講演後「他の学校の生徒にぜひ聴かせたい」と (2011年10月20日)

 

 「最近(言いたい放題を)ちょっとサボってますね」とスタッフの一人から言われて、気がついてみると、台北での表敬訪問以降わたくしの日々をお伝えしていませんでした。長いご無沙汰でした。10月8日は岐阜県垂井町での講演、冒頭に「初めてお伺いします」とご挨拶したのですが、講演後に町長さんから「実は2回目です」と言われてしまいました。失礼いたしました。10年ほど前だったようですが、すっかり忘れています。おそらく美味しいものを食べさせてくれなかったから記憶に残っていなかった、と申し上げましたら、みなさん笑って許してくださいました。

 翌9日は李登輝友の会名古屋支部での講演、500席の会場を満員にできていません。告知が行き届かなかったようで、身内だけの連絡だけではだめで、広く告知することが大切なのです。でも、講演後の懇親会でなぜか名古屋でカキフライ、これがとても美味しく、まあ満席にならなかったことは許すこととしました。李登輝さんの言葉を借りると、日本と台湾は運命共同体、それを少しでも広めたいといつも考えているわたくしとしては、ボランティアではるばる出かけているこのような集会には、一人でも多くの人に来てほしいという切なる願いがあるのです。

 12日は姫路の納税協会主催で講演、去年は明石の納税協会主催でお話をいたしました。納税協会っていう名称、気に入ってます。とても分かりやすい。台北での表敬訪問で李登輝さんが、バブル崩壊から20年、日本人は疲れている、増税はいかがなものか、とおっしゃっていました。わたくしも、まあどうしても仕方がないということであれば増税もやむを得ないかとは思うのですが、問題は税金を払わない人が多すぎる、ということだと考えています。税金を払わないで、生活保護を受ける人がどんどん増えている、働ける年齢なのに仕事がないということは仕事をえり好みしていると見られても仕方ありません。どんな仕事でもやって、まず自立する、これが大切で、それが生活を享受し、人間としての誇りを持つ基本なのです。仕事がえり好みできるようになるためには、自分が選んでもらえるように研磨しなくてはなりません。まず納税者を増やす、これが肝要です。

 15日は佐賀清和学園での講演、東京からの移動は前日、福岡経由です。福岡ですと飛行機の便が多くて便利だし、ファーストクラスがあってゆったり移動できます。福岡空港からは地下鉄で博多、そしてJR特急で佐賀へ、長旅、しかもあいにくの大雨でした。佐賀清和学園は100周年、出発は女子校、いまは男女共学です。舞台の上、真正面に大きな日章旗がかかげてあるのを見て、間違いなく真っ当な教育をしていることが実感でき、とてもよい状態でお話がスタートできました。中学、高校で1,000人ぐらいの学生、それに保護者や来賓を入れて計1,500人ほどの聴衆、しーんー、としてみなさん真剣に聴いてくださいます。講演後、お聴きいただいた教育関係の方から、同じことをもう一度ほかの中学生、高校生に話してほしい、と頼まれました。佐賀清和学園の方にお話をする機会を与えていただき、真剣に聴いていただき、聴いた方から他校の学生に同じ話をもう一度とおっしゃっていただき、それは嬉しい講演となりました。学園の方々、お聴きいただいた方々、ありがとうございました。

 自民党インターネット放送「 Cafe Sta(β)」カフェスタ スペシャルトーク 『安倍晋三×金美齢』」(10月18日放送)がアップされていますので、ぜひご覧ください。

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