働く独居老人でございます。 (2014年01月27日) |
新年明けて早々に何かとばたばたしておりましてご無沙汰しておりますが、その間はいただいたメールなどを掲載しておりますので、わたくしの動向も少しはご承知いただいているかと思います。
BSフジのプライムニュースへの生出演ですが、放映の1月10日は、11日の兵庫県太子町での講演のための姫路への移動日でしたので、断ろうと考えていましたが、出演依頼に曽野綾子さんと2人とあったので出演を決めました。それに、曽野さんのお誘い、と聞いては断るわけにいきません。番組終了後に東京駅近くのホテルに泊まって、翌日朝早く姫路に出かけることにしたのです。
2時間の生番組で曽野綾子さんと2人、結構好評で、いろいろな反響がありました。なにか、女子学生2人がきゃっきゃっやってるという感じだった、というような感想をいくつかいただきましたので、そういう雰囲気があったのでしょう。日本最強の意地悪ばあさん2人のはずが、女子学生2人とは、わたくしとしてはとても嬉しい思いです。
東京、姫路と2泊になるので、大きなキャリーバッグを控え室に持ち込んでおり、それを見た曽野さんがいきなり、「家出するの!」と。もう可笑しくて、「独居老人のわたくしが家出してどうするんですか」と応じるとみんな大笑いです。控室から、遠慮のない対話がいきなり始まりました。大作家を相手に遠慮がないというのも少し図々しいのですが、番組が始まってもそれが続いて、とても楽しい出演でした。
翌11日の太子町の講演は良い天候に恵まれました。ちなみに、今回の講演、800人収容のホールに2千何百人もの申込があったとのことです。前日の夕食をご一緒する予定だったのが叶わなかったので、講演後に新舞子というところの会席旅館にご案内いただきました。夕陽が美しいので案内したい、とのことでしたが、良く晴れた日でしたので、それは美しい夕陽と日の入りを見ることができました。
よく日本三大夕日、などと言いますが、そんな名所でなくても美しい夕陽を見ることができます。わたくしの日台交流サロンからも天気が良ければとても美しい夕陽を、季節によっては富士山の背後に入っていく夕陽を見ることが出来るのです。刻々と変わっていく夕暮れどきの風景は素晴らしいものがあります。これはあくまでもお天道様の恵みで、天気の良い日ということにはなりますが。
東京に戻ってから、原稿を1つ仕上げて、13日は名古屋に移動、14日に滋賀県長浜で講演しました。前泊した名古屋から米原に行き、そこから車で琵琶湖を左に見ながら長浜へ、帰りは琵琶湖を右に見て米原へ、この帰りもまた素晴らしい夕焼けでした。往きも帰りも琵琶湖の湖畔を車で走って、とてもいい景色を眺め、もちろん肝心の講演、滋賀県商工会議所主催でしたが、もしっかりやって、素晴らしい夕焼けも堪能しました。仕事なのか、観光なのか、一挙両得です。毎回毎回、そんな気がしています。
米原からは名古屋のマリオットホテルへ戻りました。でも、次の仕事は翌々日の大阪でしたので、大阪に直接行くべきだった、と途中で気が付いたのです。名古屋から米原だったので、また名古屋へ、という頭があって戻ってしまって、我ながら可笑しくて。最近は頭の回転が1歩か2歩遅れることもあって、歳のせいだろうか、と自戒しています。
15日は名古屋でゆっくりして、早めに大阪リッツカールトンにチックインしました。以前、このホテルの部屋にお花を届けていただいた方をこの日の夕食にお誘いしています。面識は全くなく、ホテルのゲストリレーションを通してのお誘いです。お花をいただいたときに、いつかお食事でも、と伝えていただいたのですが、それは外交辞令でしょうか、それとも本当でしょうか、とホテル担当者に尋ねられたとか。わたくしは外交辞令などはあまり申しません。言ったことはちゃんとやることにしています。でも初対面の方と1対1というわけにはいきませんので、美齢塾の塾生など何人かを交えて、リッツカールトンの中華料理店「香桃」での食事としました。
とても気の利いた方で、自分が美味しいと思ったシャンパンをソムリエに用意させていました。リッツカールトンにはよくお出かけになるようです。シャンパンを飲んでしまったらビールというわけにはいかない、とわたくしが言うと、塾生の一人が、僕がワインを、ということになり、シャンパン、ワイン、それにわたくしがオーダーした以上は美味しいこと間違いない料理で楽しい会食となりました。
16日は尼崎での講演、講演後東京に戻り、18日に徳島空港経由で南あわじへ、鳴門海峡大橋を渡るルートです。大阪や神戸からわざわざ講演を聴きに来てくれた塾生たちがいましたが、それは明石海峡大橋を渡るルートでした。こういう橋は日本の土木技術の素晴らしさを示しており、日本の財産です。こんなにたくさんの橋を造って、と言うのではなく、こんなに素晴らしい橋を造ったのだから、これを観光の目玉にされたらいかがでしょうか、と講演で提案させていただきました。もうすこし大きな声を挙げて、たくさんのお客さんに来ていただくように、と申し上げたところ、何とかしたい、どう宣伝したらいいのか、との反響が早速ありました。
日本への観光客が1千万人を超えたと安倍総理がお喜びですが、まだたったの1千万人なのです。人口の8%にすぎません。観光客数トップのフランスは人口の131%、もちろん単純比較はできませんが、8%はいくらなんでも少なすぎます。日本人の宣伝下手、自虐史観に始まる、自分を正当に評価しない風潮が問題なのではないでしょうか。正当に評価するということはどういうことなのか、それを観光から考え始めたらどうでしょう。
20日は、わたくしとしてはうまく時間を使いました。まず歯医者さん、それからヘアカット、そしてJET日本語学校の新年会、全て代々木上原地区なので、3回行くべきところを1回で済ませたことになります。時間活用だけでなく、省エネ、交通費節約にもなったのです。恒例の新年会、いつものお店でフランス料理をみんなで楽しみました。理事長としてはこれが最後の新年会、「また呼んでくれる?」とちょっと小声で訊いたら、もちろん、とのことでした。
23日は群馬での講演、高崎駅から車で30分ほどの会場でした。講演後は東京経由で大阪へ、翌24日が読売テレビ「そこまで言って委員会」の収録です。これが何と3本撮り、「年寄を殺すつもり?」とプロデューサーに言いました。1本は放映されたのでもうご覧いただいたかと思いますが、たかじんさんの追悼特番、御縁のある方々が総勢30名ほど集まって、ずらっと並び、それは壮観でした。橋下大阪市長もいらっして、お忙しいので15分ほどで帰られましたが。
収録後は名古屋へ、25日はテレビ愛知での収録でした。これは当日25日放映でしたので、ご覧いただいた方もおられるかと思います。収録後東京に戻り、昨日26日は、やれやれやっと一服といった感じで、娘の家族としゃぶしゃぶでした。今週はだいたい事務所ですが、原稿がいくつかあって、昨日1本仕上げ、火曜日に1本、木曜日に更に1本と、締切に追われます。この年寄、働く独居老人でございます。