蔡英文・台湾民進党主席東京講演 (2009年03月16日) |
15日(日曜日)、蔡英文・台湾民進党主席による東京講演が、在日台湾同郷会主催により午後6時からアルカディア市ヶ谷で「目前の台湾情勢と台日関係」と題しておこなわれました。蔡氏は民進党初の女性党首で、昨年5月の主席就任以降初めての来日となります。
今回は、講演会の写真と金美齢の感想を、金美齢事務所のスタッフが報告いたします。金美齢に同行し、台湾関連の講演会や集会に初めて参加したのですが、満席となった会場の熱気やアットホームな雰囲気からは、日本に暮らす台湾人、日本に帰化した人、日本人など、ここに集った老若男女の方々の台湾への強い思いを肌で感じることとなりました。講演後の蔡氏への活発な質問の様子からも、台湾や日本の政治が、単なる言葉や概念ではなく、人々の現実の暮らしに直結したものであることをあらためて知らされた思いがします。
蔡氏は「2008年7月、台湾の主要政治家10人の支持率について行われた世論調査(国民党寄りとされるテレビ局TVBSが実施)では支持率49%の1位となり、馬英九総統の30%(7位)を大きく上回った。「台湾のライス」と呼ばれるなど学者出身で清廉なイメージがあり、2012年の次期総統選の有力候補とも言われる(ウィキペディア)」方です。そんな蔡氏への期待の大きさを感じる会場の熱気でした。
講演後の金美齢の感想
蔡氏はとても落ち着いていて、冷静、知的で、学者出身の高い分析力を持っています。日本の女性政治家にこれだけの人材はいないでしょう。今回の講演では、台湾でいまおきている、もっと生々しい話をもう少し聴かせていただけたら、という思いがわずかながらですが残ったものの、支持者のために献身的な努力を惜しまない、この大変な時期に大変な重荷を自ら背負う、静かな人柄ながらもその深く秘めた勇気と情熱、そういったものが直に伝わってきました。民進党主席として初めての日本での講演は、その誠実で、清廉なイメージそのままの印象でした。
講演会写真