島根県大田市行きは夜行列車でした (2009年01月28日)

 

 この週末は大変でした!! 金曜日が読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」の収録で、これは無事終わったのですが、土曜日の出雲行きでハプニングです。日曜日に、石見銀山のある島根県大田市での講演があり、念のため前日入りということで、午後5時の飛行機を予約していました。でも日本海側の雪が激しくなりそうなので、ひとつ早い2時の飛行機に乗りました。条件付きで、出雲空港にランディングできないときは伊丹か羽田に戻ると。

 まあ、そうは言われても、東京は一応晴れてましたし、なんとかなるだろうと思って乗り込みましたが、着陸寸前にワーッと飛行機が上昇するじゃないですか。こりゃだめだ、と思ったら、空港の上空で旋回を始めました。おりをみて着陸します、30分から40分ぐらい旋回できる燃料があります、ということで30分ぐらい旋回したでしょうか、ちょっと晴れ間がでたのでこれから着陸します、万一着陸できなかったらそのまま羽田に戻ります、と。そのまま羽田に戻りました。

 長い時間飛行機に乗って、結局羽田から羽田ということになりました。次の最終便は欠航で、翌日の第1便は朝8時ぐらいなのですが、もちろん飛ぶ保障はない。でも一応第1便とホテルの予約を済ませて、他の方法を調べたら、寝台列車がありました。サンライズ出雲、この座席を確保すべく、羽田から浜松町まで行き、そこで個室のA寝台がとれました。飛行機とホテルの予約をキャンセルして、寝台列車なので寝間着や歯ブラシをとりに家に戻りました。

 夜10時、列車に乗り込みました。そしたら、寝間着も歯ブラシもあり、しかも私が忘れたタオルもありました。なかなかサービスのいい、小さいけど、ちゃんと一人分寝られる、ビジネスホテルをふたまわりぐらい小ぶりにしたような簡単な個室ではありますが、洗面用の装備もちゃんとあって、シャワー室用カードもありました。このカード、B寝台の場合は車掌さんから買ってください、310円です、という案内もあり、なかなか合理的です。

 かつて乗りましたオリエント急行、これだってたかが列車のなかの個室で、いくらきれいだとしても、値段が10倍です。もちろん夕食も朝食もついていて、コンシェルジュもいて至れり尽くせりではあるのですが、これはこれでチップをはずまなくてはいけないわけで。ですから、3万円でお釣りがくるサンライズ出雲、12時間も乗ってですよ、ベッドもちゃんとあって、決して悪くないですね。飛行機が着陸できなかったのは残念でしたけれども、だからこその久しぶりの寝台列車、いい体験ができました。

 講演会では、足元のわるいなかをたくさんの方々においでいただき、喜んでいただきました。大変な週末ではありましたが、一瞬考えたキャンセルをせずに、無理だろうが、苦労だろうが、出かけてよかったと思っています。石見銀山の展示館もご案内いただき、石見大田法人会の皆さまからは島根の特別な牛肉をお土産としてわざわざお送りいただきました。終わりよければすべてよし、大変でしたが、収穫の多い週末でした。

ページトップへ