天は二物を与える (2011年07月06日)

 

 1日金曜日は「たかじんのそこまで言って委員会」の収録、ご覧いただいた方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、わたくしの最新刊「凛とした日本人」が紹介されました。みなさまもぜひお買い上げください。2日土曜日は京都の「みやこめっせ」という平安神宮の隣にある京都最大級のイベント会場、そこの大きなホールをいっぱいにしての「日本和装師会研修会」での講演でした。

 年1回の研修会で、会長は、着物姿がとても美しい市田ひろみさん、お茶のCMなどに出演され全国区ですので、みなさんよくご存じの方です。「日本の美意識」という演題で、ちょっとおこがましいのですが、お話をさせていただきました。

 今回は京都で2泊、いつものブライトンホテルでしたが、ロビーで「京都リレー音楽祭」という催しがありました。7月いっぱい毎夜8時から開催されるこの音楽祭、芸術文化支援に貢献したとしてメセナ賞をいただいているそうです。偶然に出会ったこのイベント、金曜日はすでに夕食の約束があって行けなかったのですが、土曜日は聴くことができました。

 声楽家小川里美さんの30分、アンコールを入れて40分という短いリサイタルです。東京音楽大学大学院卒でミス・ユニバース日本元代表という小川さん、スタイル抜群の美人でソプラノを朗々と歌い上げます。天は二物を与えず、と申しますが、このように二物も、三物も与えられた方を最近結構見るようになりました。

 男性でも、引退してから本を書き、タレントもやる、慶応出身でサッカー選手でもあった、みたいな、スポーツ神経にも恵まれ、見た目のいい、才能もある、そんな人の話も聞きます。考えてみると当然かもしれません。ヨーロッパの貴族に、背が高く、見た目がよく、才能もある、そんな人がたくさんいるのも、代々選ばれた者同士が結婚して、代を重ねることでそうなっていく、ということなのでしょう。東大生のタレントがクイズ番組をやったりする最近、「天は二物を与えず」が死語になったような気がします。

 昔、昔のそのまた昔の話ですが、連れ合いに出会って何回目かのとき、パーティでダンスもできない彼に、ワルツって簡単だから教えてあげるわよ、と一緒にワルツを踊っていたときです。天は二物を与えずって言うけど嘘ですね、と言われました。へつらうことなどない人の言葉だけに印象に残っています。

 3日日曜日は福山市民大学での講演、生涯教育の学校です。5月に講演した福山ですが、またすぐに講演、一度縁ができると続きます。今回も大勢の方に暑い中をおいでいただきとても嬉しい思いでしたが、東京からの日帰りには堪えました。飛行機がないので新幹線、大阪から先の新幹線日帰りは無理ですね。福山はアサムラサキという美味しいかき醤油があり、縁があっていただくのですが、先日、創業100周年記念ということで「かき醤油プレミアム」をいただきました。これが何と金箔入りでした。

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