなんとか教師をすることができた」と申しておりました。戦後そのまま免許なしに教師を続けている方もいらっしゃいますが、母は免許がないのにできないとスッパリ辞めお陰様で日教組とも関係が無くよかったと思います。
戦時下は不幸な時代ではありますが、曽野さんのお話しのように、それぞれの立場で今自分に出来ることを大人も子どもも国家の役に立っていると実感しながら、精神面に於いては幸せな時代だったと思います。

また、金先生の「母国語を軽んじると・・・」は本当に気になるところです。表現豊かな日本語は美しい日本を育んでいる。その事を忘れて、英語教育にばかり力を入れていることに文部科学省や日教組などどう考えているのでしょうか。
アナウンサーの日本語にも「あれ?」と思うことがしばしばあります。ある日のニュースで「・・・大統領が来ました」あれ?「来られました」じゃないの?とか、「松田聖子さんが来られました」こっちは来られましたなんだ・・・と、話のプロの日本語が何かスッキリしません。ハーフの岡田真澄さんという俳優さんが年取ってからお子さんを授かられ「子どもさんには英語を早くから教えられるんでしょうね」と質問すると「いいえ、まず日本語をきちんと教えます」ときっぱり答えられたシーンが印象的でした。岡田さんはすでに亡くなられていますが、もしご存命であれば、金先生と美男美女対談で良いお話しが伺えたのではと残念です。

(中略)

中国報道の件、だからなんだと不思議に思っていたことが納得できました。

まだまだ、色々思うことはありますが、長々つたない文で失礼致しました。

一人でも多くの日本人に読まれ、考え、行動し、日本が忘れてしまった大事なものを取り戻す事ができることを祈念します。
益々お元気でご活躍を。

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