いただいたメールへの返事 (2011年05月18日)

 

 ここ1週間余り、久しぶりにずっと東京におりました。その間、ホームページからいただいたメールなどをもう一度読み返したりもしております。今回は、そのなかのいくつかのメールに対するわたくしの考えなりを述べさていただきます。訪問した土地、出会った方々、美味しい食べ物の話はございません。

 大阪在住の30歳の方から「そこまで言って委員会での話しの中で『政治家を選んだのは国民だ』との言葉があったのですが、選んだのは自分達でありますが『管首相』を選んだ覚えはありません」とのご意見をいただきました。民主党が多数をとれば必然的にその代表が首相になります。ですから当然そのことも考えての1票であるべきでしょう。菅さんであれ、鳩山さんであれ、小沢さんであれ、あまり適性はない、わたくしはそう考えています。

 またこの方は「天下りは売国行為として重い懲罰する」ともおっしゃっていますが、わたくしは天下りを売国行為とは考えておりません。制度的な問題はあるにせよ、売国行為などでは決してないのです。売国行為というのは、例えば外国人の代弁者をやっている人たち、辻元清美氏のような、またかつての菅直人氏の発言とか、土井たか子氏、そうい人たちです。まあ、これはわたくしの意見ですから、違うご意見の方もがおられるでしょうが。

 金沢の方が八田與一(はったよいち)さんのことに言及しておられます。日本統治時代の台湾南部に世界有数の烏山頭ダムを建設し、農業水利事業に大きく貢献した八田與一さん、台湾では良く知られていますが、日本でも徐々に知られるようになりました。最近彼の記念公園が完成しています。台湾へ旅行されたときには、できればお訪ねください。

 「長い病に苦しみ、自殺なども考えましたが」という方からは、「この命、台湾の人の為に」とのお言葉をいただきました。これは歓迎できません。大切にできない自分の命、その命を他国の為に捧げる、とうのは不純ではないでしょうか。ただし「台湾の人の真意次第で」とも書かれています。他人の真意次第で自分の生き方を決めるというのも間違いです。自分がどう考えて、何をしたいのか、自分の人生をどうしたいのかが最優先、そのなかで台湾がでてくる、ということがあってもいいと考えています。日本人は日本最優先、日本の為に台湾が大切、そんな道筋で考えて欲しいのです。

 若い方からのようですが、「私は有権者の『品格』そのものは、例え品格がなかろうがあろうが問うものではないと思います」とのご意見をいただいております。これは意見の相違といばそれまでですが、わたくしは「有権者の品格」を問います。また、「いつもテレビで拝見してますが、考え方は180度違うので見てて不機嫌になる事がありますが、とっても元気なお姿に若者として『歳をとっても元気で若々しくいたいな』と思うロールモデルです」とあります。考え方も賛成できるような方をロールモデルとされた方がよいと思います。中途半端なロールモデルはよろしくありません。真剣に考え、その結論が難しかろうが何だろうが一歩ずつ前進する、そんななかから出てきたのが「有権者の品格」を問う、という主張です。わたくしの若々しさもそんな生き方から出てきているのではないでしょうか。「有権者の品格」を問う問わないなど関係ない、などとしていたら、美しく歳を重ねることはできませんよ。

 思わず笑ってしまったメールもあります。「貴方に限らず勝谷さん三宅さんも菅総理の事ををぼろくそに批判されますね、私は前、前々の鳩山、麻生に比べると数十倍もまともだと思います、批判するだけでなく少しでも良い所を見つけてやるのも貴方がたのお仕事です。私はペットの犬と二十年以上寝食を共にしていますが、叱るより誉める事が大事だと感じています」と。これはブラックジョークなのでしょうか。本気だとしたら、日本の首相と犬を同列に扱う、日本の悪平等思想もここまできていることに驚きです。

 他にもたくさんのメールを読み返しました。お送りいただいたみなさま、ありがとうございました。

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