Tシャツを作ってみて分かったこと (2011年07月26日)

 

 長いご無沙汰でした。前回のコラム以降、栃木県栃木法人会の小山から始まって、岡山、香川県丸亀、熊本、大阪、徳島、山口、また熊本、札幌、またまた熊本、京都、岡山、広島とまわってまいりました。途中、台風が西日本にやってきて飛行機の欠航があいつぐ日、移動先は幸いにも札幌、西への欠航便情報を横目に羽田から札幌へ難なく移動、台風が関東に近づいた翌日の、札幌から羽田経由熊本への日本ほぼ縦断も無事でした。

 9日、岡山青年会議所の集まりは午前中、午後からはオフなので2人の美齢塾塾生と倉敷へ出かけました。久しぶりの大原美術館を散歩、カフェ・グレコでお茶、フランス料理の夕食、などを3人で楽しむという、忙中閑ありのひとときとなりました。翌日の丸亀が夕方からでしたので、倉敷でゆっくり1泊して、岡山から瀬戸内海を渡って丸亀に入りました。

 瀬戸内海を渡るのは大好き、両側に広がる海を眺めながら香川に入ります。民主党が公共事業は悪、みたいなことを言っていますが、四国への橋を渡るたびにそんな固定概念は間違っている、と改めて実感します。

 14日に徳島へ出かけたときはバスで四国へ、明石海峡大橋を渡り、淡路島を縦断し、大鳴門橋を通って徳島に入りました。徳島までは快適でしたが、市街地に入ったとたんに渋滞、交通事情の悪さに道の整備がいかに大切かを痛感しています。宿泊したホテル、ロビーにでーんと大きなベントレーの高級車が、「何これ」と訊ねると、結婚式で新郎新婦が乗る、とのこと、阿波踊りのとき以外はあまり観光客がないらしく、地元の内需を狙ったブライダル事業に力を入れているようです。人件費もかなり削っている様子で、何か訊けば答えてはくれるものの、訊ねなければ何も言ってくれない、というサービスの悪さを体験しました。

 全国を飛びまわって、美味しいものをたくさんいただきました。なかでも札幌でのきんき、「何もいらないから、きんきの美味しいものを食べさせて」と最初からリクエストしていて、その通りの一本釣り見事なきんきを用意してくださいました。しかも二本も。一本は塩焼き、もう一本は煮つけです。でも煮つけは気を利かせて冷たくしてある、いくら暑くても煮つけはやはり熱くなくては、お寿司やお刺身じゃないんだから、熱の入れたものは熱の入ったままで食べるのが一番いい、と思いつつももう一方の塩焼きを堪能し大満足でした。

 この時期お中元がたくさん届いていますが、その一つに京都での常宿ホテルブライトンから届いた3本のうちわがあります。祇園といった、京都の花街で配られる舞妓さんや芸妓さんの名前を書いたうちわで、竹の骨、竹の取っ手の伝統的なもの、なんとも言えない風情があるのです。扇いでみると格別な風、よくある、多分中国製でしょうが、プラスチックの骨のうちわとはそのしなやかさが全く違います。プラスチックのは大嫌いです。純日本風の素敵なうちわ、最高です。

 ありがとう台湾オリジナルTシャツ、お買い上げくださいました方々にお礼を申し上げます。物品販売という慣れないことで、わたくしが留守にしている間に、スタッフがてんやわんやで注文を受け、発送しています。でも素人の悲しさ、メーカーの言うままに、一番売れるというSサイズを多く準備したところ、売れたのはSよりもL、すぐにLが品切れになってしまいました。素人っていうのはそんなもんです。分からないというか、勘所がつかめないというか。まあスタッフに言わせると、金先生のファンは殿方が多いのでLが売れて当たり前、とのことですが、どうでしょうか。L、LLの追加注文を出していて、今週末あたりから順次入荷予定です。

 170億円を超える台湾からの義援金や支援への感謝のメール、毎日、多い日は60通も届きました。謝意をどう表わしたらよいのか、とか、とりあえず金さんから台湾に伝えて欲しい、とかいった内容でしたが、そういう方々からの注文はあまり見当たりません。世の中そんなものか、ということも今回学びました。一番たくさん注文してくれたのは美齢塾塾生、たまたまこのTシャツの事を知り注文してくださった方、それに100名もの団体で、全員がこのTシャツを着て訪台するという関西大学校友会、関西大学125周年記念に台湾からの留学生との台北での再会を企画したとのことです。普段、感謝しているとか、謝意を伝えて、とか言ってくる割には全く反応しない方々もたくさんおられます。とても勉強になりました。

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