蔡英文さんの講演を聴いて (2011年10月08日)

 

 10月3日東京で台湾民進党主席蔡英文さんの講演があり、聴講された方からメールが届きました。3日は九州での講演のため拝聴できていないのですが、初めて蔡英文さんにお会いしたときからのわたくしの思いと重なるところがあります。ここに掲載させていただきますので、ぜひお読みください。

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 3日に初めて蔡英文さんを間近に拝見しましたが、素晴らしい方ですね。惚れちゃいました。頭の回転も速いし、少し日本語もお分かりになるようですし、二枚腰、三枚腰、粘り腰のネゴシエイターの要素もお有りのようで、敵にしたら怖い。

 講演を拝聴しましたが、「総統選は勝つのが当然。総統になったあとの台湾運営をどうするか、もう具体的な政策ができています」という雰囲気というより覚悟というべきかもしれない彼女の強い意志を感じました。しかも、民進党対国民党という狭い対立意識ではなく、全台湾人の現在及び将来の幸福という広い視野で政策を考えている印象を受けました。

 各党の総統候補だけで政策論争をしたら、おそらく絶対に勝ちます。特に経済政策では対中依存からどのように脱却し、周辺諸国とどう付き合いながら台湾内の雇用を創出していくか、もうビジョンが出来上がっているのではないでしょうか。

 しかも、厳しさのなかにも「台湾のじいちゃん。」と呼んでしまいたくなる人間的な懐の深く暖かい李登輝元総統と同様、「英語ちゃん(お名前が英文だから)」とニックネームをつけて呼びたくなるような、人を親しく引き付けるオーラも放っています。近い将来「女李登輝」とか「李登輝二世」とか言われるのではないでしょうか。

 それにしても、このような逸材をしっかりと総統候補として輩出できる台湾はうらやましいです。一面では日本よりよっぽど民主主義が定着し、進んでいると改めて感じさせられました。

(何故かどうしても蔡英文さんから受けた感動といいたい気持ちを先生に聞いていただきたい衝動にかられ、メールしてしまいました。)

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