夫・周英明の三回忌に (2008年11月12日)

 

 先週木曜日に北九州八幡で講演がありました。八幡は夫・周英明の生まれ故郷です。彼の生まれ故郷に初めて行って、聴衆に「私の連れあいが11歳まで過ごした土地です」という話をしましたら、講演後に、彼の母校である枝光小学校で、この土曜日に創立100周年記念式典がとり行われる、と教えていただきました。記念誌を送っていただけるということで、何か目に見えない縁(えにし)というか、糸がつながったような、そんな気がしました。

 八幡から福岡に入り、福岡ではいつもの西鉄グランドホテルに宿泊し、食いしん坊の私らしく、たったひとりでフレンチのフルコースをいただきました。ときどきお世話になる、レベルの高い美味しいレストランで、時間の余裕もあり、ゆっくりとフランス料理を楽しんだのです。

 翌日はJRで熊本に移動しました。信用金庫の「感謝の夕べ」での講演で、ホームページには掲載していませんが、これもまた盛会で、前週の2回に続く3回目の熊本での講演にもかかわらず、申込が殺到して、300人もの方が入場券をもらえず、主催者はお詫びに私の本を贈るそうです。私としてはとても嬉しいハプニングでした。

 翌日、熊本から羽田に飛んで、そのまま東京理科大学の野田校舎にでかけました。周の三回忌に教え子たちが集まって、同窓会を兼ねて周を偲ぶ会が開催されたのです。全国から80人もの方が集まってくださいました。北海道苫小牧や山口県からも見えてて、感謝、感謝です。

 野田校舎は初めての訪問でした。羽田から浜松町、上野、柏経由で校舎の最寄駅運河まで、なれないこともありとても遠く感じました。広くて素敵なキャンパスですが、とても遠い。野田校舎は、往復3時間以上かかるということで私は反対したのですが、神楽坂校舎では得られない、広い研究室と実験室があるということで周は迷うことなく決めたのです。在職中は、この遠いところを、三十年以上も毎日往復していたかと思うと、あの人の勤勉さとか、教育に対する熱意といったものをあらためて感じました。今更ながら頭が下がる思いです。

ページトップへ