台湾への感謝のメール (2011年04月04日)

 

 4月2日に予定されていた講演がキャンセルとなり、今週のほとんどは事務処理に費やしています。東京での美齢塾をわたくしの日台交流サロンで、御苑の桜を見ながら、と計画し会員のみなさんの4月2日と9日の都合を尋ねたら半々ぐらい、サロンから桜の様子をみると昨年よりも1週間遅れぐらいの感じなので4月9日開催としました。会員だけの質素なお花見、お弁当持参での座談会、会費を集めて、その全額にわたくしが足して被災地の会員へのお見舞い金とします。9日は丁度満開になりそうです。

 台湾からの義援金がその後も増え続けており、それに応じてわたくしのもとに届く台湾への感謝のメールも増え続けています。台湾にお礼を言いたい、でも誰に言っていいのか分からない、とりあえず金さんに、ということなのです。とても嬉しい。日台交流はわたくしの仕事、台湾の人に日本を好きになって欲しい、日本の人に台湾を好きになって欲しい、そんな思いを抱いて、まだ誰にも知られていないころから、半世紀以上も同じことを言い続け、活動しているだけに、台湾にお礼を言いたい、と思ったときにわたくしの顔が浮かぶってこと、本当に嬉しく思い、感謝したいと思います。

 でも、日台の絆の深さが、こういうときじゃないと分からない、感じない、というのは寂しく、悲しいことです。もちろん、お礼を言ってくださる方の多くはもともと台湾大好きな方々でしょうし、今回のことで、日本にとって台湾がいかに大切な国であるかをあらためて分かってくださった方もたくさんいらっしゃることでしょう。

 お礼メールに混じって1通の実に失礼なメールありました。「わざわざ日本国民となったのに、なぜ今の時期に台湾で避難するの?教えて頂きたい。」(全文)とあります。「銀ちゃん」というふざけた名前で、わたくしの台湾行きを「避難」と結びつけるこの人の「下種の勘繰(かんぐ)り」ぶりには怒りを覚えます。冗談も、馬鹿も休み休み言いなさい。自分の愚かさを自覚してほしいものです。まあ、こんな人に質問されるいわれもなければ、答える必要もないのですが、あえて一言申し上げておきます。

 わたくしには娘も息子もいてその家族もいて、孫が5人もいます。みんな東京にいるし、仲間も、友人も、スタッフもいます。自分一人が助かって何が嬉しいんですか、周りに家族がいて、たくさんの仲間がいて、助け合って、それで人生は輝くんです。わたくしは、一人だけ助かる、そんな自己中心的な考えとは全く無縁の人間です。

 それにだいたい今回の台湾行きは数カ月前からマイレッジチケットを申込んでいたものです。それが今回の震災の影響で旅行客が減ったためか、出発の数日前にとれることになりました。そこで、22日か23日出発で27日か28日に帰る、としていたのを、23日出発の27日帰るという少なめの台湾滞在にして出かけたのです。台湾も日本もわたくしの祖国、日本国籍をとったからといって、台湾を忘れたわけでもなければ、捨てたわけでもありません。日本での仕事が入っていなければ台湾へ出かけます。いろいろと用事があるのです。

 わたくしの台湾行きを「避難」だと考えるような「下種の勘繰り」には思わず激怒してしまいますが、ほとんどの方は台湾に出かけて日本人の感謝の気持ちを伝えて欲しいと思っておられます。今回、台湾で参加した会合で、それは日本とは直接関係のない団体なのですが、亡くなられた日本人のための黙祷が最初に捧げられました。その壇上に立ったとき、2009年に日本国籍をとりましたので、日本人としてお礼を申し上げます、皆様のお気持ち本当にありがとうございます、と感謝の言葉を述べて参りました。これがわたくしの役割です。日台交流、これからも時間がとれればいつでも台湾に出かけます。銀ちゃんとやら、NOT Your Business !!、あんたの知ったことじゃない!!

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