ふぐ、そして鯛 (2008年10月17日)

 

 9日木曜日は下関に行ってまいりました。講演会は大盛況、ここ何年もこんなに人が入ったことがないとのことで、かなり長い歴史を知っている人が思い返すに、ミヤコ蝶々さん以来の人出だそうです。ミヤコ蝶々さんは大変な喜劇役者で、亡くなられてずいぶん経つわけで、ミヤコ蝶々さん以来と聞いて、喜んでいいのか一瞬迷ったんですけども、やはり、喜んでいいのだと納得しました。たくさんの方においでいただき、とても嬉しかったです。

 講演前にも嬉しいことがありました。お一人の方が控室まで来られて「わたしは湾生(わんせい)です」、湾生とは台湾生まれの日本人のことで、「わたしは湾生です、基隆(きーるん)で生まれました」とご挨拶いただきました。ウニの瓶詰会社の社長さん、女性の方でわたしと同い年とのこと。瓶詰のウニをお持ちいただき、とっても懐かしそうに、「わたし湾生です」と何回もおっしゃってくださいました。行く先々でそういった方々にお会いできるのは、本当に嬉しいことです。

 下関といえばやはりふぐですよね。食べる物の話もちょっとしないといけないんですけども。講演が終わってから主催者の方々とお食事したんですけども、フランス料理でした。でもでも、わたしの前にだけ、デーンと大皿のふぐ刺しが出てきまして、皆さんもどうぞと言っても「わたしたちはいつも食べておりますから」と誰も手を出さないんです。わたし一人であんなに大きなお皿のふぐなんて食べられるわけもなく、残念ながら五分の一ぐらいしか食べれず、涙を流さんばかりの思いで残してきました。これ持って帰れるといいなぁ、と思いながらも、そういうわけにもいかない、そんな下関でした。

 その日の夜、福岡に入りまして、翌日は徳島に飛びました。鳴門大橋のあるところですけども、少し早めに着いたので、鳴門の渦潮を見に橋の上までご案内していただきました。ガラス張りのところから海が見下ろせるんですよね。あれは、高所恐怖症の人には、わたしもその気があるんですが、大変です。そのときは、はっきりとした渦潮ではなかったのですが、時間帯によってはすごい渦潮が見えるそうです。海は、底も見えて、そんなに深そうではありませんでした。右の紀伊水道、つまり太平洋、左の瀬戸内海、その境目に立っての美しい眺望、そっちのほうが、ある意味素晴らしい体験でした。

 瀬戸内海の美味しい鯛をごちそうになりました。お造りでは寂しいんで「焼いたのがいい」っていう注文を出しまして、3人で鯛の焼いたのをいただき、これもまた大満足でした。あちらでこちらで日本の美味しいもの、日本の美しい眺めを堪能させていただいて素晴らしい日々を送っている、と改めて感謝しています。瀬戸内海はきれいですよ。小さな島々、それはだいたい小高くなっていて、その小高い山のような、丘のようなところ全体に緑が生い茂っている、それは素晴らしい眺めです。みなさんもお出かけになり、日本の美しい眺めを堪能して下さい。

 11日土曜日は月間WiLLでの五十嵐らんさんとの対談でした。10月末発売のWiLL12月号に掲載予定ですので、みなさまぜひお読みください。わたしと五十嵐らんちゃんとの楽しい、楽しい、対談です。

 12日は郡山に行ってきました。「家族の絆」というメインテーマで、小学生から大人までが応募したエッセイの表彰式と、それに続くわたしの講演がありました。「家族の絆」っていうのが今とっても大切なんですよね。大勢の方々にお集まりいただいて、表彰式、子どもたちの素敵な歌声、最後にわたしの講演ということで、郡山の方々が家族の大切さっということについて、しっかり胸に刻んでお帰りになったと思います。

 今週の金曜日は読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」の収録がございます。放送は19日日曜日です。ぜひご覧ください。わたしは月に1回しか出ませんので、ご覧いただける地域の方はお忘れなく。土曜日は愛知県一宮市での講演会です。一般公開なので、ぜひご参加ください。

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