わたくしもビッグになりました (2011年04月13日)

 

 本ホームページ経由で実にたくさんのメールをいただきました。台湾からの義援金に対するお礼のメールで、震災翌日の12日の夜から入り始め、毎日途切れることなく、多い日は60通にも及び、まだ入り続けています。特に、10日日曜日に放映された読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」でこのことが取り上げられから一気に増えました。1通1通を読みながら、日台の人々の気持ちが大きく近づいたことを実感しています。

 先週5日は佐世保、朝からの講演なので前泊、せっかくなのでハウステンボス泊としました。少々早めに入り、1時間ほど散策、丁度チューリップが最も美しいシーズン、ゆっくり花々を楽しむことができました。宿泊はホテルヨーロッパ、十数年前に泊まったことがあります。非常に高いグレードのホテルで、マイケルジャクソンが借り切って食事をしたというフレンチレストランが迎賓館にありました。講演主催者であった九州銀行(当時)の頭取さんとそこで食事をご一緒したのを覚えています。何年か前に閉鎖されたそうです。いま、ハウステンボスはHISが全てを取り仕切っていて、子ども連れの若いお客さんが多いとか。この震災で国内からも、海外からもお客さんがガクッと減っていて、少々寂しい状況でした。

 宿泊したのは1階のテラスのある部屋で、子ども連れからの騒々しさはありません。朝食はルームサービス、ということで到着したときに丁寧にいろいろと尋ねられました。ゆで玉子では、大きいものだったら5分、中くらいだったら4分半、小さいものであれば4分、お湯が沸いてからの時間で、と申し上げましたらしっかりメモをとり、いいゆで具合いのわたくし好みのソフトボイルドがでてきました。そして何よりもその食器、これが素晴らしいものでした。

 ロイヤル・コペンハーゲン、大好きな食器、しかもブルーフルーテッド・フルレースです。わたくしのは周りにレースのない、一番安いブルーフルーテッド・プレイン、この日のフルレースは一番高いグレードの食器です。びっくりして、「えっ!、みなさんにこの食器で出すんですか?」と訊きましたら、「いえ違います」と、さすがにうるさいわたくしのために所蔵している最高級食器を出してくれたようです。オレンジも美味しく、朝食良かったです。

 講演はジャパネットたかた25周年記念の社員研修の一環です。とても有名な会社、ということを知りませんでした。なにしろテレビショッピングとは縁のない人間なので、何となく聞いたことがある、という程度です。娘家族に、「今度ジャパネットたかたで講演するけど、どんな会社?」と尋ねると、孫娘が「ジャパネットたかたを知らないなんて、ボス(これはわたくしのこと)も世間知らずね」とばっさりやられました。さらに「ジャパネットたかたに呼ばれるようになって、ボスもずいぶんビッグになったわね」と。まー、どうでしょう。講演でこの話をして「おかげで、わたくしもビッグになりました」と申し上げましたらみなさん大笑いでした。孫娘の視点がおもしろく、いろいろな見方があることをあらためて再認識いたしました。

 この会社、みなさん一生懸命で、しかも自分たちの発祥の地である佐世保を本拠地にして活動している、こういうコンセプト好きです。震災の直後、社長さん自らテレビに出て、そのときの売上全てを義援金に、収益ではなく、売上ですよ、それを全て寄付ということをされています。娘から「ママ、早くテレビ見て、いまやってるよ」との電話がありそのことを知りました。とても素敵な佐世保でした。

 東京に戻り、10日に投票、都知事はもちろん石原慎太郎さんに1票です。翌日の新聞を見て驚いたのは東国原さんが169万票も取ったことです。彼に東京都を任せよう、という人が160万人以上もいるなんてとても信じられません。東京は日本の首都、日本の顔です。そこのリーダーがどういう人であるべきかを真剣に考えたら、東国原さんに1票入れる気には、わたくしはなりません。東京都民のレベルを思わず疑ってしまします。

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